天津ドーナツ

みんなで力を合わせて、天津の日本語教育を楽しく、元気にしましょう。ご意見・ご要望は左下の「メッセージ」からどうぞ。

「ワハハの唄」の盆踊り…もとNHKアナウンサー塚越恒爾さんのブログから

2012-07-19 08:11:27 | 顧問・アドバイザーから
先週のことだ。
 ーーー
 大田文化の森・運営協議会から、「ワハハの唄に踊りの振り付けが出来た。発表会をするので来て欲しい」と招きがあった。
 「文化の森の唄」を作ってくれとたのまれて、「ワハハの唄」の詩を私が作ったのは、かれこれ6・7年前にもなろうか。
 当時、協議会のメンバーだったクラウンレコードの作曲家・岡崎清吾先生の作曲で、ようやく昨年コーラス曲としてCDを完成させたところだ。
 完成に時間がかかったのは、私の病気の所為もあるが、少々歌詞がユニーク過ぎた為でもある。
 
 多目的ホールのある五階に上がると、懐かしい曲が聞こえてきた。
 歌詞は四季に別れていて、聞こえてきたのは、二番の“夏の祭り”だ。
 ♪♪
  ウッハハ ワッハハ ワッハワッハ ワッハハ
  文化の森から ワッハハ ワッハハ
   夏の広場は櫓に太鼓 
   粋な浴衣で ワッハハハ ワッハハ
  とうさんポッコリ 出腹で演歌
  かあさんドレスで シャンソン・ショウ
  ホールでカラオケ 広場にゃ提灯
   ワッハハ ワッハハ ワッハ ワッハ ワッハハ
   たまにゃあ 文化の森に おいでなさい
 
 [ソロ]「カ行で笑うは カラスにカエル
       カッカラ カカカー ケッケロ グールグ 
       クワーラ コワーラ ギャロギャロ グァグァ」♪♪
 
 ホールに入ると、40人ほどの地元の女性が、思い思いの浴衣を着て、練習をしている。
 輪の中心にで、振り付けの荒木先生が、手本を示しながら、優雅に踊る。
 爽やかな振り付けだ。ありがとうございます。
 
 友人の一人が近寄って来た。
 「なぜ、ワッハハ ワッハハと、初めから終わりまで、笑いまくるんですかね」
 「なぜって、いまの日本、どこを向いてもギスギスしていて、極端に笑い声が少なくなっていると思わないかね」
 「そうだね。自然災害、昏迷極わまる政治、世界に蔓延する金詰まり、児童の悪質ないじめ・・・“憤慨する”“悲しくなる”“落胆する”“諦める”“居たたまれなくなる”・・・確かに“笑い”どころじゃあないな」
 「だがねえ、考えてもみろよ。“笑う”という行為は、人間だけに許された“ことば”なんだぜ。人間だけが・・・」 
 「じゃ、アハハでもエヘヘでもいいのかな」
 「悪かないけど、やっぱり腹筋を動かして、腹から笑うことだよ。だから“アハハ”より“ワッハハ”がいいさ」
 「腹式呼吸に通づるってわけか」
 「呼吸というのは、吐く息が肝心だ。カンキ・イッソクって、座禅ではいうね。先ずしっかりと吐く。そうすれば、腹にあった“一物”だって、吐き飛ばせるよ。腹蔵無く笑いあう。そうすれば、人間関係の豊さにつながっていくのさ」
 「腹の底から笑うんだ」
 「そこから、人の幸せが始まる。良いまち作りも出来るのじゃないかね」
 「じゃボクも、7月27日には、唄って踊るとするか。綺麗な女の子の傍で・・・」
 
          ーーーーーーーーーー終わりーーーーーー