電気機関車を買いました。
フランスの電気機関車です。
ROCO社の 2D2 -9128 という形です。
この電気機関車で注目は
この足回りです。
動輪が隠れて変な形ですが、ブフリ式駆動装置と言います。 この駆動方式の電気機関車が欲しかったのです。
模型ではごく普通のギヤ電動方式でブフリ式ではありませんが、外観だけでもブフリ式が欲しかった。
これは、大きなモーターを車体に付けていて、そこから車輪に回転を与えるのですが、車輪は線路に合わせて上下します。 ですから、普通にギヤを使うわけにはゆきません。ギヤの間隔が変わっては都合が悪いからです。
ですから、当時の電気機関車としては
モーターからロッドでクランク軸に回転を伝えて、そこからやはりロッドで動輪に回転を伝えていました。 これだと車輪の上下に対応できます。
しかしロッド式自体伝達効率が悪いだけではなく、重いロッドでは高速運転ができない。
そこで考え出されたのがブフリ式駆動装置です。
この原理はウキペディアなどで調べたら書いてありますが、私には到底理解できない。
こんな構造というけれど、複雑怪奇です。 昔の人が必死になって考えた方式でしょう。
モーターから車輪の横の大きなギヤに回転を伝えて、大きなギヤと車輪の間に複雑な機構を作って車輪の上下が可能にしてかつ回転を伝えている。
これを模型で作った人がいて、模型の神様「原信太郎」さんです。 外観だけではなくて、中の機構も作って、ちゃんとそれで機関車が動くようにされています。 ゲージはOゲージで少し大きめの模型です。(なお、この文章は違うことの説明です。)
ということで、私は歴史的なこの機構の電気機関車が欲しかった。 もちろん外観だけですが、それでもブフリー式が欲しかった。
それに機関車全体の形も好きです。 丸窓などいかにもSNCF、フランスという雰囲気がある。
模型としては最新のサウンドDCCで、走行音もブフリ式らしい音です、とは言え本物を知らないのでわかりませんが、まあ、やかましい系統。
問題はファンクションが20以上あって、私のCS3ではファンクションボタンが足りなくて駅の放送など欲しい音が出せません。Z21を買えということでしょうか?
D51の横から出発するSNCF 2D2 貫禄です。
快適に走ります。
これに似合うフランスの昔の客車も持っているので、それを繋いで撮れば良かった。
最後にもう一度模型としての作りを見てください。 プラの量産品ですが、これだけ細かい構造が作り込まれています。 もし真鍮製なら数十万円は確実にしますが、これはサウンドDCCも組み込まれていて数万円です。
これに少しウエザリングをすれば重厚感も増すだろうし、プラ製品は大好きです。
おわり