先日テレビで吉川正洋さんの鉄道一人旅で釧網本線をやっていました。 それに刺激されて昔行った釧網本線を書いてみます。 当時、私の職場に北海道好きの同僚が居て、冬の北海道にしょっちゅう行っていて、帰ってきたら知床斜里がどうの釧路湿原がどうだとか言っていたので、真冬に一泊で釧網本線に乗りに行きました。
この旅は私のホームページ「鉄道模型のある生活」に載せていますが、とりあえずその補完として書きます。
伊丹から飛行機で女満別空港に、北海道は札幌しか行ったことがないので女満別という名前が珍しい。

着陸前、海には流氷がいっぱい。さすが北海道と感動する。
空港から空港バスで網走駅に着く。 駅の食堂でいくら丼を食べて、路線バスで北浜に向かう。

有名な撮影場所なので、撮影するための展望台が作られていた。 上でやはり関西から来ていた若者と会う。 喋りながらグレーの厚紙を出してカメラのホワイトバランスを測っていた。 かなり撮影に慣れているようだった。

北浜駅の横は海で流氷がいっぱい。 この人の傍まで行って流氷に乗ろうと思ったが、危険なので止めた。 乗ってはいけないそうだ。 初めて行ったのでいつもこのように流氷があると思ったのだか大間違い。 何度もオホーツク海の流氷を見に行った同僚もほとんど流氷に遭ったことが無いという。 かなりラッキーなのだった。

この列車に乗るのだが、海は流氷で覆われているのがわかるだろうか。
知床斜里から摩周を通って釧路に向かうが、気動車の中は暖房が効いて暑いぐらいだ。
釧路湿原を通ると真っ暗なのだが、線路の前を蝦夷鹿が横切るので、運転士が知り合いの人だろうか、先頭にいた男に、鹿が横切らないか見ていてくれという。 私も同じように先頭の窓から鹿が横切らないか見ていたら、暗いヘッドライトに照らされて鹿が横切った。 家族で横切るようで一頭だけではなく、次々に横切る。列車はゆっくりと通過。

釧路到着。 北海道ですね。寒さがわかります。
ここで、夕食をとろうと思ったら駅中の店はみんな閉まっている。 しかたなしにホテルに向かうが大回しして駅の裏手に出て広い道を歩くが、一向にホテルがない。 そこで、人を見つけて聞くと、え〜 という感じで、反対に向かって歩いていますよ。 ホテルは駅の正面です。 ここから遠いのでバスで戻ってください。 と言われるほど暗くて寒い中を反対方向にかなり歩いて来ていたのでした。
ホテルに着いたらレストランは閉まっていた。 夕食がない。 途中のコンビニで買ったクッキーぐらいだったろうか。 京都から伊丹、網走、釧路と長距離を旅して疲れているのに夕食は無し。 寂しく寝たのでした。
そして、翌朝、ホテルのレストランが高い場所にあり、そこでの朝食の時に、下に見える釧路港がとても綺麗で、それがとても印象に残っています。
予約していたレンタカーを借りに行く。 カーナビがついていて、あらかじめ調べていた道に沿って「かや沼」に向かおうと走り出した。しかし、カーナビの地図が北固定になっていないので角を曲がるたびに方向が変わって、一体どちらに向かっているのかわからない。 街を抜け出せない。 地図は北を上で見慣れているのでカーナビでも自分は北固定にしているのだが、途中で車を停めてカーナビ設定にかなり時間がかかった。 ちなみに行き先設定は面倒なのでしない。
天気は良く、道には雪がなく、快適に北海道の道を走る。 とても気持ちが良いドライブで釧路湿原号を写したり、丹頂鶴を写したり、時間待ちの間に、かやぬま温泉だったろうか、露天風呂に入る。 裸になって雪の上を少し歩いて露天風呂に浸かるまでの寒かったこと、そして浸かったあとの気持ち良さはまさに天国。
温泉に行く道でキタキツネが見えた。カメラを持って近づくと向こうも気がついて警戒していたけれど、ちゃんと狐ちゃんの写真が撮れた。 私が車を停めたのを見て、後ろの車も何事かと思って止まったが、キタキツネをとる姿を見てなるほどとニコニコしていた。 わずかな事だが、出会いは面白い。

釧路湿原号。 皆さん楽しんでいる様子が良くわかる。
そして、牧場があったので近づくと道産子の馬がいた。 馬に挨拶して写真を撮って、塘路でも写真を撮ってレンタカーを返して釧路空港に向かったのでした。
職場に帰って同僚曰く、たった一泊二日で流氷を見て、蝦夷鹿や丹頂を見て、キタキツネや道産子を見られたなんて信じられない。
旅行記は「流氷の釧網本線」を見てください。
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