主演の、コモナ役の女優さんがすばらしく、とても印象的で、彼女の表情から目が離せなかった。ストリート・チルドレンだった少女を監督が見つけ出したということだ。何て言うんだろう。そうだ、シンプルだ。単純なんではなくて、大人と子供が同居しているような感じだった。少し口を開いて、空を見上げる間にも、あらゆる感情が呑みこまれてそこに立っているとでも言うようだった。
役柄のコモナは、苛酷な状況のすべてにおいて、理解しベストを尽くす。自意識の物語ではなくて、魂の物語だ。
脈々と繋がっている一本の綱のようなものを、彼女は決して手放さない。あれほどの苛酷な状況の中で。
決然とした意志と言うよりも、柔軟さの方が私には魅力的にうつった。柔軟な魂が翻弄されながらも、前に進むことをやめない。やめられない。悪夢も、亡霊も、なぜか彼女はどうしたらよいのか知っているのだ。
アフリカの(コンゴ民主共和国らしい)、拉致され少年兵になった少女の物語。
キム・グエン監督、2012年、カナダ。第62回ベルリン国際映画祭、銀熊賞(女優賞)。
彼女をもう一度観たいな。
役柄のコモナは、苛酷な状況のすべてにおいて、理解しベストを尽くす。自意識の物語ではなくて、魂の物語だ。
脈々と繋がっている一本の綱のようなものを、彼女は決して手放さない。あれほどの苛酷な状況の中で。
決然とした意志と言うよりも、柔軟さの方が私には魅力的にうつった。柔軟な魂が翻弄されながらも、前に進むことをやめない。やめられない。悪夢も、亡霊も、なぜか彼女はどうしたらよいのか知っているのだ。
アフリカの(コンゴ民主共和国らしい)、拉致され少年兵になった少女の物語。
キム・グエン監督、2012年、カナダ。第62回ベルリン国際映画祭、銀熊賞(女優賞)。
彼女をもう一度観たいな。