サルビア・グレッギー・ミラージュ バイオレットの花
Salvia greggii Mirage™ Violet
(写真)サルビア・グレッギー、ミラージュ・バイオレットの花
美しい紫色の花、サルビア・グレッギー、“ミラージュ・バイオレット”(Salvia greggii Mirage™ Violet)の花が咲いた。
グレッギーで紫の花があることに驚き、何かの間違いではないかと目を疑った。
親である、サルビア・グレッギー(Salvia greggii)は、メキシコ原産で原種は鮮やかな赤色の花。
3月~10月頃まで日本のいたるところの花壇で見かけるポピュラーな花になってきた。
園芸店では、『チェリーセージ』として売られているが、ここには
① サルビア グレッギー(Salvia greggii)
② サルビア ミクロフィラ(Salvia microphylla)
③ サルビア ヤメンシス(Salvia xjamensis) グレッギーとミクロフィラの交配種で様々な花色が誕生。
という2種類の原種及びこれらの交配種、園芸品種をまとめて表示・販売しているのでややっこしい。
昔ならば紫色のグレッギーということはあり得なかったので、赤以外ならばグレッギーとミクロフィラの交配種であるヤメンシスかな?
ということだった。
サルビア・グレッギー、“ミラージュ・バイオレット”(Salvia greggii Mirage™ Violet)は園芸品種で、英語表記で“ミラージュ”に商標(Trade Mark)表示がされているので、商標・特許がからんでいることを示している。
雌しべと雄しべで受粉させて新種を開発する昔からのやり方では、時間とコストがかかり成功の確率も低い。
古来からの“交配” “接ぎ木”だけでなく、細胞培養や放射線を利用して新たな突然変異を作りだすなど新たな新種開発の方法が登場・実用化されている。
「サルビア・センセーション」シリーズでは、イオンビームを照射して突然変異を引き起こす開発方法を取っていることを紹介した。
Salvia greggii Mirage™ではどのような開発がされているのか興味がわき 特許コードを手掛かりに文献リサーチを行なった。
(写真)サルビア・グレッギー、ミラージュ・バイオレットの葉と花
Salvia greggii Mirage™ 開発物語
1)バルミルビオ保護情報
ミラージュには、以下のような注記がされている。
'Balmirvio' Protection Information: EU PBR49562; PP29,724
(Flowering Only License)
商標ミラージュの開発コードは 'Balmirvio'(バルミルビオ)で、完成品の花卉植物の販売だけに許諾が与えられている。つまり開発等の行為は出来ないことを意味する。
このうち「pp29724」は、米国の植物特許29724番を意味し、タイ、チェンマイのTroy Thorup(トロイ ソープ)が開発者として申請し、米国イリノイ州西シカゴに本社がある世界的な園芸会社Ball Horticultural Companyに権利を譲渡している。
(写真)Troy Thorup(トロイ ソープ)
2)'Balmirvio'(バルミルビオ)開発の流れ
開発は2013年7月にカリフォルニア州グアダルーペの研究所で始まった。
その目的は、大きな花と直立した成長習慣を持つサルビアの栽培品種の開発だった。いわば、現状のサルビアの小さな花、奔放に成長する枝の欠点を是正する見栄えの良い園芸商品の開発だった。
彼らが選択したサルビア・グレッギーを自家受粉させ、1年後の2014年7月には、中程度の大きさの紫色の花、中程度の緑色の葉、適度に活発な直立成長習慣を持つ品種が発見されこの品種を選択した。
2014年7月以降は、選択した品種を “挿し木”で大量に増やし、親と同じ性質を持つかどうかを確認する段階に入った。
この“挿し木””挿し芽”は日常の園芸でも株を増やす手段として使われているが、親と同じ性質を持つクローンを増やす手法として紹介すると感情的に嫌がられるから不思議だ。
結果は、新しい栽培品種は、開発目的で選ばれた品種の特性を忠実に再現し、固定し、世代を超えて保持されることが確認されたので、新品種の誕生となった。
このことは、つまり新品種の発明となる。
Troy Thorup(トロイ ソープ)は、2017年7月17日に「Salvia plant named 'Balmirvio'」に関する特許申請を行ない、2018年2月22日にこれを認められた。
3)'Balmirvio'(バルミルビオ)から “Mirage™”へ
この園芸品種はバイオレット以外にも青系でブルー、ディープパープル、赤系でチェリーレッド、ブルゴーニュ―、サーモン、ネオンローズ、ピンク系でピンク、ホットピンク、ソフトピンク、クリーム色、白色など多様な花色を開発している。
花壇がサルビアグレッギーの園芸商品で埋め尽くされる姿すら想像できる。
日本での販売は、Ball Horticultural Companyと「㈱エム・アンド・ビー・フローラ」を合弁で作った㈱ミヨシグループ(本社:世田谷区八幡山)が行っている。
サルビア・グレッギー“ミラージュ・バイオレット”Salvia greggii Mirage™
チェリーセージ(Cherry Sage)、サルビア・グレッギー
・シソ科 アキギリ属(サルビア属)の耐寒性がある多年草・亜低木性。
・学名は、Salvia greggii.A.Gray の園芸品種で商標名がミラージュのバイオレット品種。
・グレッギーの英名がAutumn sage(オータムセージ)、和名はアキノベニバナサルビア。
・原産地は、アメリカ・テキサスからメキシコ 。原種は1848年にメキシコ・SaltilloでJosiah.Gregg (1806-1850)が発見。
・サルビア・グレッギー、ミラージュ(バイオレット)は、2017年に市場に導入された。
・庭植え、鉢植えで育てる。
・草丈は、60~80㎝で茎は木質化する。
・花の時期は、4~11月。
・咲き終わった花穂は切り戻すようにする。また、草姿が乱れたら適宜切り戻す
【後記】
これはある意味で追悼の文になるのだろう。
自重していた飲酒ではしご酒をしてしまった。しかも3軒も!
こんな時期に、というお叱りがありそうだが、やはり、罰はあった。
タクシーのお金を払い、財布をしまいつつ、玄関前の階段を昇ったら
踏み外すか、足が上がらずに躓いたかしたのだろう
階段横に並べていた多数の植木鉢と植物を破壊し
申し訳ないと額を階段にこすりつけてしまったから結構出血したみたいだ。
当然、サルビアグレッギー等は根元が少し残るくらいで折れてしまったり、数多くの植木鉢を全壊してしまった。
痛い思いをしてしまった。大事な花を破壊して・・・・
元気なころの写真を探し、記憶をとどめる為に痛い額を我慢して難行に取り組んでみた。
来年、残った根から顔を出してほしい!!
Salvia greggii Mirage™ Violet
(写真)サルビア・グレッギー、ミラージュ・バイオレットの花
美しい紫色の花、サルビア・グレッギー、“ミラージュ・バイオレット”(Salvia greggii Mirage™ Violet)の花が咲いた。
グレッギーで紫の花があることに驚き、何かの間違いではないかと目を疑った。
親である、サルビア・グレッギー(Salvia greggii)は、メキシコ原産で原種は鮮やかな赤色の花。
3月~10月頃まで日本のいたるところの花壇で見かけるポピュラーな花になってきた。
園芸店では、『チェリーセージ』として売られているが、ここには
① サルビア グレッギー(Salvia greggii)
② サルビア ミクロフィラ(Salvia microphylla)
③ サルビア ヤメンシス(Salvia xjamensis) グレッギーとミクロフィラの交配種で様々な花色が誕生。
という2種類の原種及びこれらの交配種、園芸品種をまとめて表示・販売しているのでややっこしい。
昔ならば紫色のグレッギーということはあり得なかったので、赤以外ならばグレッギーとミクロフィラの交配種であるヤメンシスかな?
ということだった。
サルビア・グレッギー、“ミラージュ・バイオレット”(Salvia greggii Mirage™ Violet)は園芸品種で、英語表記で“ミラージュ”に商標(Trade Mark)表示がされているので、商標・特許がからんでいることを示している。
雌しべと雄しべで受粉させて新種を開発する昔からのやり方では、時間とコストがかかり成功の確率も低い。
古来からの“交配” “接ぎ木”だけでなく、細胞培養や放射線を利用して新たな突然変異を作りだすなど新たな新種開発の方法が登場・実用化されている。
「サルビア・センセーション」シリーズでは、イオンビームを照射して突然変異を引き起こす開発方法を取っていることを紹介した。
Salvia greggii Mirage™ではどのような開発がされているのか興味がわき 特許コードを手掛かりに文献リサーチを行なった。
(写真)サルビア・グレッギー、ミラージュ・バイオレットの葉と花
Salvia greggii Mirage™ 開発物語
1)バルミルビオ保護情報
ミラージュには、以下のような注記がされている。
'Balmirvio' Protection Information: EU PBR49562; PP29,724
(Flowering Only License)
商標ミラージュの開発コードは 'Balmirvio'(バルミルビオ)で、完成品の花卉植物の販売だけに許諾が与えられている。つまり開発等の行為は出来ないことを意味する。
このうち「pp29724」は、米国の植物特許29724番を意味し、タイ、チェンマイのTroy Thorup(トロイ ソープ)が開発者として申請し、米国イリノイ州西シカゴに本社がある世界的な園芸会社Ball Horticultural Companyに権利を譲渡している。
(写真)Troy Thorup(トロイ ソープ)
2)'Balmirvio'(バルミルビオ)開発の流れ
開発は2013年7月にカリフォルニア州グアダルーペの研究所で始まった。
その目的は、大きな花と直立した成長習慣を持つサルビアの栽培品種の開発だった。いわば、現状のサルビアの小さな花、奔放に成長する枝の欠点を是正する見栄えの良い園芸商品の開発だった。
彼らが選択したサルビア・グレッギーを自家受粉させ、1年後の2014年7月には、中程度の大きさの紫色の花、中程度の緑色の葉、適度に活発な直立成長習慣を持つ品種が発見されこの品種を選択した。
2014年7月以降は、選択した品種を “挿し木”で大量に増やし、親と同じ性質を持つかどうかを確認する段階に入った。
この“挿し木””挿し芽”は日常の園芸でも株を増やす手段として使われているが、親と同じ性質を持つクローンを増やす手法として紹介すると感情的に嫌がられるから不思議だ。
結果は、新しい栽培品種は、開発目的で選ばれた品種の特性を忠実に再現し、固定し、世代を超えて保持されることが確認されたので、新品種の誕生となった。
このことは、つまり新品種の発明となる。
Troy Thorup(トロイ ソープ)は、2017年7月17日に「Salvia plant named 'Balmirvio'」に関する特許申請を行ない、2018年2月22日にこれを認められた。
3)'Balmirvio'(バルミルビオ)から “Mirage™”へ
この園芸品種はバイオレット以外にも青系でブルー、ディープパープル、赤系でチェリーレッド、ブルゴーニュ―、サーモン、ネオンローズ、ピンク系でピンク、ホットピンク、ソフトピンク、クリーム色、白色など多様な花色を開発している。
花壇がサルビアグレッギーの園芸商品で埋め尽くされる姿すら想像できる。
日本での販売は、Ball Horticultural Companyと「㈱エム・アンド・ビー・フローラ」を合弁で作った㈱ミヨシグループ(本社:世田谷区八幡山)が行っている。
サルビア・グレッギー“ミラージュ・バイオレット”Salvia greggii Mirage™
チェリーセージ(Cherry Sage)、サルビア・グレッギー
・シソ科 アキギリ属(サルビア属)の耐寒性がある多年草・亜低木性。
・学名は、Salvia greggii.A.Gray の園芸品種で商標名がミラージュのバイオレット品種。
・グレッギーの英名がAutumn sage(オータムセージ)、和名はアキノベニバナサルビア。
・原産地は、アメリカ・テキサスからメキシコ 。原種は1848年にメキシコ・SaltilloでJosiah.Gregg (1806-1850)が発見。
・サルビア・グレッギー、ミラージュ(バイオレット)は、2017年に市場に導入された。
・庭植え、鉢植えで育てる。
・草丈は、60~80㎝で茎は木質化する。
・花の時期は、4~11月。
・咲き終わった花穂は切り戻すようにする。また、草姿が乱れたら適宜切り戻す
【後記】
これはある意味で追悼の文になるのだろう。
自重していた飲酒ではしご酒をしてしまった。しかも3軒も!
こんな時期に、というお叱りがありそうだが、やはり、罰はあった。
タクシーのお金を払い、財布をしまいつつ、玄関前の階段を昇ったら
踏み外すか、足が上がらずに躓いたかしたのだろう
階段横に並べていた多数の植木鉢と植物を破壊し
申し訳ないと額を階段にこすりつけてしまったから結構出血したみたいだ。
当然、サルビアグレッギー等は根元が少し残るくらいで折れてしまったり、数多くの植木鉢を全壊してしまった。
痛い思いをしてしまった。大事な花を破壊して・・・・
元気なころの写真を探し、記憶をとどめる為に痛い額を我慢して難行に取り組んでみた。
来年、残った根から顔を出してほしい!!
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