モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

美しいディープ・ブルー・バイオレットの花 サルビア・ウリカ(Salvia urica)

2008-05-30 07:55:26 | セージ&サルビア
肌寒い曇り空だがその中で2cmぐらいの大き目のブルーの花が一気に咲いていた。

(写真)  deep blue-violetの花


ディープ・ブルー・バイオレットともいえる深い青紫のすばらしい花が咲いた。
この花を見ていると、暑さもしのげそうだが、
真夏には長期休暇をとるしっかりモノでもある。

“いい仕事をするには、休まなければならない!”
ということを訓えてくれているのだろう。
ウリカの花が咲かなくなったら夏休み。これがメッセージであり
忙しいビジネスマンにお奨めしたい植物でもある。
そうあなたです!!

(写真)上から見てみました


サルビアウリカの歴史
メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスの暖かく湿った山腹で自生し、
美しいディープ・ブルー・バイオレットの花を咲かせていたが、
この美しさに気づき歴史(欧米の)に登場してきたのはつい最近で、
新種として命名・登録したのがEpling, Carl Clawson (1894-1968)だった。

彼は、この時代のアメリカ大陸でのサルビア属の権威でもあったが、
美しい青紫の花を咲かせるサルビア・ムエレリの命名者でもあった。

彼にこのようなチャンスが残されていたのは、
薬草などの有用植物は、秘匿されていたにしてもコロンブス以降積極的に調査・採集されたが
中南米での有用でない美しいだけの花に関心が向いたのが20世紀だった。
ということを意味しているのだろう。

日本にいつ入ってきたか定かではないが、現時点でもポピュラーではないようだ。
審美眼は人によって異なるが、育てるのがさほど難しくはなく
深いブルーの美しい花は、
休むことの大切さを気づかせ、こころのケアーに有用なのだが・・・


サルビア・ウリカの栽培
耐寒性が弱い宿根草だが、-3℃まで耐えられるようなので、
花が終わった12月頃に切り戻し腐葉土などでマルチングをしておくとよい。
積雪にも耐えてきているので根を守れば庭でも栽培が出来る。

夏場は、暑い陽射しを避ける半日陰が望ましく、
乾燥させないように水遣りに注意する。
3年目には結構な大株になるので、一回り大きい鉢にかえるか新しい株を作っておく。

昨年秋にわき枝をカットし、さし芽で4本作っておいたが
これが順調に生育し、この株に見事な花が咲いた。
屋根の下でのさし芽でも越冬できたので、結構丈夫な植物のようだ。

ちなみに
親元のウリカは、今春に全滅してしまった。
危機一髪で子孫を残したことになる。
全滅した原因は、根づまりをおこし過剰な水分で弱ってしまったためであり、
教訓として、大好きな花木は、10月頃にさし芽をつくっておくことを学んだ。

(写真)さし芽で育てたウリカの花穂と葉


サルビア・ウリカ(Salvia urica)
・シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草。
・学名は、Salvia urica Epling。英名はブルーブッシュセージ(Blue Bush Sage)。
・原産地は、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスの暖かく湿った山腹で自生。
・草丈は50cmぐらいで株張りが50cmと旺盛。
・耐寒性が弱いので強い霜に当てないようにする。
・日あたり、水はけの良い肥沃な土で、あまり乾燥させないように育てる。
・夏場は風通しの良い半日陰でそだてる。
・開花期は初夏と秋で、5月末~6月、9月~10月で夏場は休む。
・10~20cmぐらい育ったところで、摘心(1~2回)を行い枝を増やす。
・株が古くなると弱くなるので、3年目ごとにさし芽で増やす。


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