(写真) シェルブラントローズ・ゼラニュウムの花
雨の日は、目が覚めるような鮮烈な赤も似合う。
「ローズセンテッドゼラニウム(Rose-scented Geranium)」の園芸品種で、潅木のように茂るので「シェルブラントローズ・ゼラニュウム」と名付けられたのだろう。
確かに、葉とその茂り方は決して美しくない。
葉はくすんだ緑色となり、スモッグに汚染されたような汚れを感じさせる。しかし、頭上に抱く花は2-3cmと大きく、鮮烈な赤でいかなる光にも負けない強さがある。
大株になるようだが、鉢植えで育てているので、開花後か秋に強剪定をして丈をつけるようにしている。水遣りは乾いたらたっぷりと与え乾燥気味に育てる。そして何よりも太陽が大好きなので冬場でも陽に当てるようにする。
ただし、梅雨の雨、夏の直射日光には弱いのでこれらを避ける場所に移動させる。ということなので鉢植えが適している。
「ローズセンテッドゼラニウム」の由来
この「ローズセンテッドゼラニウム」の原種は、南アフリカケープ地方で採取されイギリスのキュー王立植物園に送られ、そこの責任者であったエイトン(Aiton, William 1731-1793)によって1789年にPelargonium capitatumと命名された。
フランシス・マッソンが南アフリカケープタウンで第一回目の採取活動をしたのが1772―1775年であり、このときに採取してイギリスに送った植物サンプルに入っていた可能性が高い。これらのサンプルを見てエイトンが命名したのだろう。
そして、「ローズセンテッドゼラニウム」の園芸品種の元祖は、1989年にフランスの海外県の一つであるレユニオン島に育っていたという。レユニオン島は不思議な島で、近代のバラの元祖のひとつでもある「ブルボンローズ」も、そして「コーヒー」でも元祖となる幻のコーヒーがあるという。
フランスの園芸は一日にして出来上がったわけではないことが良くわかる。
(写真) シェルブラントローズ・ゼラニュウムの葉と花
シェルブラントローズ・ゼラニュウム(Shrubland rose Geranium)
・フウロソウ科ペラルゴニウム属の耐寒性がない多年草
・学名は、Pelargonium capitatum. Aiton 'Shrubland Rose' 。英名は、ローズセンテッドゼラニウム(Rose-scented Geranium)の園芸品種‘シェルブラント’。
・原産地は南アフリカ、ケープ地方。
・日当たりの良いところ。夏場は涼しいところ。冬場は、耐寒性がないので、軒下か室内。
・乾燥気味で育て、乾いたらたっぷり水をあげる。梅雨の時期は雨のあたらない風通しの良いところで育てる。
・成長期の肥料切れに注意。
・開花期は、5月~初夏。センテッドゼラニウムにしては大型の真っ赤な花を咲かす。。
・葉はローズの芳香を放つ。
・花が終わった梅雨前または秋に10cm程度を残した強剪定をする。
・4~5年で株が老化するので春か秋に挿し木で増やす。
命名者 Aiton
ローズセンテッドゼラニウムは、1789年にエイトン(Aiton, William 1731-1793)によって命名されていて、フランシス・マッソンが南アフリカから採取した植物を送ったキュー王立植物園に送った相手がエイトンであり、採取者不明となっているが、マッソンが送ったものかもしれない。
最近のコレクター
Arsène, Gustave (Gerfroy) (1867-1938)
Nicolas, (Léon Marie Joseph) Gustave (1879-1955)
1911年メキシコの Pueblaにある 2160 mの高地でローズセンテッドゼラニウムを採取。
採取者は、フランスの修道士・植物学者でメキシコで活動したギュスターブ兄弟。メキシコにもあったという驚きがあるが、高地ではケープ同様な地中海性の気候環境があるところなのでなるほどと思う。
属名について
ゼラニウムという名前は1753年リンネによってフウロソウ科の1属としてつけられた属名。1787年にフランスの植物学者レリティエール(L'Héritier de Brutelle, Charles Louis 1746-1800)によって南アフリカ原産の品種とその園芸種であるゼラニウムはペラルゴニウム属に改められる。
雨の日は、目が覚めるような鮮烈な赤も似合う。
「ローズセンテッドゼラニウム(Rose-scented Geranium)」の園芸品種で、潅木のように茂るので「シェルブラントローズ・ゼラニュウム」と名付けられたのだろう。
確かに、葉とその茂り方は決して美しくない。
葉はくすんだ緑色となり、スモッグに汚染されたような汚れを感じさせる。しかし、頭上に抱く花は2-3cmと大きく、鮮烈な赤でいかなる光にも負けない強さがある。
大株になるようだが、鉢植えで育てているので、開花後か秋に強剪定をして丈をつけるようにしている。水遣りは乾いたらたっぷりと与え乾燥気味に育てる。そして何よりも太陽が大好きなので冬場でも陽に当てるようにする。
ただし、梅雨の雨、夏の直射日光には弱いのでこれらを避ける場所に移動させる。ということなので鉢植えが適している。
「ローズセンテッドゼラニウム」の由来
この「ローズセンテッドゼラニウム」の原種は、南アフリカケープ地方で採取されイギリスのキュー王立植物園に送られ、そこの責任者であったエイトン(Aiton, William 1731-1793)によって1789年にPelargonium capitatumと命名された。
フランシス・マッソンが南アフリカケープタウンで第一回目の採取活動をしたのが1772―1775年であり、このときに採取してイギリスに送った植物サンプルに入っていた可能性が高い。これらのサンプルを見てエイトンが命名したのだろう。
そして、「ローズセンテッドゼラニウム」の園芸品種の元祖は、1989年にフランスの海外県の一つであるレユニオン島に育っていたという。レユニオン島は不思議な島で、近代のバラの元祖のひとつでもある「ブルボンローズ」も、そして「コーヒー」でも元祖となる幻のコーヒーがあるという。
フランスの園芸は一日にして出来上がったわけではないことが良くわかる。
(写真) シェルブラントローズ・ゼラニュウムの葉と花
シェルブラントローズ・ゼラニュウム(Shrubland rose Geranium)
・フウロソウ科ペラルゴニウム属の耐寒性がない多年草
・学名は、Pelargonium capitatum. Aiton 'Shrubland Rose' 。英名は、ローズセンテッドゼラニウム(Rose-scented Geranium)の園芸品種‘シェルブラント’。
・原産地は南アフリカ、ケープ地方。
・日当たりの良いところ。夏場は涼しいところ。冬場は、耐寒性がないので、軒下か室内。
・乾燥気味で育て、乾いたらたっぷり水をあげる。梅雨の時期は雨のあたらない風通しの良いところで育てる。
・成長期の肥料切れに注意。
・開花期は、5月~初夏。センテッドゼラニウムにしては大型の真っ赤な花を咲かす。。
・葉はローズの芳香を放つ。
・花が終わった梅雨前または秋に10cm程度を残した強剪定をする。
・4~5年で株が老化するので春か秋に挿し木で増やす。
命名者 Aiton
ローズセンテッドゼラニウムは、1789年にエイトン(Aiton, William 1731-1793)によって命名されていて、フランシス・マッソンが南アフリカから採取した植物を送ったキュー王立植物園に送った相手がエイトンであり、採取者不明となっているが、マッソンが送ったものかもしれない。
最近のコレクター
Arsène, Gustave (Gerfroy) (1867-1938)
Nicolas, (Léon Marie Joseph) Gustave (1879-1955)
1911年メキシコの Pueblaにある 2160 mの高地でローズセンテッドゼラニウムを採取。
採取者は、フランスの修道士・植物学者でメキシコで活動したギュスターブ兄弟。メキシコにもあったという驚きがあるが、高地ではケープ同様な地中海性の気候環境があるところなのでなるほどと思う。
属名について
ゼラニウムという名前は1753年リンネによってフウロソウ科の1属としてつけられた属名。1787年にフランスの植物学者レリティエール(L'Héritier de Brutelle, Charles Louis 1746-1800)によって南アフリカ原産の品種とその園芸種であるゼラニウムはペラルゴニウム属に改められる。
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