今回意外とネックだったのが純正のギア比です。
エボⅩのノーマルのギア比はどうなの？と良く聞かれますが、
エボⅩにはエボⅨまでのようにローファイナルの設定もありませんし、
ホモロゲのドグミッションを搭載する以外にミッションのギア比に
選択肢は有りません。
その為、何も出来ないのだからギア比はなにも考えずに
ラリーに挑んだのですが・・・
ならし運転の時に気が付いてはいましたが、
純正のギア比は思っていたよりローギアでした。
これは、純正のタイヤサイズがアップされているので
２０５／６０－１６（ＧＳＲは２４５／４０Ｒ１８）
ラリータイヤ２０５／６５－１５を履くとタイヤの外径が
小さくなるので結果的にローギアになっていると思われます。
外径が小さければファイナルを低くしたのと同じですからね！
ＧＳＲの５速を試乗した時はローギアに感じなかったので
多分そうなのだと思います。
エボⅨまでのいわゆるロークロスに乗った感じは似ています。
ダートラや北海道以外のラリーならこのギア比でいけるのでは
無いでしょうか
ただ、今回問題だったのは５速がクルージング用になっているので
４速と５速が離れています。
これはエボⅨから採用されている方法でカタログにも５速は
巡航タイプと記載されています。
インターラリー以外ならエボⅧまでの５速を組み込む事で
４と５のギア比のつながりの悪さを解消出来ます。
エボⅩは新設計のミッションなので、流用出来る５速が有るか
まだ未確認です。
今回は規則通り（部品もないから当然ですが
）、
純正のギア比なので４と５が離れていました。
今回のラリージャパンのコースではこの４と５を多様するので
苦労しました。
これが帯広だったらもっと５速の守備範囲が増えるので
逆に５速が伸びて良かったかも知れませんが、
札幌エリアでは、ちょうど４速では吹けきり５速では
トルクバンドを外す事が多く、中間のギアが欲しい感じ
でした。
それでも、最初は４速を引っ張って５速に入れていたのですが
そのうち４速は引っ張らずに５速に入れた方が
速い事が判りました。
エボⅩはエボⅨより５００回転位はトルクバンドが
下がっているので３０００回転位でもトルクが出てきます。
これは、排気側もＶＶＴ（可変バルタイ）になったお陰で
あの、バカでかいタービンを効率よく回せる様に
なったためだと思います。
ＶＶＴ（可変バルタイ）の効果についてはまた次の機会に
詳しく書きます。
ちなみにこの画像は本文とはまったく関係有りません。
ホモロゲのドグミッションの写真です。
参考まで