トドママのあるがままに

難病指定を受けている母親です。
笑顔を忘れないように、そんな思いだけでつらつら書きます♪

ヘルパーさん(スーパーヘルパーさん編②)

2021-05-06 06:08:00 | 病気
ヘルパーさんに、なぜこのお仕事に?というお話を聞きました。

資格も必要だし、はっきり言ってものすごく重労働で汚いこともたくさんしますし、大変すぎる職業なんですね。

大体、皆さんギックリ腰は経験済みです。
他にも何かしら体に異変や異常を感じていたりして、整形外科とか整体とか通わない人はいないのでは?というくらいです。

皆さんいろんな理由がありますけど。

「親御さんを看取る事ができなかった」

というのがスーパーヘルパーさんの主な就職理由だった気がしています。

利用者さんは大方介護保険利用のお年寄りの方が多いので、ちょうど親御さんと重なるところもあったかと思うのです。

親御さんにできなかったことを、という感じでしょうか。

そんな少し切なくなる理由がある方はたくさんいらっしゃって、私は甘んじてその恩恵に預かっていたわけですが、甘えすぎてはいかんといつも思っていました。

ヘルパーさんたちも、元気が有り余ってる訳ではなく、何なら無理をしながら私たちを支えてくださっている。
それを忘れてはいけませんと、思っています。

だから、仕事なんだからこれくらいはやってよね、みたいな発想の出来事を聞くと、とても悲しくなってました。
利用者サイドも、決して権利ではないというか。
優しい心を、おざなりに受け取ったり、受け流してはいけないと思っています。

「この間、初めての利用者さんのところで、トイレ掃除したんですね。一度綺麗にしておけば、その後が楽ですし、気持ちもいいじゃないですか?だから頑張ってゴシゴシしてたら、顔にビシャっと!」

「えー!そんなあ。」

「もうね、何の仕打ちかと思いました。うおっとなって。しばらく動けませんでした。情けなくなってね!」

私もスーパーヘルパーさんとケラケラ笑いながら聞きましたが、この話はひとつの出来事ですが、お仕事全般に言える事ですよね。
私は、跳ね返る便器の水にならないようにと振り返るべきだと思っています。便器の水であることは確かですから、それを何とか綺麗にして流してもらえるようにと。その程度は頑張らないといかんと思うのです。

そんなスーパーヘルパーさんに言われたことは
「この時代、他人に頼めるものは頼み、使える制度は精一杯使っていいんですよ。家族で抱え込まなくて大丈夫。」でした。

ボロボロだった家族が、まともな生活を送れるようになった大きなきっかけでした。