喜びの種☆

yoshicoの徒然日月
ひとふたみよ
いつむゆななやここのたり、、ももちよろず
天の数歌

ハツキハツヒ(旧暦八月朔日・西暦2024.9.3 10:55)

2024-08-30 22:12:07 | ナメコト(行事)
旧暦では八朔を迎えます!
ハツキハツヒ(旧暦8月1日・西暦2024.9.3)、中秋へと向かう新月です。
夕暮れも早くなってきましたね💦





ほつみはつひは
うけまつり ふめたつかぜに
かやおふす ふしあれのわき
そろをゑは しなどまつりに
のわきうつ ほをのはらゐぞ
 ミカサフミナメコトのアヤ



【ハツキ:旧暦八月】
ハツキになると、いよいよフタ・メ(メカミ2冷・ヲカミ2温)が立ち、
温かさと冷たさの裂け目が出来ます。
その間をノワキ(台風)が吹き、嵐がカヤクサ(茅・草)を伏します。
ソロ(穀物・田畑の作物)に悪影響のヲヱ(目に見える災い)は、
シナト(風の自然神)を祭って、ノワキ(台風)の害を除くようにします。
ホヲのハラヰ(祓い)です。

天気予報の天気図をみると、低気圧と高気圧の間が台風の通り道となっています。
気象衛星目線?!
縄文の先人は、それをイメージしていたのか!?と驚きます!!!
ここ数年、毎年日本の各地で豪雨による大災害が頻発しています。
大地の再生を本気で見直さないと、、
身の回りのできるところからしっかりと見直していきたいですね。

「大地の再生・結の杜づくり」←ちぇきら
 木々の声を聴き、風を読み、大地の呼吸を感じる。
 循環と再生を、みんなの手で。
 造園技師・矢野智徳(やのとものり)氏が
 長年にわたる観察と実践のくり返しを経て見出した環境再生の手法を学び、
 傷んだ自然の環境再生施工と、この手法の研究・普及啓発をテーマに活動しています。
 杜人(もりびと)環境再生医矢野智徳の挑戦https://lingkaranfilms.com/



はつきはしめは
ふためさく あらしくさふす
うかほきの ほつみならふる
ほもとかみ
 トシウチニナスコトのアヤ



●シナトマツリ【ハツキハツヒ(旧暦八月朔)】
実りの秋を迎え、心配なのは台風被害です。
フタメサク(メカミ2冷・ヲカミ2温の裂け目)にノワキ(台風)が吹き、
カヤ・クサ(茅・草)を伏します。
田畑の作物への悪影響がないように、シナト(風の自然神)をお祭りし、
ヲヱ(災害・台風の害)を除くようにします。
「八朔祭り」(風の被害に遭わぬよう風神を祭り五穀豊穣を祈る)の起原は、縄文時代に遡ります。


伊勢神宮内宮別宮の「風日祈宮」(かざひのみのみや)と
外宮の「風宮」(かぜのみや)を中心とする伊勢神宮125社では、
西暦8月4日、風の神様に感謝しさらなる五穀豊穣を祈願する
「風日祈祭(かざひのみさい)」が執り行われます。
同祭は毎年2回、5月14日と8月4日に行われ、
5月には雨風を凌ぐ「蓑」(みの)と「笠」(かさ)を奉納し、
8月は稲がさらに実って穂を垂れて成長するようにと五穀豊穣を祈願します。
※参考:伊勢志摩経済新聞記事。


また、雑節のひとつで、立春を起算日として
二百十日目(2024.8.31)と二百二十日目(2024.9.10)は
八朔(2024.9.3)とならび農業の三大厄日とされています。
季節の移り変わりの目安となる「季節点」のひとつで、
台風が来て天気が荒れやすいと言われ、
夏目漱石の『二百十日』でも、二百十日の荒天が描かれています。
台風襲来の特異日とされ、奈良の大和神社で二百十日前三日に行う「風鎮祭」や、
富山市の「おわら風の盆」など、各地で風鎮めの祭が催されてきました。




●ハツホマツリ【ハツキハツヒ(旧暦八月朔)】
稲作(陸稲)のはじまりは、三代アマカミトヨクンヌの時代(縄文中期頃)。
ウケモチが、ヒヨウルタネから実ったハツホ(初穂)をハツキハツヒに献上しました。
宮中ではカシキ(赤・白・黄)のユフのニギテを立て、
アメナカフシをお祭りして初穂をお供えします。
お祭りのご膳には、穀物を臼で搗いたシラゲ(精米)を炊きます。
※ウケマツリについては、ホツマツタヱ15アヤに詳しいです。

ホツマツタヱ《十五アヤ・ミケヨロズナリソメのアヤ》より抜粋。

むかしナカクニ         
ウケモチの カミがうけなお   
アにこゑは ヒヨウルタネお   
アにくたす ひうるにはゆる   
ウルのソは ウルタのそなゑ   
ヨルナミに はゆるナロナは   
ハタのタネ
           

『ヒトの食の歴史を紐解いてみましょう。
 昔、ナカニク(現近畿地方)のクニカミ(国司)に、 
 ウケモチという人がいました。
 より良い民生の向上を願い、より良い農作物の種を求めていました。
 イノリは通じ、ヒヨウルタネを得ることが出来ました。

 ヒヨウルタネとは、
 ヒルナミ・ヨルナミをそれぞれ効率よく受けて育つ種のタネです。
 ヒルナミ(太陽エネルギー)を効率よく受けるのは、
 ウルタ(水田)に作ると良い苗の稲。
 ヨルナミ(主に月からもたらされるエネルギー)を効率よく受けるのは、
 ナロナのハタ(畑)用のタネ(種・種類)です。』

クニトコタチの         
アメまつる ミケはこのみか   
クニサツチ うむウケモチの   
ヤヨのマコ いまのカダなり   
ウケモチが ハヅキハツヒに   
なるハツホ トヨクンヌシに   
たてまつる
           

『さらに昔、、
 初代アマカミ・クニトコタチの頃のお祭りのお供えは木の実でした。
 二代クニサツチから別れ出たのがウケモチです。
 ウケモチの子孫が八代続いて、当代(アマテルカミの世)はカダのカミです。
 ウケモチは、ヒヨウルタネからの初収穫のハツホ(初穂)を、
 ハツキハツヒ(八月朔)に当時の三代アマカミ・トヨクンヌシに献上しました。』

キミはカシキの         
ユフニキテ アメナカフシの   
カミまつる ソロのほづみの   
ミケもまた ウスツキシラゲ   
ハツヒには カヰとシルとぞ
   

『このヒヨウルタネの初穂で、トヨクンヌはお祭りをなさいます。
 中心を表すカシキ(赤・白・黄)のユフのニギテ(白い植物の繊維に染色した幣)を立て、
 その中心にアメナカフシ(人類初発のミナカヌシ)をお祭りして初穂を供えます。
 お祭りのご膳には、穀物を臼で搗いたシラゲ(精米)を炊き、
 ハツヒ(新月・一日)にはカヰ(お粥)とシル(汁物)をお供えします。』





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ハラヒノリト

2024-08-30 14:54:45 | ヲシテcafe
近年、大きな自然災害が頻繁に起こっています。
自然災害はヲシテの時代にも、人々を苦しめました。
精魂込めて田畑を耕し、作物を育て、どうか豊作でありますようにとお祭りをします。
豊作をお祝いし、感謝の収穫祭りも!

また、「ハラヒノリト」に登場する自然神は、
水田技術普及をなし得たイサナギ・イサナミさまが祭られた「ヤマサカミ」です。
ヤマサとは、ヲシテ文字形状から地表、地下、大地を守る八つの働きと読み取れます。





『ホツマ辞典』(展望社・池田満著)には、「ヤマサ・ヤマサカミ」として、
自然に対して暦を守ってもらうために祭った、自然神八神の総称。とあります。

ウツホ・カセ・ホ・ミツ・ハニの五要素の五神、
『ウツロヰ・シナトヘ・カグツチ・ミツハメ・ハニヤスメ』と
穀物豊穣・山林治水・火災防護の三神、
『ヲヲトシカミ・スヘヤマスミ・タツタヒメ』を合わせて祭り、
七代アマカミ・イサナギ・イサナミの創始に拠ります。



マツリとはマツリコト、、
国民の生活に自然をどのように役立てるかという実用面に重点を置き、
ヤマサカミを祀る姿勢は、自然の働きを十分に熟知し、
人のために自然を役立たせるために祀るという大切なマツリコトなのです。
ヤマサのヤカミの働きを熟考し、人々の暮らしに役立てるように活用する。
ハラヒノリトとは、そのために、後世忘れないように伝えるためにあるように思います。
現代社会は大自然をハタレマのように食いつぶしているようにも感じます。
今一度、ひとりひとりそのことの大切さを考える転換地点になるといいですね。



ホツマツタヱ22アヤ:
『オキツヒコ・ヒミツのハラヒ』より抜粋でご紹介します。


カシキのユフの         
ミテグラに ヤヲヨロカミの        
カンツトエ タカマのハラの   
カンツカサ あまてらします        
ヲオンカミ ホギたてまつる
   


伝統の基、カシキ(赤・白・黄)のユフ(幣)をミテクラ(祭りの中心・アモトにつながるハシラ)に設え、
ヤヲヨロカミ(沢山の諸臣)を招き集めて、ノリト(祝詞)奏上の準備をします。
タカマノハラ(大宇宙。宮中のミハシラにつながるタカマ。)の
カンツカサ(祭主)オキツヒコは、アマテルカミのお定めになられた
ホギ(褒め称える・祝いの言葉)を奉ります。


ノトなかに ミカマのホギの   
そのカミは アメツチひらけ   
そむときに クニトコタチの   
カンハラミ ヲフヒのミナの        
キツヲサネ ヰクラのカミの   
なりいてゝ ナゝヨのうちの   
あまつごと 
       
    

『ミカマ(竈)のホギ(褒め称え・称賛)に預るカミは、アメツチ(天地)の開け初むときに、
初代クニトコタチのお示しのキツヲサネ(東西中央南北)、ヰクラのカミの
成り出でてより七代までのアマカミたちの時代に準えられてもいます。』


まつるトホカミ         
ヱヒタメの ヤモトのカミの        
まもらせき クニツマツリは   
キツヲサネ ムロソヒカミの   
まもらせき このゆえひゝの   
ミカマドの ヱトモリカミと   
たゝえますなり

         

『先ず始めに祭るのは、トホカミヱヒタメのヤモト(八許・八方)の守り。
ヲカミ(温かさの働き4本)とメカミ(冷たさの働き4本)によって
季節が編まれるトホカミヱヒタメは、方位方角・季節の守りです。
地上においての守りは、キツヲサネ(東西中央南北・四方と中心)と、
アミヤ・シナウ(天のもたらしと大地の育み・食べ物、イノチ(生命)を守る)の
ソヒカミ(十一カミ)です。
この故に、日々のミカマトのヱトモリカミ(兄弟代わる代わるに守る)と、
讃えますなり。』





ひさかたの アマテルカミの       
はつみよに ヒヨミのとりの   
カおつぐる きつおかなねの        
とつぎして トシノリカミの   
あれませる そのソヒカミお        
ヱトモリと アミヤシナウて   
ヤミコなる アメフタカミの        
みことのり

           

ひさかたの八代アマテルカミのご治世の初めの時の事、
ヒヨミのとりのカ(マツリゴトの執り始めの日)を告げる際において、
トシノリカミ(キツヲサネ・アミヤシナウ)のソヒ(十一)カミを
ヱトの守りとして祭祀なさいます。
さらに、アメフタカミ(七代イサナギ・イサナミ)の「みことのり」により、
ヤマサのヤ(八)カミをともに祭祀することとなりました。


これにたまはる         
ヒヱのナわ ウツロイのカミ   
つぎのナは シナドベのカミ        
ミツのナは カグツチのカミ   
ヨツのナは ミツハメのカミ   
ヰツのナは ハニヤスのカミ   
ムツのナは ソロヲゝトシの        
ちからもる ヲゝトシカミと   
たゝえます ナゝナはみなの   
もとしける スベヤマズミの        
カミとなる ヤおとのカミわ   
ホのしづめ タツナミおさむ        
タツタヒメ おのおのミナお   
たまはりて コヨミおまもる   
ヤマサカミなり
         

このカミの つねにめぐりて        
まもるゆえ ヒミツのわざの   
さわりなし 
      
    

『これにたまはる
ヒヱ(長兄)の名は、ウツロイのカミ
つぎの名は、「シナドベのカミ」
三ツの名は、「カグツチのカミ」
四ツの名は、「ミツハメのカミ」
五ツの名は、「ハニヤスのカミ」
六ツの名は、ソロヲヲトシ(田畑作物の豊穣)のチカラを守る「ヲヲトシカミ」
七の名は、ミナのモトシケル(水の貯留に有効な森林を守る)「スベヤマスミのカミ」
八オト(弟・妹)のカミは、
タツナミおさむホのシヅメ(火災から守る)「タツタヒメ」、
各々名を賜りて、コヨミを守る「ヤマサカミ」なり。』
このヤマサカミが常に天地の巡りを守ってくれているので、
人々に降りかかる「ヒ」(火)や「ミツ」(水)の障害も防ぐことができるのです。

     
中略。


チカヒには ミハシラたてよ   
このときに アマツミコトの   
さたまれば カシキのユフの   
ミテグラに ヒミツおむすぶ   
オキツヒコ こゝもタカマの   
ハラなれば ヨゝにちかふる   
のりこちに

           

『チカヒには、ミハシラたてよ』
カシキ(赤・白・黒)のユフ(幣)のミテクラ(祭りの中心)は、
タカマのハラ(大宇宙・アモト)に見立てられ、同一の場所の意味を持ちます。
この清らかな祭りの場の祈りは、万物の端々にまで届いて、
生活にさし障りの無き事を実現してくれるでしょう。
オキツヒコは、ヒミツ(火水)のノト(祝詞)を奏上します。


もしもクニユリ         
ナルカミの さわるさわりの   
あらんとき キネのヒトキお   
ヰヤシロに ヱトのムソカに   
もりあまる ヤナヰカクロヒ   
ウツロもる ウツロイのカミ   
あらはれば たとえナルカミ   
クニゆるも イヅワザなして   
しづむべし

           

『もしもクニユリ(地震)やナルカミ(雷)のさわる障りのある時も、
キネ(東北)のヒトキ(一樹)をヰヤシロ(カミを招く拠り所)に、
ウツロイのカミを祭って下さい。
日々を守るヱトのカミの守りから外れたヰカ(五日)のクロヒ(黒日)を守る、
ウツロヰのカミが現れたならば、たとえナルカミ(雷)やクニユリ(地震)が
鳴動しても、ヰツワザ(極めて優れた働き)を発揮して鎮めてくれるでしょう。』


もしもムラクモ                   
カおうばひ みちにさわりの   
あらんとき シナトベのカミ   
あらはれば みちのカうばふ   
やえくもお シナドのカゼに   
おしはらひ ヨモあけかたと   
しらすべし 

          

『もしもムラクモ(暗雲)が天地を覆い、光を遮るような障りのある時も、
シナトベのカミが現れたならば、ミチ(成り行く力)の光を遮るヤエクモ(幾重もの厚い雲)を
シナトのカセ(風・変化を為さしめる働き)に押し祓い、
ヨモ(四方・見渡す限り)明け方としらすことでしょう。』


もしもヒけがれ         
あらんとき カグツチのカミ   
あらはれば たとえオダキの   
かくやあれ さらにヒウチの   
あらためて きよきアタゴと   
しきみより ミカマトきよく   
まもるべし

            

『もしもヒ(火)によるケガレ(穢れ)がある時も、
カグツチのカミが現れたならば、
たとえオダキのカクヤあれ(種火の炎が消えてしまう)のような不祥事が起きても、
さらにヒウチ(火打ち)のあらためて、キヨキアタゴ(清い火)とシキミ(樒)により、
ミカマド(竈)を清く守ってくれるでしょう。』
※現在でも京都市の愛宕神社などの神事には榊ではなく、シキミが使われています。
 シキミ(有毒)を挿した水は、腐りにくい。~ウィキペディア~


もしもホワザの         
あらんとき タツタメのカミ   
あらはれは たとひホノホに   
はたるとも タツタにしづめ   
のぞくべし 

           

『もしもホワザ(火災)のある時も、
タツタメのカミが現れたならば、
たとえホノホにハタルとも(火災に建物が苛まれたとしても)、
タツタ(タツの働きで水を吐きかけ)に鎮め消火してくれるでしょう。』


もしもヰのミツ         
くみたえて ミケツのさはり   
あらんとき ミヅハメのカミ   
あらはれば いてのしミヅお   
いさぎよく あらためかえて   
ひとふるに ミカメもきよく   
まもるべし

            

『もしも井戸の水が汲み絶えて、ミケツ(飲食)の障りがある時も、
ミツハメのカミが現れたならば、井戸の清水を潔く新たに入れ替えて、
ミカメ(水瓶)も清く守ってくれることでしょう。』


もしもミワサの         
あらんとき スベヤマヅミの   
あらはれば たとひナガアメ   
あぶれても ヤマはしげきに   
もちこたえ なかれおふかく   
なすことも つねにイセキお   
まもるなり みなカンチカヒ   
いちしるきかな 

        

『もしもミワサ(水害・洪水)のある時も、
スベヤマツミのカミが現れたならば、
たとえ長雨が続いても、治水を担う山林の豊かさで洪水を防ぎ、さらに、
保水量を深く大きくし、イセキ(井堰)から常に農業用水の豊かさを確保し
守ってくれることでしょう。
このヤマサカミとのチカヒ(誓い)こそ、明らかなものであります。』


より良き明日でありますように。
参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。

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アフミツキ(旧暦7月1日・西暦2024.8.4 新月20:13)

2024-08-01 20:36:19 | こよみ
アフミツキハツヒ(旧暦7月1日・西暦2024.8.4)よりホの守りです。
アキタツヒ・立秋(西暦2024.8.7)を迎え、季節は秋を迎えます。
アフミツキ(旧暦七月)に入ると、
日暮れの早まりに朝夕の風が熱をやわし、
涼しさをもたらします。





(ア)・天空に、
(フ)・フメ(2冷)が立つ、
(ミ)・メヲ(2冷メカミ・2温ヲカミ)のやわしもたらす様。

ハツキ(旧暦8月・2023.9.15~)になると、
いよいよフメ(2冷)がしっかりと立ち、
温かさと冷たさの裂け目にノワキ(台風)が吹きます。

「ホ」
ハ行父音:「複数のモノ・違うモノ・増減変化・男女」など、
     *異なるモノに分れ、せめぎ合い、結びつく。
     *日の出と日没、冷と熱、陰と光、目に見えないモノと見えるモノなど、
      上から下へ、動きや熱・状態の変化を伴う流れや結合を表わし、
      新たな状況が発生したり、新しい生命が生じたり、働きを生じたりするイメージ。
     *予測できない、何がでるか、どうなるか分らない「流動性・不定性・不明性」。

ハニ・オ母韻:「固い・足元の大地・クニ」など、
       *「安定・定常状態・成熟・完成・最終プロセス」などのイメージ。

春の始まり(ヒ)の季節は、イ母韻(カセ)でヲカミ・メカミ揃い開き来る、
秋の始まり(ホ)では、ヲメ並び立ち、しっかりと安定したイメージですね。




ホはキネにすむ         
ふためかみ アフツキふめお   
アにやわし あきかぜつげて
 トシウチニナスコトのアヤ


       
●【アフミツキ:旧暦七月】
ホのカミは、キネ(東北)の守りです。
フタメカミ(2冷)の及ぼしに、秋風が暑さをやわし、涼しさをもたらします。


五十鈴川上流





まをまゆみ ゐとおつむぎて         ゆみはりにうむ
たくはたや あわのほぎうた         いうとあさ をとたなはたの
かぢにおし
  トシウチニナスコトのアヤ   ほしまつり  ミカサフミナメコトのアヤ

         

タナハタのホシマツリ【アフミツキ七日(旧暦七月七日)】
ユミハリ(弓張月・半月)に、ウム(績む・植物の繊維を糸にする)イウ(木綿)とアサ(麻)。
ご先祖さまとの尊いイノチのつながりを思い、感謝を込めて麻糸を績みます。
糸はつながりの象徴。始まりを示す糸を績む、心をアメに通わせる大事な祖先祭り。
たて糸(恵み・繋がり・教え)・よこ糸(今世・社会のつながりを)踏み分けて、
よじれやゆがみのないように、美しい文様を織りなします。

恵みを織る、、秩序やマツリゴト、家や社会に準えて、
機織りは、アメのノリ(宇宙の法則・自然の理)を目に見える形に整えていく、
女性に託されたもっとも神聖な仕事でした。
星を奉り、麻、梶、楮などの上等な織布をお供えします。
カジ(梶の葉)に、アワ(天地自然)を讃えるウタや願い事を記して捧げ供えます。


梶の葉









     
タナハタマツリは、ヒトの生誕の不思議を知り、誕生を祝い感謝する行事。
人体のそもそもの源であるタマシヰのタマ(ヒトの意識)が、
大宇宙の中心から降され(緒と)、ヒトが人体に具現して地球上に生まれ出でくる。
クニタマ(地球)で母のコミヤ(子宮)に宿ったコタネの成長がある程度(五ヶ月)に達した時、
アモトから降されて来たタマがコタネと結び、やがて誕生する。
先祖から連綿と引き継がれてきた人の生命とは、まさしく不可思議なものとして祭祀します。

タナハタは、オオナメヱ(大嘗祭)祭るユキ・スキのミヤ(悠紀・主基)のうちの
ユキノミヤと同じカミを祭っています。
アメトコタチと呼ばれるコホシ(九星・アメミヲヤとトホカミヱヒタメ)です。




タナハタマツリに用いられるカヂ(梶)の葉については、
アワ(天地自然)を讃える歌を書く習わしがあり、後世、短冊に願い事を記す初めともみられます。
また、京都冷泉家にて、毎年行われる七月七日の乞巧奠(きっこうでん)では現在でも、
梶の葉が主奠として用いられ、和歌を書いて水に浮かべたり、結び捧げたりするそうです。


◎乞巧奠(きっこうでん)※参考:お話歳時記
牽牛・織女の二つの星の願いが叶い、年に一度この日に会えるという伝説から発展して、
女性の願いである裁縫が上達するように祈る祭り「乞巧奠」が中国で生まれ、
日本でも奈良時代以降、主として宮中で年中行事として行われてきました。

「平安時代」には宮中の庭に蓮を敷き、その上に山海の産物とともに
ヒサギ(赤芽柏)の葉に五色の糸を通した七本の針を刺して供え、
琴や香炉を飾ったなかで、天皇が牽牛・織女の二つの星を眺めたり詩歌管弦の遊びをする祭りでした。

「室町時代」になると、カジノキ(梶木)に天皇をはじめ臣下の歌を結びつけ、硯・墨・筆を飾り、
歌・鞠・碁・花・貝覆(かいおおい)・楊弓(ようきゅう)・香の七遊の遊びが行われました。

「江戸時代」には、天皇が芋の葉の露でカジノキの葉に和歌を七首書き、
カジノキの皮とそうめんでくくって屋根に投げ上げるのが慣わしでした。

「江戸幕府」は、七夕を五節供の一つに定め、正式な行事としました。
江戸域の大奥では、四隅に葉竹を立て注連縄を張った台を縁側に置き、
中にスイカ、ウリ、菓子などを供えました。
奥女中が歌を色紙に書いて葉竹に結びつけ、
翌朝供物とともに品川の海に流すのが七月七日の行事となりました。

初めは宮中の行事だった乞巧奠は、歌の上達を願うものになり、
江戸時代になると民間行事から取り入れられた要素が加わり、
一般の手習いの普及とともに、習字の上達を願うことが中心になりました。

江戸や大坂では、前日の六日から笹竹売りが「竹や、竹や」と売り歩き、
各家では五色の短冊に願い事を喜いて笹竹に結びつけ、軒や縁側に立てました。
この竹飾りは、翌日には海や川に流されるのが慣わしで、
古来の穢れを祓う清めの行事として最も重要な部分で、「七夕送り」と言われます。

また、新潟県では、「七夕流し」と言って、稲ワラや麦ワラで大きな七夕舟を作り、
笹竹を積んで流します。
舟に「七夕丸」「豊年丸」「万作丸」などと善いた帆をあげたものを町中引き回したあと、
海に流す地方もあります。
長野県では、木片や板で作った七夕人形を舟にのせて川に流す風習があります。




しむのもちほぎ
ゐきめたま おくるはすゐゝ
ゑながのり あをぎおどれば
あゐうくる
  トシウチニナスコトのアヤ


シムのモチホギ【アフミツキモチ(旧暦七月望)】
初秋の満月、ミヲヤ(ご先祖)とイキタマ(祖父母・父母)に感謝のお祭りです。
家族みんなでハスヰゝ(蓮ごはん)でお祝いします。
満月に、アヲギオドレバ アヰ(天の思い・元気)ウクルとは、盆踊りの元といえそうです。

   *** ***

ハスは葉や茎や根のどこを折っても糸を引くことから重用されていたと想われます。
七夕の牽牛と織姫の伝説は、中国古代の詩集『詩経』などより日本に伝えられたものとされ、
渡来以前のヲシテ文献ミカサの『タナハタのホシマツリ』は、日本独自の星祭りです。
二代アマカミ・クニサツチ時代の「コホシマツリ」に由来しています。

古来タナハタとシムマツリは一連のお祭りで、
先祖から連綿と引き継がれてきた人の生命とは、
まさしく不可思議なるものとして祭祀されてきました。
後に仏教の影響を受け、現在のお盆の風習へと移り変わってきたようです。
明治改暦以前は旧暦七月十五日、まもなく収穫を迎える初秋のお祭りです。

アワウタで盆踊りできないかと歌ってみたら、
炭坑節と東京音頭がピッタリハマってご機嫌です(^^)v
や~っとな~それヨイヨイヨイ
の歌詞には
あ~うわトホカミヱ~ヒタメ~
と歌います(*^^)v
エンドレスで歌えてるトランスアワボン♪♪
マイブームです💗






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夏越の祓・旧暦ミナツキスヱ・2024.8.3

2024-08-01 20:11:33 | ナメコト(行事)
西暦の6月30日、一年の半分が過ぎ、
神社には夏越の祓いの茅の輪が設えられていました。

「夏越の祓い」
ヲシテ文献のトホカミヱヒタメ暦にも、
ミナツキスヱ、旧暦6月30日(2024.8.3)にチノワヌケとあります。
紀元前からの習わしです。

また、桃の実に力を得ていたそうです🍑
現代では、これから来る酷暑を前に夏を乗り切るイメージですが、
翌日の新月(2024.8.4)より季節は秋、
立秋から秋分頃の守り、ホのカミへと移ります。

ヲシテ文献より、『チノワ抜け』と『モモマツリ』の行事をご紹介します。




ミナツキスヱは
いよかわき モモにちまうる
チノワヌケ ゐそらおはらふ
ミナツキや
  トシウチニナスコトのアヤ



ミナツキ末(旧暦6月末)頃は、最も暑く乾き、苦しい時期です。
夏越しの祓いモモマツリは桃の実に活力(チ・チカラ)を得ます。
この頃に、メガミ(冷たさの働き)の一棒(一冷)が完全に立ち、
熱さと冷たさの競い合いも止んできます。
一年の折り返し点、秋へと向かう巡りが身体に入り備わるように、
「チノワヌケ」の行事を行います。


モモマツリ【ミナツキスヱ(旧暦六月末)】

モモ(桃)は、晩春に花咲かせ、夏の終わりに実ります。
満を持してのモモの実に活力を得ます。 

日本最古のモモは、縄文時代前期の桃核が長崎県多良見町の伊木力遺跡から出土しています。
モモは水分も豊富で実も大きく甘く♡残暑厳しい中、ありがたい果実ですね。
モモ🍑に含まれる栄養素と効能(期待できる効果)を調べてみました。
※参考:桃・良好倶楽部https://ryoko-club.com/food/peach-nutrition.html

◎ペクチン:
 腸内の乳酸菌を増やし、腸の調子を整え、便秘や下痢の予防が期待できます。
 コレステロール値を下げる、血糖値の上昇を抑えるなどの効能もあります。
◎カリウム:
 細胞内の水分量を調節するなどの働きがあり、体内の余計な塩分を排出し、
 血圧の安定、むくみの解消、筋肉の収縮を正常に行うなどの効能があります。
◎カテキン:
 強い抗酸化作用を持ち、
 老化防止やがん予防、免疫力を高めるなどの効能があります。
 また、血糖値の上昇を抑える、脂質の吸収を抑制する働きがあり、
 肌老化を防ぐ効能などが期待されます。
◎鉄分、マグネシウム:
 鉄分は酸素を全身に運ぶ、マグネシウムは様々な生理機能に必須の栄養素。
 カラダを温める作用があり、貧血や冷え性の改善などの効能が期待できます。

また、桃の種は「桃仁(トウニン)」という生薬として使われています。
種の核を取り出して日干ししたもので、血の巡りを良くする働きがあり、
月経不順や便秘を解消する効能なども期待されます。

桃は、様々な栄養がバランスよく含まれ、夏バテの予防にもおすすめです。
桃の葉を煮出した水で行水すると、汗疹もおさまります。


チノワヌケ(大祓)【ミナツキスヱ(旧暦六月末)】

夏越しの祓い。(ミナのマツリ・ミナツキの大祓)
チノワヌケは、ヰソラ(暑さや乾きの災い・心を逸らせる悪影響の及ぼし)を払う行事です。
健康長寿の習わしとして教え広められました。

ホツマツタヱ10アヤに「チノワヌケ」の記述があります。
抜粋でご紹介します。

※ホツマツタヱ《10アヤ・カシマタチ・ツリタイのアヤ》より

ミホヒコのつま         
スヱツミが イクタマヨリメ   
ソヤコうむ コシアチハセの    
シラタマメ ソヤのひめうむ   
ミソムたり ゆだねひたせは   
みことのり たまふヲシテは   
コモリカミ セミのおかわに   
みそぎして チノワにたゝす   
ミナツキや タミながらふる   
はらいなりけり         

二代オオモノヌシ・クシヒコとミホツヒメとの間に一人産まれたミホヒコは、
ヨロギマロと呼ばれ、薬草園のおかげで医学に秀でた特技を得、
後に十代アマキミ・ニニキネの病を治したりと大活躍します。
ミホヒコ(三代オオモノヌシ・コモリカミ)は、妻を二人迎えます。
スヱツミの娘、イクタマヨリヒメは、18人の男の子を産みました。
 ※スヱツミ:陶荒田神社・大阪府堺市中区。
       弥生土器の量産に成功したと考えられます。
コシのアチハセの娘、シラタマヒメは、18人の女の子を産み、
合せて36人の子宝に恵まれ、アマテルカミより「コモリカミ」の称号の
ヲシテ(文書)を授けられました。

コモリカミは病除けに、夏の終わりにミソギをして体調を整えます。
ミナツキの末は、一年の折り返しの時、その隙間に魔が入り込まないよう、
セミの小川にミソギをして障りを祓い、
さらにチノワ(茅の輪・大自然のエネルギーの集まる循環の輪)を潜り、
夏から秋への季節の変わりを心身に実感させるのです。


ミナツキ(旧暦六月)の末のミソギとチノワ抜けの行事は、
健康長寿への習わしとコモリカミは一般の人にも教え広めました。
※セミのオガワ:下鴨神社社叢の糺すの森を流れる小川
        コモリカミの父クシヒコが、京都盆地の開発に携わっていたことから、
        タタスのモリにもよく来ていたと推察されます。
        当時は、下鴨神社創建以前でしたので、
        鬱蒼とした原生林に近い森であったと思われます。

※コモリの子供達は、京都盆地の開発に貢献し、神社や地名としても残っています。
 八坂神社(京都市東山区祇園町北側) ヤサカヒコ(八男)
 太田神社(京都市北区上賀茂本山)  オオタ(十一男)
 石座神社(京都市左京区岩倉上蔵町) イワクラ(十二男):

参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。




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