トドママのあるがままに

難病指定を受けている母親です。
笑顔を忘れないように、そんな思いだけでつらつら書きます♪

体の声を聞こう(食べたいものを食べる)

2021-05-01 05:08:29 | 病気

食べるものについては、病状の変化と共に、治療の中で挑戦をし続けています。

 

前提として、下垂体の前葉は

・副腎皮質ホルモン

・成長ホルモン

・甲状腺ホルモン

・婦人科系ホルモン

の4つを司る、とんでもなく体に大事な臓器なんです。

そこがちょっとおかしくなった、というだけで体に及ぼす影響はさまざまで、正直なんかむちゃくちゃです 笑

 

当初、成長ホルモンの分泌が悪いというのが私の病状を治療するとっかかりでした。

でも、成長ホルモンの継ぎ足しを行う前に、と先生がおっしゃったことが

「昼から、ステーキ食べましょう」

でした。

これ、治療ですよ!

さも、すごい病名なんで、すごい珍しい薬とか飲んでるのかと思うじゃないですか?

治療は食事なんです。

ぼーっとした頭で、「え?」と突っ込みました。本当にぼーっとしてるので、実際に突っ込むことはできなかったんですけど。

 

もちろん、昼からステーキを食べる金銭的余裕はないので、昼から豚コマとか、鶏のもも肉とかを200グラムとか300グラムとか焼いて食べてました。

これで、どんどん痩せていったんですね。

異常!異常!笑

でも、自分では異常だと思わなかったです。

精神的にも異常でしたよね。みんな頑張ってるのに、私は何で頑張れないんだろうって悲しくなってました。

食べた後に意識を消失するんですね。おそらく、低血糖だったと思います。

それでも意識を戻したら口に放り込んでいました。

食事のマナーの本とかを見ると、真逆ですよね。テーブルに突っ伏しながら食べるんです。

産後にずっと「産後の肥立が悪い」と暗示をかけ続けていたからでしょうか、まだ足りない、まだ足りない、ってそればかりでした。

今でもまだその名残はあって、

「私は気の持ちようでこんな風になっちゃって、いわゆる身体化?」

(身体化とは、精神的に困難がある中で脳だけでなく、体に病理を発出してしまうことです)

と、思う時があります。

何でもそうなんですけど、ほんと心の持ちようって難しいですね。

どんなに楽しく生きていても、ふっと引き戻されるように、突拍子もなくドーンと押し付けられるんですよね。

自分は幸せなのに、なぜこうネガティブになるんだろうと思うんですけど、まあ、人間そういうもんだと、ネガティブな私を否定しないでいます 笑

 

で、その後、今度は低血圧と低ナトリウムがわかって。

「塩をね、たくさん食べましょう。」

え?

今度は塩ですか!

薬もあるんですけど、それもステロイド系なので、自然のものに頼ってみましょうということになりました。

 

減塩の時代にあって、私、超増塩生活を展開しております。

先程の豚コマランチにですね、塩をかけまくります。

ご飯にも、何ならふりかけのように塩を。

あと、持ち歩くお薬ポーチにも塩が入ってます。

 

で、こんな生活を送っていましたら、

「あー、しょっぱいものが食べたいなあ」

「甘いものが食べたい!」

「水のみたい!」

と体の声が聞こえてくることに気づいたんです。

で、それに従ってみると、嘘か誠かなんか動ける時間が増えるんですね。

でも、こんな時間でしょ?甘いものたくさんなんて、体に悪いでしょ?とか、今まではずーっとそういう「常識」の中に生きていたので困惑し続けているのも事実です。

 

体にいいものって何だ?

 

よし!人の3倍くらい塩とってもまだ!まだ!って言われる体なんだぞ!もう体の声に従おうじゃないの!

と、完全に根拠もないままに開き直りました。

 

結果的に、大変に太りまして、先生に「はいー、ダイエットー」と言われるようになりましたけれど、

それより、第一の目標の「元気になる」が達成できつつあるんですね。

まともに歩く

食べ物を美味しいと感じて食べられる

今ひとつなのが、排泄だったりしますけれども、きっともう少しで達成できると信じています。

だから、今は、体の欲するままに栄養を与え続けています 笑

もちろん、薬が結局かなりのウェイトで私の体調を引き上げてくれましたから、食事だけで何とかできると思っていません。でも、お医者さんですらそういう治療から入るのだから、食べるものって大事なんだろうなと、当たり前のことなのかもしれませんが、今、猛烈に噛み締めています。

チョコレートもアイスも美味しいですし、お蕎麦もお刺身もたまりません!

あー、こんなに美味しいものを不自由なく食べられて幸せ!

 

一方で、こんなむちゃくちゃな体になって気づいたことは、心が健康であるということがいかに大切かということです。

私はどなたの役にも立てていませんし、ほんとに息をしているだけなんで、生かしていただいて申し訳ないんですけれども。

体がめちゃくちゃでも、心が穏やかだと何か楽しいんです。

そして、そんな私を見て夫や娘や両親が笑うんです。

私は何かできなくても、私が生きて笑うことで笑ってくれる彼らが、何か社会に還元してくれると私は信じているんです。

だから、私は笑って生きたいって心から今は思っています。

食事、食べること、大切にしています。