tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

主に映画鑑賞の記録を書いています。

『東ベルリンから来た女』

2013-05-20 20:30:26 | 映画-は行
 う~ん、何か難しかったな。単純に楽しめる映画じゃなかった。でもラストが好きだったので、良かったと思うけど。

 東ベルリンとか、東ドイツとか、東ドイツの田舎とか、そういうところを想像するのが難しかった。分からないことだらけだ。そもそも主人公バルバラの動機がよく分からない。分かるようで、分からない。

 私には、東ドイツのことは分からないのだな、という徒労感が残った。
 これからどうするの?、10年後には東ドイツはなくなるんだった。と思うと、また煙に巻かれたような気持ち。サスペンスとはそういうものなのかもしれない。個人的なことなのか、社会的なことなのか。バルバラが余所者なので、事態が複雑な気がする。
 そんなことは気にするな、とも思うけど。

 クリステイアン・ペッツォルト監督、2012年ドイツ、第62回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞。

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