(写真)三尺バーベナの花
「バーベナ」は“よい薬草”を意味する“”ヘルバ・ボーナ(heruba bona)“から転じたといわれており、バーベナの中で最も早くヨーロッパに伝来したのが、この「三尺バーベナ」だった。
「三尺バーベナ」は、南アメリカのブラジルからアルゼンチン、チリーが原産地で、ヨーロッパ社会には1726年に入ってきた。
ブエノスアイレスからイギリスに送られた標本の種子からジェームス・シェラード(James Sherard 1666-1738)がエルタムの庭で育てたという。
このシェラードは、薬剤師として財を形成し、1720年にロンドン郊外のエルタムに屋敷を買って引退した。ここから植物栽培に目覚め、世界の珍しいものを集め素晴らしい庭を作った。その植物コレクションをカタログとしまとめた「シェラードの庭」は、1732年に出版され、この時代の英国を代表する植物庭園として後世の記録に残った。
草原の貴族
この「三尺バーベナ」のスリムで筋肉質のボディが、南米の草原で、風にゆれている孤高な姿は、“草原の貴族”というイメージが似合う。
ケニアからタンザニアにかけての先住民である“マサイ族”。
遊牧生活で磨いた驚異的な視力、スリムでノッポで筋肉質な身体など身体能力が高く、彼らも“草原の貴族”といわれている。
どこかで見た既視感は、“草原の貴族”がつないでいたようだ。
マサイ族は人口が20~30万人と減ってきているようだが
三尺バーベナは、今では、世界に広がり、野生化するほど増殖しているようだ。
確かに、こぼれダネでも増えていくので、いつの間にか意外なところで芽を出す。
(写真)三尺バーベナの立ち姿
三尺バーベナ
・クマツヅラ科 バーベナ属の耐寒性がある多年草。(寒冷地では一年草として扱う)
・学名は、Verbena bonariensis.L。英名は Purpletop verbena、tall verbena、Brazilian verbena。別名は、バーベナ・ボナリエンシス、立バーベナ、ヤナギハナガサ(柳花笠)。
・原産地は、南アメリカのコロンビア、ブラジル、アルゼンチン、チリー。
・草丈 60cm~180cmと細長くすらっとしている。 茎の節間が長く横断面は四角い。1尺は、30.3cmなので三尺バーベナの草丈の基準は90.9㎝か?
・春先に茎の先を摘心し枝を分岐させるようにする。
・花期は、6~10月で赤紫色の花が頭上に咲く。
・風通しの良い乾燥したところが適している。
・こぼれダネでも増え野生化しやすい丈夫な植物。
命名者:Rendle, Alfred Barton (1865-1938) 1904
英国の植物学者でリンネ協会の理事長などを務める。
身体尺和名ではヤナギハナガサ(柳花笠)英名ではパープルトップバーベナ。
名は体を表すというが、実に良く言い当てている。
もっと優れているのは、“三尺バーベナ”だろう。スラッとした草丈は、長さを測るメジャーとなりそうだ。
人間の身体で測れる尺度を“身体尺”というが、大人が親指と人差し指を広げた長さを「尺」といったみたいで、この長さは、だいたい18cmであった。
「尺」という文字自体が、親指と人差し指を広げた形を現しているというから面白い。
ついでに、東海道などの主要幹線には、一里塚などが立っており、この距離は、人間が一時間歩いた距離であり、「1里=約4km」であった。
1891年(明治24)に度量衡法が制定され、1尺は1メートルの33分の10(30.3㎝)となったので、三尺バーベナの草丈は、90㎝が基準として適当であり、度量衡法以降に渡来したようだ。
「バーベナ」は“よい薬草”を意味する“”ヘルバ・ボーナ(heruba bona)“から転じたといわれており、バーベナの中で最も早くヨーロッパに伝来したのが、この「三尺バーベナ」だった。
「三尺バーベナ」は、南アメリカのブラジルからアルゼンチン、チリーが原産地で、ヨーロッパ社会には1726年に入ってきた。
ブエノスアイレスからイギリスに送られた標本の種子からジェームス・シェラード(James Sherard 1666-1738)がエルタムの庭で育てたという。
このシェラードは、薬剤師として財を形成し、1720年にロンドン郊外のエルタムに屋敷を買って引退した。ここから植物栽培に目覚め、世界の珍しいものを集め素晴らしい庭を作った。その植物コレクションをカタログとしまとめた「シェラードの庭」は、1732年に出版され、この時代の英国を代表する植物庭園として後世の記録に残った。
草原の貴族
この「三尺バーベナ」のスリムで筋肉質のボディが、南米の草原で、風にゆれている孤高な姿は、“草原の貴族”というイメージが似合う。
ケニアからタンザニアにかけての先住民である“マサイ族”。
遊牧生活で磨いた驚異的な視力、スリムでノッポで筋肉質な身体など身体能力が高く、彼らも“草原の貴族”といわれている。
どこかで見た既視感は、“草原の貴族”がつないでいたようだ。
マサイ族は人口が20~30万人と減ってきているようだが
三尺バーベナは、今では、世界に広がり、野生化するほど増殖しているようだ。
確かに、こぼれダネでも増えていくので、いつの間にか意外なところで芽を出す。
(写真)三尺バーベナの立ち姿
三尺バーベナ
・クマツヅラ科 バーベナ属の耐寒性がある多年草。(寒冷地では一年草として扱う)
・学名は、Verbena bonariensis.L。英名は Purpletop verbena、tall verbena、Brazilian verbena。別名は、バーベナ・ボナリエンシス、立バーベナ、ヤナギハナガサ(柳花笠)。
・原産地は、南アメリカのコロンビア、ブラジル、アルゼンチン、チリー。
・草丈 60cm~180cmと細長くすらっとしている。 茎の節間が長く横断面は四角い。1尺は、30.3cmなので三尺バーベナの草丈の基準は90.9㎝か?
・春先に茎の先を摘心し枝を分岐させるようにする。
・花期は、6~10月で赤紫色の花が頭上に咲く。
・風通しの良い乾燥したところが適している。
・こぼれダネでも増え野生化しやすい丈夫な植物。
命名者:Rendle, Alfred Barton (1865-1938) 1904
英国の植物学者でリンネ協会の理事長などを務める。
身体尺和名ではヤナギハナガサ(柳花笠)英名ではパープルトップバーベナ。
名は体を表すというが、実に良く言い当てている。
もっと優れているのは、“三尺バーベナ”だろう。スラッとした草丈は、長さを測るメジャーとなりそうだ。
人間の身体で測れる尺度を“身体尺”というが、大人が親指と人差し指を広げた長さを「尺」といったみたいで、この長さは、だいたい18cmであった。
「尺」という文字自体が、親指と人差し指を広げた形を現しているというから面白い。
ついでに、東海道などの主要幹線には、一里塚などが立っており、この距離は、人間が一時間歩いた距離であり、「1里=約4km」であった。
1891年(明治24)に度量衡法が制定され、1尺は1メートルの33分の10(30.3㎝)となったので、三尺バーベナの草丈は、90㎝が基準として適当であり、度量衡法以降に渡来したようだ。