今衆議院選挙で自民党は“多数“を握った。しかしその内実を観るなら小選挙区では確かに48%をとったが(しかしそれでも議席占有率75%と比較するならそのアンバランスは明らかだ。
又各ブロックでの自民党の比例の得票率を観るなら、各ブロック概ね30%代にしか過ぎず近畿では28%しかない(全国平均では33.11%にしか過ぎない。そもそも論において国会は国民の意識がちょうど写るような選挙制度で選出された議席配分で構成されなければならない。
そのように考えるなら今回の衆議院選挙での議席配分は“虚構“にしか過ぎないと言うべきであろう。この小選挙区制は大政党に有利に出来ているものであるが、そこで少数意見に真理が反映されている事は無いという事は誰も断言できないであろう。
自民党は自分の政権政策に自信があるなら最もシビアな完全比例制で選挙をやったらどうか?“身を切る“と言いつつ自党に不利な比例部分を削減して事を済ますと言うのがオチとすれば全く“自由民主“の名前が泣くであろう。結局彼らは自信が無い 従ってこの小選挙区制という“魔法の杖“が手放せないのである。
国民の政治意識がそう高くないと言うのは一理はこの不毛な選挙制度にあると言っても過言では無いであろう。それは死票が圧倒的に高いと言う非合理性に支えられている。
憲法9条にノーベル平和賞をと言う全国的な運動が一主婦の声から始まったと言うのは最近の事である。同様に諸悪の根源とも言うべきこの小選挙区制を廃止する運動を我々市民が始めるべきだと思うのは私だけであろうか?