愛と欲望の王宮。
どうも副題が直球すぎるので、旦那を誘う時、言い訳がましく「愛にも欲望にも王宮にも、興味ないとは思うけど」、と前置きをしてしまった。
衣装も豪華な、18世紀のデンマークを舞台にした史実映画。
例えばデンマークの人にとってはよく知られた歴史的出来事だと思えば、「史実」の部分は、そこはさらっと行くのかしら。淡々としているけど、そうか、そうなのか、と胸が切なくなった。残酷だなあ。運命は残酷。美化され過ぎても、美化されな過ぎても、歴史の人は泣いてしまう。と思う。
ニコライ・アーセル監督、2012年、デンマーク。第62回ベルリン国際映画祭で銀熊賞2つ(脚本賞、男優賞)を受賞。