モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ベルガモット‘アルバ’(bergamot'Alba')の花

2009-06-28 09:33:32 | その他のハーブ
(写真)ベルガモット白の花


        

ベルガモットには、真っ赤な花色だけでなく、白、ピンク、パープルなどの花色の園芸品種があるが、そのうちの一種。

株丈が小さく真っ白な花が咲く「ベルガモット・アルバ」。
英名では、'Snow White'『白雪姫』などの園芸品種があり、1955年に作出されたという。


ベルガモット‘アルバ’(bergamot'Alba')
・シソ科ヤグルマハッカ属の耐寒性がある多年草。
・学名はMonarda didyma L. 'Alba'。属名のモナルダは、スペインの医師・植物学者でダリアを栽培したマドリッド植物園の園長ニコラス・モナルデス(Nicholas Monardes)による。
・英名は、その香りがベルガモットオレンジに似ているので、ベルガモット(bergamot)、別名として蜂がこの花を好むのでbee balm(ビーバーム)、monarrda(モナルダ)、Oswego Tea(オスウェゴ・ティー)。和名はタイマツバナ(松明花)。
・原産地は、北アメリカ東部。森林の日当たりが良い湿地に自生する。
・草丈30-60㎝で赤のモナルダよりも小さい。アメリカ先住民が愛用していたハーブ。
・日当たりが良いやや湿り気味の土壌が適している。
・白い粉が吹いたようなうどんこ病にかかりやすいので、春先に殺菌をし風通しの良いところで育てる。
・開花期は、6-8月で、真っ白な4-5㎝の立体的な花が茎の先端に咲く。
・柑橘系の香りが全体からし、ベルガモット・オレンジに似たさわやかな香りがする。
・若葉、花は、サラダ、ハーブティー、飲み物の風味付けなど利用範囲が広い。生・乾燥させて入浴剤としても利用される。
・開花後は、株が疲れてうどんこ病が出やすいので、収穫を兼ねて茎を1/3ほど残してカットするとよい。花後にはお礼の追肥を。
・一年おきに春先に地下茎の株わけで新株を作り増やすとよい。鉢で育てる場合は、繁殖力が旺盛なので、元気な茎を残しカットする。
・殺菌性チモールを含むので風邪に効果があり、ハーブティーはリラックス効果があるという。その割にはイギリスとの戦争に突入したのであまり飲まなかったのだろう。

コレクター
Seymour, Arthur Bliss (1859-1933) 1891年
この「ベルガモット」は、アメリカ先住民のブラックフィートインディアン(Blackfeet Indians)がハーブとして活用していたが、西洋人としての採取者は、シーモア(Seymour, Arthur Bliss 1859-1933)が記録上での最初のコレクターのようで、1891年にノースカロライナで採取している。
シーモアは孤児だったが親類に育てられ、5歳の時には猩紅熱にかかり耳が不自由になったりしたがイリノイ大学に入学した。植物・菌類に興味を持ち卒業後も助手として残ったが、1886年からハーバード植物標本室のフェローとして務め、生涯8万種もの菌類を分類しそのレポートを書いた。ハーバード大学の菌類学は彼が基礎を作ったといってもよい。

(写真)清水公園ハーブ園に咲くベルガモット‘ピンク’
   


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4 コメント

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妖精のようです。 (kazuko)
2009-06-28 11:38:44
白いベルガモットは赤よりも断然きれいに見えました。先日のセージは、もしサンプル入ります時はすぐに送りますので、おっしゃって下さいね。有難うございます。
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和さん (tetsuo)
2009-06-28 17:23:27
サンプル作ってみましょう。
花が咲いた後に、今年の枝を10cmほどカットし、1時間ぐらい水につけておき、割りばしで地面に穴を開けここにカットした枝を埋める。
1ヶ月で根がつきますので、サンプルが出来上がります。
梅雨の時期か秋にこれを行います。
ふやし方の基本ですから覚えるといいですよ。
注意は、カットしたところに菌を繁殖させないように枯葉・木の枝などを混ぜないことです。
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有難うございます。 (kazuko)
2009-06-28 21:29:17
詳しいご説明をいただきまして、有難うございました。やってみますね。うちは地面は分からなくなってしまうので、ポットにやってみます。(^-^)
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和さん (tetsuo)
2009-06-28 23:05:08
欲しいものありましたら作りますよ~
詳しくはここを参考にしてください。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuo_shiga/e/b9bc0254d34bab6302476be9ea4369f5
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