第3の支援者構想委員会 キャリアコンサルタントの未来を考える。

キャリアコンサルタントは、親でも上司でも先生でもない「第3の支援者」。これからのキャリアコンサルタントの未来を考えたい。

生産性向上に向けたセルフキャリアドッグ ~気になっていたキャリアコンサルティングの「実質的」効果について~

2017年05月14日 | 日記
なかなかこのキャリアコンサルティングの効果の検証を試みた調査は少なかった。

であれば、自分でやるしかない、と思っていたが・・・・。

http://www.jil.go.jp/researcheye/bn/021_170331.html

「キャリアコンサルティングの効果に関するエビデンス」
キャリア支援部門 主任研究員 下村 英雄

のレポートが興味深い。

気になるのが、このレポートの読み解き方にもよるが、

「クライアント力」とでも言おうか、キャリアコンサルティングを受けた人の

プロフィールの違いにより、効果が違うという点である。

これは、どんな育成施策であろうと、当たり前であるが、

「受けたものを自らの糧に」と意識しないと効果はでない。

座学研修だろうと講座であろうと、キャリアコンサルティングであろうと、

「受ければ変化が起きる」ではなく、「受けて変化を起こさせる」

という意識がないと効果は出ない。

「(いささか抽象的だが)クライアント力」を高めておく事前準備もキャリアコンサルティング実施の際には必要である。

生産性向上に向けたセルフキャリアドッグは極めて注目すべき助成金。

しかし、「クライアント力」を抑えた実施を行わないと生産性向上にはつながらないのではないか。

それによるキャリアコンサルティングの効果を、組織として認識できないのではないか、

と危惧してしまった。