YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 ホイールハブベアリング・ステムベアリング交換①

2025年03月09日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録

2024.04.16.

思えば長いことホイールベアリングをメンテナンスしていない。
雨中走行もそこそこ多かったし、これだけ年月が経っているとグリスもカラカラになっているんじゃないだろうか?
グリスを入れ替えるだけにしようかとも思ったが、そんなに高いパーツでもないし、ベアリングごと交換を検討。
 
フロントは純正部番93306-30206×2個。
リアは93306-30309と93306-30416各1個。
純正を買うとこれだけでも馬鹿にできない金額(全部で6千円超え)となる。
前回交換時もNTN製のものを利用した。
 
今回はそれなりに調べた結果チョイスしたのは、
フロント用
NTN製 6302ZZ CM 5K
リア用
NTN製 6303ZZ CM 5K
NTN製 6304LLU CM 5K
末尾の5Kというのは、若干スペシャルなグリスを封入しているということらしい。マルテンプSRLというグリスで、協同油脂のHPを見ると、低騒音性に非常に優れ、広温度範囲で使用可能な玉軸受用 の「デファクトスタンダード」グリスとのこと。さらに、潤滑寿命実験によると、通常のリチウム系グリスに比べ、10倍以上の長寿命とか。ひょっとしたらもう一生XSのホイールベアリングは交換する必要がなくなるかもしれない(笑)
 
オイルシールも純正品は高い。ヤマハは他メーカーに比べ特に純正部品が高い。
フロント用
93102-22014 781円
93105-45017 836円
リア用
93104-27026 803円
 
代わりの物がないかとモノタロウで検索すると、
フロント用
武蔵オイルシール工業 オイルシールAD型 22×42×7mm 289円
93105-45017はモノタロウでは純正以外見つからず。
リア用
カワサキ純正 92049-0723 689円が使えそうかということで、全品10%OFFデーに乗じて発注。
 
フロントホイールを外すとなると、これまた長いことメンテナンスしていないステムベアリングのメンテナンスもやっておきたい。
かなり昔にグリスアップした時、ボールレースに打痕が出ていたが、グリスの入れ替えだけでごまかした記憶がある(笑)
 
リアもホイールを外すとなると、スプロケットとチェーンも交換すべきかと思うのだが…どうしようか迷う。
 
2024年7月23日
 
フォークオイルの交換インターバルが気になって調べてみると、複数の情報から5,000~10,000キロ走行毎、または1年毎などとなっているではないか。
本当にみんなそんな頻度で交換してるのだろうか。
 
自分のXSは、2022年6月に交換したきりであった。もっと最近の様な気がしていたが、2年以上経っていた。距離も7,000キロ以上走っていることに気付いた。
 
考えてみると、ステムベアリングも前回グリスアップしてから、何と18年位経っている。
 
…とか考えつつ、交換部品を揃えておきながら、作業に手をつけることなく8ヶ月以上も放置。
 
2025.01.13.
 
ステムベアリングのボトムレースを打ち込むのに特殊工具が必要。
とはいえ、そう滅多に使うことのない工具を買うのがもったいないと思い、考えたところ、内径30mmの適度なパイプがあれば代用できるのではないかと思いつく。
ネットで検索してみたが、都合のいいものが見つからず。
Aliexpressで探してみると簡単に見つかった。内径30mm、外径35mm、長さ245mm
のアルミパイプで、うってつけのサイズだ。しかも送料込み1,233円。
迷わず発注。


2025.01.22.
 
Aliexpressからアルミパイプが届いた。


強度的には充分な様子。
寸法はまだ測っていないので、何とも言えないが、使い物になりそう。
 
ホイールベアリングは今回最小のCM隙間を選んだが、購入後気になり調べたところ、一般的にバイクのホイールベアリングにはC3隙間が指定されている。隙間が少ないと、摩擦が増えて高温になりすぎるとか、そういうことが有り得るんだろうか?
さらに気になって調べる。CM隙間のベアリングをホイールベアリングに使用しても問題ないかをメーカーに問い合わせた人のブログを見ると、メーカーの方曰く、「どれでも問題ない」とのことなので、それを信用することにする。

2025.03.09.

72,541.3km

おもむろに作業開始。

まずはフロント周りほぼ全てを取り外す。

ハンドル、スピードメーター、タコメーター、ブレーキキャリパーなどは、完全に外してしまうと大変なので、上から吊り下げることにした。


ステムベアリングレースもボトムレース以外は想定より簡単に取り外せた。
ボトムレースの取り外しは想定通り、少々手こずった。

フロント周りを外さないとなかなか手の届かない、エンジンの前面フィン奥を清掃しておいた。

《続く》