(写真)ペラルゴニウム・シドイデスの花
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この花は、ブログ仲間の方からいただいた。
ロゼット状に根だした灰緑色の葉、そこから伸びる長い花穂、その先にいくつかのつぼみがついていて、2cm程度の濃い紫色の小花が咲いた。
写真を撮ろうと思ったら風に吹かれて散ってしまっていたので、室内に取り込み風に当てないようにして育てている。
原産地は南アフリカのケープ地方での原種系のペラルゴニウムであり、園芸品種のように人の手が入っていない味わい深いところがある。
砂岩の多い草原で乾燥した乾いた空気のところが自生地のようであり、日本の夏の高温多湿には弱いところがあるので、夏場は風通しの良い半日陰で育てた方が良さそうだ。ということは、地植えよりも鉢植えの方が適している。
この原種の発見者はわかっていないが、命名されたのが1824年であり、キュー王立植物園のプラントハンター第一号、フランシス・マッソン(Francis Masson1741-1805)がロンドンにもたらした多数の南アフリカ原産のゼラニウム(後にペラルゴニウムに属名を変更)の中には入っていなかったのかもわからない。
この「ペラルゴニウム・シドイデス」のユニークなところは、南アフリカの原住民ズール族が扁桃腺、気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症の薬草として使われてきたというところにあるという。
この効果の再発見は、1920年代にイギリス人のチャールズ・スティーブンズ(Charles Stevens)によってなされた。彼自身がわずらっていた結核が、原住民の療法士からもらったこの植物の根だし汁で完治したという。
新型インフルエンザのワクチンが話題になるが、「ペラルゴニウム・シドイデス」もその薬効としてインフルエンザ対策に役に立ちそうであり、また脚光を浴びているようだ。
(写真)「ペラルゴニウム・シドイデス」の立ち姿
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ペラルゴニウム・シドイデス
・フウロソウ科ペラルゴニウム属の半耐寒性多年草
・学名:Pelargonium sidoides DC. 。属名のペラルゴニウムは“コウノトリ”を意味する。種小名のシドイデスは、Sida rhombifolia(和名キンゴジカ、金午時花)の葉に似るので名付けられたというが、似ているとは言いがたいので疑問が残る。
・南アフリカに自生する原種系のペラルゴニウムの1種。石の多い砂地の草原に自生する。
・草丈30-50cmで、根元からロゼット上に灰緑色の葉が伸び、長い花穂とあいまって美しいコウノトリの姿を形作る。
・開花期4-8月で、濃紫色の小花を咲かせる
・日当たりの良いところで乾燥気味に育てるが、夏場は半日陰で育てる。
・
命名者DC.
スイスの植物学者ドゥ・カンドル(Candolle, Augustin Pyramus de 1778-1841)であり、彼に関しては、「ノアザミ」のところで記載したので参考にされたい。
この品種の命名者になったのは、若かりし頃パリで『ゼラニュウム論』を書き南アフリカのゼラニュウムを“ペラルゴニウム”に代えたレリチェール(L'H ritier de Brutelle 1746~1800)と親友であったことも影響していよう。
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この花は、ブログ仲間の方からいただいた。
ロゼット状に根だした灰緑色の葉、そこから伸びる長い花穂、その先にいくつかのつぼみがついていて、2cm程度の濃い紫色の小花が咲いた。
写真を撮ろうと思ったら風に吹かれて散ってしまっていたので、室内に取り込み風に当てないようにして育てている。
原産地は南アフリカのケープ地方での原種系のペラルゴニウムであり、園芸品種のように人の手が入っていない味わい深いところがある。
砂岩の多い草原で乾燥した乾いた空気のところが自生地のようであり、日本の夏の高温多湿には弱いところがあるので、夏場は風通しの良い半日陰で育てた方が良さそうだ。ということは、地植えよりも鉢植えの方が適している。
この原種の発見者はわかっていないが、命名されたのが1824年であり、キュー王立植物園のプラントハンター第一号、フランシス・マッソン(Francis Masson1741-1805)がロンドンにもたらした多数の南アフリカ原産のゼラニウム(後にペラルゴニウムに属名を変更)の中には入っていなかったのかもわからない。
この「ペラルゴニウム・シドイデス」のユニークなところは、南アフリカの原住民ズール族が扁桃腺、気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症の薬草として使われてきたというところにあるという。
この効果の再発見は、1920年代にイギリス人のチャールズ・スティーブンズ(Charles Stevens)によってなされた。彼自身がわずらっていた結核が、原住民の療法士からもらったこの植物の根だし汁で完治したという。
新型インフルエンザのワクチンが話題になるが、「ペラルゴニウム・シドイデス」もその薬効としてインフルエンザ対策に役に立ちそうであり、また脚光を浴びているようだ。
(写真)「ペラルゴニウム・シドイデス」の立ち姿
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ペラルゴニウム・シドイデス
・フウロソウ科ペラルゴニウム属の半耐寒性多年草
・学名:Pelargonium sidoides DC. 。属名のペラルゴニウムは“コウノトリ”を意味する。種小名のシドイデスは、Sida rhombifolia(和名キンゴジカ、金午時花)の葉に似るので名付けられたというが、似ているとは言いがたいので疑問が残る。
・南アフリカに自生する原種系のペラルゴニウムの1種。石の多い砂地の草原に自生する。
・草丈30-50cmで、根元からロゼット上に灰緑色の葉が伸び、長い花穂とあいまって美しいコウノトリの姿を形作る。
・開花期4-8月で、濃紫色の小花を咲かせる
・日当たりの良いところで乾燥気味に育てるが、夏場は半日陰で育てる。
・
命名者DC.
スイスの植物学者ドゥ・カンドル(Candolle, Augustin Pyramus de 1778-1841)であり、彼に関しては、「ノアザミ」のところで記載したので参考にされたい。
この品種の命名者になったのは、若かりし頃パリで『ゼラニュウム論』を書き南アフリカのゼラニュウムを“ペラルゴニウム”に代えたレリチェール(L'H ritier de Brutelle 1746~1800)と親友であったことも影響していよう。
ありがとうございます。