(写真)サルビア・パープルマジェスティの花
秋も深くなると濃い青紫の「サルビア・パープルマジェスティ」の花が咲く。
花の大きさは1㎝程度と小さく、2mに近い茎の先に次から次へと咲く。
葉は、その片親であるブラジル原産の「サルビア・ガラニチカ」に近く、花は両親に似ていない。2m近い背高ノッポになるので、何回かの摘心でつめ、枝を増やすようにするとよい。
(写真)サルビア・パープルマジェスティの葉と花
サルビア・パープルマジェスティ(Salvia ‘Purple Majesty’)
・ シソ科アキギリ属の半耐寒性の多年草。対暑性は強い。
・ 学名は、Salvia 'Purple Majesty'(サルビア・パープルマジェスティ)
・ 流通名ではメドーセージと呼ばれるブラジル原産のガラニチカ(Salvia guaranitica)と3000mのメキシコの高山に自生するゲシネリフローラ(Salvia gesneriiflora 'Tequila')との交雑種。
・ ゲシネリフローラは、草丈が2~3mと大柄。開花期は冬場で朱色の花を咲かせるが、耐寒性は弱い。パープルマジェスティは花の色をのぞきこの性質を受け継ぐ。
・ 草丈は、2mまで成長するので、摘心して1.2m程度にし枝数を増やす。
・ 葉の色は濃いめの緑色で、花の色は赤紫。
・ 温度が低くなると、葉の色は紫色を帯びる。
・ 冬は地上部が枯れるが、腐葉土などによるマルティングで越冬する。
・ 1977年頃 ロスアンゼルス郊外のサンマリノにあるハンティングトン植物園で、ボウティン(Fredrick Boutin)によって作り出された。
「サルビア・パープルマジェスティ」の誕生の話
「サルビア・パープルマジェスティ」は、1977年頃 ロスアンゼルス郊外のサンマリノにあるハンティングトン植物園で、ボウティン(Fredrick Boutin)によって作り出された異種交配の園芸品種で、その親は、「サルビア・ガラニチカ」と「サルビア・ゲシネリフローラ‘テキーラ’」という。
ブラジル原産の「サルビア・ガラニチカ(S. guaranitica A.St.-Hil. ex Benth)」は重宝な花で、6月から晩秋まで美しいブルーを提供してくれる。
もう一方の「サルビア・ゲシネリフローラ(S. gesneriiflora Lindley&Paxton)」は、熱帯性の植物でメキシコのシエラマドレ山脈の高度3000m級の山に生息し、草丈2~3mと大柄で耐寒性がない。花の色は赤であり、これはこれで素敵だと思う。
この植物は、ハンティングトン植物園のボウティン(Fredrick Boutin )などが1970年のメキシコの植物調査で、グリーンの萼をしたものとパープルの萼をした二種類の種子を手に入れたという。パープルの萼をしたものの園芸品種が「'Tequila'」と名付けられ、これがもう一方の親となる。
「サルビア・パープルマジェスティ」は、この二種の異種交配で誕生し、1980年の初め頃には園芸種としてカルフォルニアから広まったようだ。
苗床となった『ハンティングトン植物園』は、
鉄道王ハンティングトンの庭園であり、住居・庭園、敷地・所蔵品(美術品、貴重本など)の寄贈・財団化で、今では一般に公開されている美術館・図書館・植物園がある素晴らしいところのようだ。
ここは、世界有数のバラとソテツのコレクションで知られており、ハーブ園、日本庭園などテーマ別の庭園がある。
作出者のボウティン(Fredrick Boutin)は、この植物園に1968~1979年まで植物学者として勤め、パープルマジェスティセージなどの作出を行った。
独立後はフリーで、オールドローズの発見と新種の栽培などで活躍している。
秋も深くなると濃い青紫の「サルビア・パープルマジェスティ」の花が咲く。
花の大きさは1㎝程度と小さく、2mに近い茎の先に次から次へと咲く。
葉は、その片親であるブラジル原産の「サルビア・ガラニチカ」に近く、花は両親に似ていない。2m近い背高ノッポになるので、何回かの摘心でつめ、枝を増やすようにするとよい。
(写真)サルビア・パープルマジェスティの葉と花
サルビア・パープルマジェスティ(Salvia ‘Purple Majesty’)
・ シソ科アキギリ属の半耐寒性の多年草。対暑性は強い。
・ 学名は、Salvia 'Purple Majesty'(サルビア・パープルマジェスティ)
・ 流通名ではメドーセージと呼ばれるブラジル原産のガラニチカ(Salvia guaranitica)と3000mのメキシコの高山に自生するゲシネリフローラ(Salvia gesneriiflora 'Tequila')との交雑種。
・ ゲシネリフローラは、草丈が2~3mと大柄。開花期は冬場で朱色の花を咲かせるが、耐寒性は弱い。パープルマジェスティは花の色をのぞきこの性質を受け継ぐ。
・ 草丈は、2mまで成長するので、摘心して1.2m程度にし枝数を増やす。
・ 葉の色は濃いめの緑色で、花の色は赤紫。
・ 温度が低くなると、葉の色は紫色を帯びる。
・ 冬は地上部が枯れるが、腐葉土などによるマルティングで越冬する。
・ 1977年頃 ロスアンゼルス郊外のサンマリノにあるハンティングトン植物園で、ボウティン(Fredrick Boutin)によって作り出された。
「サルビア・パープルマジェスティ」の誕生の話
「サルビア・パープルマジェスティ」は、1977年頃 ロスアンゼルス郊外のサンマリノにあるハンティングトン植物園で、ボウティン(Fredrick Boutin)によって作り出された異種交配の園芸品種で、その親は、「サルビア・ガラニチカ」と「サルビア・ゲシネリフローラ‘テキーラ’」という。
ブラジル原産の「サルビア・ガラニチカ(S. guaranitica A.St.-Hil. ex Benth)」は重宝な花で、6月から晩秋まで美しいブルーを提供してくれる。
もう一方の「サルビア・ゲシネリフローラ(S. gesneriiflora Lindley&Paxton)」は、熱帯性の植物でメキシコのシエラマドレ山脈の高度3000m級の山に生息し、草丈2~3mと大柄で耐寒性がない。花の色は赤であり、これはこれで素敵だと思う。
この植物は、ハンティングトン植物園のボウティン(Fredrick Boutin )などが1970年のメキシコの植物調査で、グリーンの萼をしたものとパープルの萼をした二種類の種子を手に入れたという。パープルの萼をしたものの園芸品種が「'Tequila'」と名付けられ、これがもう一方の親となる。
「サルビア・パープルマジェスティ」は、この二種の異種交配で誕生し、1980年の初め頃には園芸種としてカルフォルニアから広まったようだ。
苗床となった『ハンティングトン植物園』は、
鉄道王ハンティングトンの庭園であり、住居・庭園、敷地・所蔵品(美術品、貴重本など)の寄贈・財団化で、今では一般に公開されている美術館・図書館・植物園がある素晴らしいところのようだ。
ここは、世界有数のバラとソテツのコレクションで知られており、ハーブ園、日本庭園などテーマ別の庭園がある。
作出者のボウティン(Fredrick Boutin)は、この植物園に1968~1979年まで植物学者として勤め、パープルマジェスティセージなどの作出を行った。
独立後はフリーで、オールドローズの発見と新種の栽培などで活躍している。