今日は…なんていうんですかね。
不思議な1日です。
一昨日、クリリン店長さんの蕎麦打ち見学をした日に
日曜日(今日ですね)に、クリリン店長さんの師匠の方が来て
クリリン店長さんが、師匠さんに教えてもらいながら更科蕎麦を打つというので
師匠さんの蕎麦打ちと、更科蕎麦目当てに
今日は、家族でクリリン店長さんのお店に行ってきました!
しかし…。
がっつき体質の私は、今日も思い切りがっついてしまったようです。
師匠さんがお店に来る時間を確認するのを忘れ(ていた様な気がする)
開店時間を少し過ぎた頃に、クリリン店長さんのお店に行ったのですが
師匠さんが、まだお見えになっていないということだったので
今日は、特に予定も無かったので、待たせてもらうことにしました。
(今にして思えば、この時に、一旦家に帰るべきだったのかもしれません)
それから少ししてから、元ヤン兄貴登場。
(BGMは、やはり『男の勲章』by嶋大輔)
一体、彼はいつ寝ているのでしょうか。
さて、元ヤン兄貴とクリリン店長はお店の裏に下がり
なにやらごそごそとお話をしていたのですが
表に出てきた彼等から、驚きの報告が…。
簡単に説明すると以下の通り。
師匠さんは、2時間ほど遅れてくるので
今日は、クリリン店長さんの打ち立てのお蕎麦をどうぞ
それはそれで、全然構いませんが
やはり、滅多にお会いする事の出来ない師匠さんが
どんな風に、どんなお蕎麦を打つのかも気になります。
ここは、私の図々しさの見せどころです。
では、クリリン店長さんの打ったお蕎麦を食べてから
2時ごろに、師匠さんの蕎麦打ちを見学しに来ても良いでしょうか
そして、ここで元ヤン兄貴が閃きました。
じゃあ、今日はもうお店を閉めてしまって
ご主人とさっちゃんに蕎麦打ちの体験をさせてみてはどうだろう
兄貴!さすがっす!
クリリン店長さんと、元ヤン兄貴と、そして私の視線を一気に受けた旦那さま
いきなりのムチャ振りに、表情が静止画像になってしまいました。
更に、ヨメも便乗。
面白そうじゃない!
いいんじゃない?やってみたら?
そして数分後。
クリリン店長さんのお店の暖簾と、前に出してあったのろしは下げられ
お店の窓には、『準備中』の札が掲げられ
通りに面した、決して広くはない蕎麦打ち用の作業場で
クリリン店長さんに教えられながらそば生地を作る、旦那さまの姿が…
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そして、がらんとしたお店の中には
「お蕎麦を食べに行くよ」
お父さんに、そう言われて家を出たはずなのに
一向にお蕎麦にありつけそうにない気配に気付いたさっちゃんが
待ちくたびれて睡魔に襲われ敗北する姿が…
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そのうち、今度はクリリン店長さんの奥さんとばぶリンがお店に現れ
私が生ばぶリンを抱っこさせてもらって浮かれていると
私がうるさかったのか、さっちゃんも目を覚ましし
そうこうするうちに、「素人だけれども蕎麦打ち名人」という
白髪頭の、お腹の出っ張った、50代半ばくらいのおじさんが現れ
おじさんに眺められながらも、旦那さまの蕎麦打ち体験はゆるゆると進み
そして。
おじさんと入れ替わるようにして、1人の男性が登場しました。
年齢は、推定40代半ば。
日焼けした肌に、ラフなポロシャツとハーフパンツ。
声は、歌い過ぎか、飲み過ぎか、寝起きかという程度にハスキー。
酒焼け声のサーファー?
元ヤンファミリーに、また新たな新キャラ?
そう思った矢先、クリリン店長さんが言いました。
「テケテケさん、こちらが僕の師匠です!」
えええーーーーー!!??
どう見たって、厚生施設仲間みたいにしか見えません。
そもそも、私が想像していた「師匠」って
「この道数十年」みたいな、無口で頑固そうなおっさんで
出来ればべらんめぇ口調で、ハチマキとかしてて…
少なくとも、「酒焼け声のサーファー」ではありませんでした。
でも、クリリン店長さんの態度を見ていると
間違いなく、師匠さんのようです。
『ドラゴンボール』でいうと、亀仙人にしなきゃならないのだけど(←なんでだ)
いや、やっぱり酒焼け声のサーファーにしか見えない。
もう、どぶっくりさ。
そして、開店時間を2時間半ほど過ぎた頃
クリリン店長さんご夫婦と、テケテケファミリーが
お店の中で、打ちたてのお蕎麦を食べると言う不思議な光景が…。
(ばぶリンは、まだ生後2ヶ月赤ちゃんなので休憩)
旦那さまとさっちゃんは、もりそばの大盛り。
私は、どうしても旦那さまに海老セイロの感動を伝えたかったので、海老セイロ。
茹でるときに、クリリン店長さんが
「テケテケさんは大盛りですか?」
と、尋ねてくださいました。
「お腹が空きました」
「はい」
「大盛りで」とは言わない私の意思を、きちんと読み取ってくれました。
クリリン店長さんが、もともとそういう人なのか
私がお店に行き過ぎてそうなったのかは、今のところ不明です。
さて、いよいよ実食です。
クリリン店長さんが切ったお蕎麦と、旦那さまが切ったお蕎麦。
別々に茹でてもらって、食べ比べをさせてもらいました。
おおー!
おもしろ~い!
同じ生地を、同じ蕎麦包丁で切ったお蕎麦なのに
クリリン店長さんと旦那さまのおそばは、食感がまるで違います。
勿論、クリリン店長さんが付きっきりで切ったお蕎麦なので
旦那さまのお蕎麦も、充分美味しいのです。
でも、弾力が全く違う。
面白いやら美味しいやらで、あっという間に完食してしまいました。
思慮深い人なら、ここで「じゃ、そろそろ…」と、帰るのでしょうが
我々は(私は)、そうはいかない。
ここまで居座ったのだから、師匠の蕎麦打ちも見ないわけには行きません。
先ほど打ったお蕎麦は、二八そばでしたが、今度は更科蕎麦です。
クリリン店長さんは、より高度な技術を要する、更科蕎麦をやりたいらしく
師匠さんに教えてもらいながら、蕎麦生地を作りはじめました。
そして、時々師匠さんが入って、手本を見せているのですが
その手際を見ていると、ああ、やっぱり師匠さんなんだなぁと思わざるを得ません。
(でも、やっぱり酒焼け声のサーファーに見えるんですけど)
それにしても、改めて、クリリン店長さんはすごいなって思いましたよ。
店長さんクラスの人になったら、「自分はもう偉い」みたいになっちゃって
自分が、自分より上の立場の人に教えてもらっている姿なんて
知り合いや、ましてや単なる客になんか、あまり見せたくないと思うのです。
それを、見せちゃうのが、クリリン店長さんのすごいところだと思います。
決しておごるなく、謙虚で勉強熱心。
でも、逆に言えば、そういうところも見せられるというのは
自信があるからなのかもしれないけれど。
いや、そもそもお蕎麦に夢中で、何も考えていないのかも?
分かりません。
お蕎麦もクリリン店長さんも、深い。
そして私たちは、1時間ほど前に大盛りのお蕎麦を食べたばかりだと言うのに
クリリン店長さん(と、師匠さん)が打った更科蕎麦を
美味しく、綺麗に、さらさらと完食したのでありました。
あ、そうそう。
帰宅してから、旦那さまが言っていました。
「本当は、クリリン(←あだなだけど呼び捨て)ともっと話が出来るようになったら
そのうち、お蕎麦の打ち方を教えてもらおうと思っていたんだ」
そんなの、クリリン店長さんの前で言ってくれよー!
無口で消極的なあなたが、クリリン店長さんと「もっと話ができる」日が来るのを
私も陰ながら期待しております。
クリリン店長さん、奥さん、ばぶリン、元ヤン兄貴、師匠さん(酒焼け声のサーファー)
そして、お腹の出た白髪頭のおじさんも。
今日はとても楽しい1日を、ありがとうございました!
とっても美味しかったです。
特に、ばぶリンをいっぱい抱っこできたのが嬉しかったです~♪
いっぱいお歌を歌ってきかせてしまったので、将来オンチになったらごめんなさい。
ちなみに、昨夜のお夜食は、コンビニの塩おむすびとオムレツケーキ。
(いつもいつもお蕎麦屋さんだと思わないでくれたまえ!)
実は、金曜日に、蕎麦生地の断面図を見て、ミルクレープを思い出してしまったので
本当は、ミルクレープを食べたかったのですが、ローソンには無かったのです。
塩おむすびは、なんとなく買ったのですが
あのそば塩おむすびには、遠く及びませんでした。