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NO-51
日本人の澤ほまれさんと佐々木監督が世界サッカーの中で、年間最優秀選手賞と最優秀監督賞を受賞して朝から嬉しい!昨日から多分受賞するだろうと思っていたけど、15年位前から頑張る澤さんを応援していたからほんとに嬉しいです。今日は、福島の仮設住宅の写真をえらびました。
僕の知っているだけで、8箇所あるけど実際はもっとたくさんある。郡山と三春といわき市にあり、郡山と三春の友人の所に泊まったことがあり、これは1月5日の三春にある仮説住宅の写真です。いわき市の仮設住宅は4畳半が2つに台所が2畳くらいで、とても泊まることが出来ない狭さなので僕の師匠も奥さんも大変な思いをして生活しています。「ここは、とても寒くて」と言っていました。
強制避難区域の富岡町に残った松村直登は今日、郡山の役場に向かっています。放し飼いになっている牛の事で役場の職員さんと何やら相談するんだと言っていました。彼はつい最近、品行方正になってしまって僕に文句を言った。「おまえのせいで、自由が奪われた!」と。
どういうことか?今、彼は牛の事で全国の皆さんに募金をお願いして助けて頂いています。まだまだ目標には届かなくて、これからもみなさんのご支援を頂くようになると思いますが、募金を頂くようになって彼は、郡山の役場に出て来た時に地元の友人からご馳走されたり、飲みに行こうと誘われるのですが、「俺は、飲みに行けないから、ごめん」と大好きなお酒も断っている。
おかげで「天丼も食えなくなった!」と彼は僕に文句を言った。彼が友人と蕎麦屋に行ってみんなが天丼食べていても、彼は天丼は食べない。募金をしてもらったお金で「人の金で豪勢にやってる」とか飲みに行っても「人の金で飲み歩っている」と言われたくないって言って、その不満が僕への八つ当たりになった。
僕はゲラゲラ笑いながら、天丼くらい食べたってみんなにそんな事言われないから大丈夫だよ。心配するなって言ってあげた。飲みに誘われたら行けばいいじゃないかと。とにかく、こういう所は真面目なところがあって笑える男である。
もっとも募金のありがたさを一番知っていて、みなさんからの温かい気持ちを絶対に無駄には出来ぬ!っていう気持ちでいるから、自分の事をそうさせてしまうのだろうと思う。富岡に戻れば納豆と卵と豆腐の食事しかしないのだから、出て来た時くらいは食べたい物を食べればいいのになあと思った。
昨日、彼から電話が入り「そっちはどうだ?寒くないか?」と。僕は横浜は暖かいよと言ったら、「こっちは寒い!会津や郡山、三春は寒くて大変だ。」と言った。僕がすぐさま郡山や三春の仮設住宅は絶対に僕は住めない!と言ったら、「そんな事いうなよ」とダメ出しされた。
僕は寒いのが苦手で、暑い夏の方が好きだから軽い気持ちで言ったのであったが、彼は「郡山や三春の仮設住宅に入って暮らしている人が嫌な気分になるべ。」と言われ僕も反省した。富岡での身を切るようなあの冷たい水で顔を洗い、歯をみがき時には米をとぎ暮らす彼の言葉に重みがあって、僕は素直に聞けたのだ。
これからの本当に厳しい冬が早く終わり、動物たちと人間の僕たちが暖かな日差しを浴びて、暮らせる春が早く来て欲しいと強く思う。仮設住宅に住む僕の師匠や温暖な富岡町や大熊町のなんなの健康を祈って今日は終わります。