モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ベルベットピンクな花 サルビア・ブキャナニー

2008-04-25 09:04:28 | セージ&サルビア
メキシコはサルビアの宝庫と思う。
日本の花、ヨーロッパ・地中海原産の良く知られているハーブから見て、
奇想天外、度肝を抜かれるということが多々ある。

この造形物をつくった主は、われわれが知っている主とは異なりそうだ。
形と色の組み合わせ、そのベースとなるテクスチャーとでもいえる茎・葉・顎・花柄など
信じられない組み合わせが起きている。

(写真)サルビア・ブキャナニーのつぼみ


サルビア・ブキャナニー。
茎は燕尾茶。
葉は光沢を持った深緑。日本のツバキの葉に似ている。
つぼみは、深緑の顎から桃赤紫のベルベットのような柔らかな毛をまとったつぼみが顔をだし、
くじら、或いは、お化けのキャスパー(古いアメリカのアニメ)に似ているのか
どこかユーモラスな形をしている。

サルビアなので、口唇形の花となるが、実に大柄な花で長さが4~5cmはある。
つぼみのときよりは桃色が鮮明になり、
大柄ゆえにか、数少ないつぼみが花穂につき次の開花を準備している。

あでやかな花に目が行くが、茎・葉のアンバランスさに魅力がある。

(写真)大柄な花


この花はメキシコ原産だが、
氏素性が多少あいまいで、調べた限りにおいて2説がありそうだ。
定説は、英国人がメキシコに行き、そこである女性から植物をもらった。
その男性がブキャナンであり、キュー植物園にその植物を持ってきた。
それが、ブキャナンの名前を取り名付けられた、サルビア・ブキャナニーだ。
という。

このブキャナンに関して2説があり確認がされていないので2説を紹介する。

第一の説は、
1950年代にブキャナン卿(Sir Charles Buchanan)がメキシコシティから園芸植物として持ち帰ったもの。

第二の説は、
ブキャナン、ジョン(Buchanan, John 1819~1898)であり、
彼は、1876年にアフリカのNyassalandへスコットランド国教会ミッションとして送られた。
彼の滞在の間に、キュー植物園に1,000以上の乾燥植物標本を送って、そのうえいくつかの
植物種をイングランドの園芸品取引に持ってきた。
彼に関連した植物は、Carex buchananii、Clerodendrum buchananii、Acaena buchananii、
Aloe buchananii、Salvia buchananii、Newtonia buchananiiと名付けられた。

であり、時代も人物も大きく異なる。
この欠落を埋められる情報がある方、教えてください。

サルビア・ブキャナニー(Salvia buchananii)
・シソ科アキギリ属の常緑の耐寒性がある多年草。
・学名は、Salvia buchananii。英名は buchanan's sage。
・原産地メキシコ。
・草丈30~50cmで、基部は木質化する。
・葉は深い緑でツバキのようにつやがある。
・開花期は6~10月。桃色が入った赤紫色の花がつく。
・耐暑性は強く表土が乾いたら水をあげる。
・耐寒性も強いが、霜に当てないよう根元をマルチングする。


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