愛知 東三河地域・西三河北部 本村議員・すやま予定候補ら調査
処遇改善へ行政の支援不可欠
愛知県東三河地域や西三河北部で、医療従事者やケア労働者の不足により地域医療等の維持が困難になっています。現状を調査するために日本共産党の本村伸子衆院議員と、すやま初美・参院愛知選挙区予定候補らは20日に現地へ足を運んで調査しました。実態を聞いた本村氏は、「みなさんから伺った声を国会に持ち帰り、厚生労働省ともやり取りします」と答えました。
豊田市の山間にあり、へき地医療の拠点である足助(あすけ)病院(愛知県厚生農業協同組合連合会)を訪れた本村氏らは、職員から実態を聞き取りました。根本みはる・豊田市議が同席しました。
同院では、もともとの医師不足に加え、看護・介護職員や調理職員不足が深刻だと言います。栄養管理課長は調理職員の人手不足について、「病院の立地と給与の低さから離職率が高い」と指摘し、国の評価に対する改善要望が出されました。
日比敦郎事務管理室長は、「介護が必要な患者さんは多くの人手が必要です。それなのに必要度が低いとされ、急性期疾患よりも診療報酬が低い。これは構造上のひずみです」と指摘します。
他の職員からも「高齢化に対応して通院のための公共交通網の整備をしてほしい」などの要望がありました。
愛知県庁では県の地域医療支援室職員に、東三河北部の医師不足と南部への影響を浅尾もとこ東栄町議と安間寛子豊川市議が報告しました。
浅尾町議は、東栄町など東三河北部医療圏は、高齢化が進み人口以上に医療を必要としていると強調。「それにもかかわらず受け入れる病院がなく、救急搬送に1時間半以上も要する状況です。ぜひ対策の重点区域に指定して、支援をお願いしたい」と求めました。
安間市議は、豊川市のある東三河南部医療圏は北部と比較して医師は多いものの、医師不足の影響はあると訴えます。「地域医療に携わる医師の報酬の引き上げと休みの確保に取り組んでほしい」と求めました。
すやま氏は、「都市部と医療困難地域に住む人との間に命の格差があってはならない」と強調。本村氏は「医師を確保するための経済的支援と、へき地勤務の条件として希望が多い『休日の確保』ができる体制づくりに県が役割を果たしてほしい」と述べました。
しもおく奈歩県議は「医師を増やし、地域医療従事者を増やすために、学費や移住費の支援なども考えてほしい」と求めました。
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