鉄道模型のある生活ブログ

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足利義昭

2025年01月19日 | 雑談

NHKの知恵いずで足利義昭をやっていました。 室町幕府最後の将軍ですが、なかなか面白かった。

歴史に弱い私は、鎌倉幕府から室町幕府にどう変わったのかを知らなくて、中世をすこし勉強したのですが、後醍醐天皇が鎌倉幕府を恨んでいて、足利尊氏や新田義貞に鎌倉幕府を打たせてその後、足利尊氏が後醍醐天皇と仲違い。 後醍醐天皇は吉野に逃れて南朝を作り、足利尊氏は京都で北朝をつくり、第1代の足利幕府=室町幕府を作った。 その後、3代の足利義満は南北朝を合体させたり金閣寺を作ったりで、室町時代が栄えていた。 その後、応仁の乱で無茶苦茶になり、13代将軍の足利義輝が三好長慶に殺され、義輝の弟の義昭は仏門に入っていたのですが、自分が将軍を継ごうと、家来数人と近江や越前に逃亡生活をしていた。

 

この辺りから、知恵いずの話が始まったのですが、足利義昭は上杉謙信や武田信玄、遠くは薩摩の島津にまで書簡を送って、自分を将軍にしろ、と上から目線で命令していた。 もともと足利将軍は自分で軍を持っていないので諸国の大名に命令文を出し将軍の権威で統治をしていたのであるが、落ちぶれて逃げ回りながら、全国に命令文を出していた。 今と違って郵便の仕組みがないので、だれかが手紙を持ってとんでもない国までいったのだろうが、少ない家来で旅費も無いのにどうやっていたのだろうと不思議だ。 その時の家来に明智光秀がいた。 

そして、織田信長が足利義昭の要請に応じて、都に上がり、足利義昭を代15代の将軍に押し上げたのだった。

しばらくは信長と良い関係だったのだが、相変わらずいろいろの手紙を信長の敵対国にも出していた。 

そこで、信長は怒り心頭で、義昭を京都から追放して、足利幕府が消滅したのである。

普通はここで話が終わりなのであるが、知恵いずでは、ここからが本格的な話だった。 それは目に鱗だったので、今日ここに書いているのですが、面白い話です。

足利義昭が堺に着いて、そこで、全国に信長を追放せよと命令文を出している。 京都を追放されたのに上から目線で命令している。 ここが義昭の性格で、自分の立場はあくまでも将軍であるとの目線である。 そしてさらに西国、毛利の地域まで行きかけているので、毛利も義昭に来られたら信長と本当に敵対することになってしまうので困る。 信長もこれ以上義昭にいろいろなことをされたら困る。

そこで、毛利からは安国寺恵瓊、信長からは羽柴秀吉が堺に行って、義昭と3人の話し合いで、義昭にもうおとなしくしていて欲しいと頼んだそうな。 ところが義昭は言うことを聞かずに話し合いは決裂。 秀吉も参ったとか。 面白いのが、信長も義昭を殺さずに、どうしようもないと放っておく事になったようです。 信長は案外世間体を気にする人だったようですね。

その後、義昭は毛利の土地である、鞆の浦に来た、広島県福山市ですね。

毛利も困ったのであるけれど、来てしまったものは仕方がない。 将軍の位は剥奪されていなかったので、無碍にするわけにはゆかない。ですから立派な屋敷を立てて義昭は鞆の浦で暮らしながら、相変わらず、諸国の大名に信長を倒してわしを京都に戻せと手紙を出していた。

 

鞆の浦です。 この建物が義昭がいたところかもしれない。

 

ここは、瀬戸内海の真ん中あたりで、海上交通の要所だった。だから、ここから全国に手紙を出すのには都合が良かったようだ。

ここに義昭がいる間に織田信長が本能寺で討たれた。そこで、自分の命令で光秀が信長を討ったと言うようなことを書いたかどうか知らないが、光秀はもともと義昭の家臣だったので、そんな趣旨のことを書いて自分を将軍にしろとまたまた手紙攻勢をしたようです。 柴田勝頼と手を握って秀吉を倒したかったようだが、秀吉が天下をとってしまった。

その後、義昭はどうしたかと言うと自分から将軍職を辞任して、秀吉から一万石の大名にしてもらったとのこと。

 

京都宇治の槙島城跡。 足利義昭が京都を追われた時に一時的に住んでいて信長軍に攻撃されて、河内の国に逃げたとある。

後日秀吉から貰った槙島城はこことは違うかもしれないが、足利ゆかりの場所だ。

 

そして秀吉に付いて朝鮮出兵のために肥後名護屋に行ったりしている。

秀吉が天下を取ってしまったので、他の大名にけし掛けても無理なので、諦めてその後の人生を送ったようである。

ということで、何があっても「上から目線で」生きてきた足利義昭の話でした。

 

エヴァンゲリオン。 鞆の浦に行った時に乗ったんだよ。

 

 


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