モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

チェリーセージ・ホワイト(Salvia greggii 'Alba')の花

2014-05-13 06:59:51 | セージ&サルビア
(写真)サルビア・グレッギー・アルバの花
 

園芸店では、「チェリーセージ・ホワイト」で苗が売られていた。白花を栽培するのは初めてでありつい買ってしまったが、さて、これは困ったぞ!
園芸品種としてのチェリーセージには3種が含まれていて、どの種の園芸品種なのかを推理しなければならない。しかも3種ともに白花があるときている。

チェリーセージの三種だが、学名にするとこの区別がわかりやすくなるので、発見された順番に書くと次のようになる。
1.サルビア・グレッギー(Salvia greggii)
1848年 グレッグが発見  
2.サルビア・ミクロフィラ(Salvia microphylla)
1885年 プリングル(その1その2)が発見  
3.サルビア・ヤメンシス(Salvia xjamensis)
両者の交配種で種類多い。1991年 コンプトンなどが発見

それぞれの白花は次のようになる。
1.Salvia greggii 'Alba'  (英名;White Texas Sage)
2.Salvia microphylla 'Alba'
3.Salvia x 'Elk White Ice' (Elk White Ice Jame Sage) など園芸品種がある。

何処で違いを見分けるのだろうかということが重要になるが、サルビア・グレッギーとサルビア・ミクロフィラは自然交雑するので原種以外となるとかなり難しいようだ。

しいて見え方での区別は「葉」を見るのが良い。
サルビア・グレッギーの葉は、長さが2cm程度で小さく、光沢がありツルツルしている。
一方、サルビア・ミクロフィラは、葉の端にギザギサしたエッジが入っていて、グレッギーよりは葉のサイズが大きく、シワシワしている。
この両者が交配したサルビア・ヤメンシスとなると判別不可能となる。葉の形としてはサルビア・グレッギーに近いようだ。

チェリーセージ・ホワイトで販売されていたこの花は、葉の形から見てサルビア・ミクロフィラでないことは確かで、サルビア・ヤメンシスとは言い切れないところがある。
消極的だが、サルビア・グレッギーの園芸品種 'Alba' としておこう。

氏素性を知っているはずの園芸生産者の方で、この辺の目配りをしてもらいたいものだが、プロにも見分けが難しいのがチェリーセージ三種のようだ。

(写真)Salvia greggii 'Alba'の葉と花
 
サルビア・グレッギー 'アルバ'
・シソ科 アキギリ属(サルビア属)の耐寒性がある宿根草。霜を避ければ外で越冬する。
・学名は、Salvia greggii 'Alba'、英名がWhite Texas Sage、園芸での名前がチェリーセージ・ホワイト。
・原産地は、南西部のアメリカ、テキサスからメキシコ 。
・庭植え、鉢植えで育てる。
・草丈は、60~80㎝で茎は木質化する。3年に一度株を新しくするようにすると良い。
・花の時期は、4~11月。
・咲き終わった花穂は切り戻すようにする。また、草姿が乱れたら適宜切り戻す。
・葉からは、薬くさいいい香りがする。


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