1996年第4回ヨーロッパ鉄道模型紀行のツアーもミュンヘンの数日が終わり、全員でスイスのチューリッヒに向かいます。
このルートは1993年にも通ったことがあるので、ちょっと懐かしい。
ミュンヘンからDBのディーゼル機関車が牽引して、我々の列車は雪が積もった低い山裾を走って、リンダウに到着。
ここは島になっていて、一旦、島に列車は突っ込んで、ここで反対側にスイスの電気機関車を繋いで逆向きに走り、すぐにスイスに向かう路線に入り、少しだけオーストリアを通ってチューリッヒに行く。
DBの客車と機関車があったが、この客車は制御室がついている(パイロット)なので、機関車とこれで最小の旅客列車として運転できる。 早速、模型に利用しよう。
こんな客車が停まっていた。 MODELLBAHNGRUPPE LINDAUと書いてある。 リンダウ鉄道模型クラブという意味だから、この客車の中にレイアウトがあるのかもしれない。 誰か日本でも古い客車でこういうことをしたら、と思った。
リンダウは島だが、船での交通が主流だったころに栄えた街で、今でもリゾート地として人気がある。 だからわざわざ列車がここに入ってくるのだが、待っている間にスイスの電気機関車が来た。
赤い電気機関車。 RE4/4で、好きな形だ。 これを列車の最後部に繋いでスイスに向かうのだ。
連結するのは珍しいので、あまり鉄道に興味がない奥さんも覗きに来た。 この方は夫婦で参加しているのだ。
いよいよ連結。 このスーツは旦那だ。
連結が完了。 こんな細い鉄のネジ(500円硬貨より少し太いぐらい)で全客車を引っ張っているのだ。 よく千切れないものだと信じられない。
スイスに向かって出発前。 発車するとすぐにドイツからスイスに入るためのパスポートチェックが始まった。
まだ、ユーロになっていないので、パスポートチェックもあるし、お金もドイツマルクからスイスフランに両替が必要な時代だった。
いよいよ、出発。
走り出して、100mぐらいぼちぼち走っただろうか。 列車が止まった。
何があったのか、なかなか走らない。
トラブルだ。
どうも、赤いRE4/4が故障した様だ。 動かない。
スイスから他の機関車を回送してくるので、それを待つことになった。
窓の外を見ると、パスポートの審査員が歩いて、リンダウ駅に向かっている。 長い間止まっていたので全員のパスポート審査が終わった様だ。
本来なら次の駅まで行って、他の列車で帰って来るのだろうけれど、歩いて帰るんだ。
やがて、機関車が来て付け替えて、スイスに向かって出発。
オーストリア領に入ると
駅名は知らないが、オーストリアの電車がいる。
この時に、オーストリアの車掌が切符のチェックに回ってきた。 我々はドイツパスとスイスパスは持っているが、ここはオーストリアなのでどちらも使えない。 ツアーの仲間はチェックを受けて、やむを得ずオーストリアの切符を買わされていた。
何人もメンバーが居るので、時間がかかる。 やがて列車はスイス領に入った。
するとオーストリアの車掌は居なくなった。
私は、オーストリアの車掌が回ってこなかったので、お金を払わなくてよかった。 儲かった?
代わりに、スイスの車掌が回ってきた。 スイスの切符のチェックだ。 もちろんこちらはパスを持っているので何ら問題ない。
その時に、仲間の一人が、「さっき、オーストリアの車掌が回ってきて、われわれはオーストリアの切符を持っていないので買わなければならなかったが、途中でオーストリアの車掌が戻ったので金を払っていないが構わないのか?」 と、聞かなくても良いことを聞いた。
すると、スイスの車掌は「私には関係ない」と、それで終わり。 オーストリアの切符を買わされた人と、買わずに済んだ人ができて面白かった。
これはドイツの車掌だが、こんな感じだった。
チューリッヒ到着
ホテルの窓から隣の建物。 今回のホテルは中央駅そばのバーンホッフ通りのすぐ横の便利が良い場所でした。
ホテルの建物も、この写真の建物に似ていた。
次はRhB に乗りにゆきます。
つづく
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