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NO-49
昨日、僕は床屋さんに行き髪を切り、さっぱりしてやっと自分のお正月が来たと思いました。年賀状も出さずにいたけど、福島の友人に「転居届け郵便局に出してないでしょ、富岡の家に年賀状を出したのだが戻ってきたよ」と言われたことを思い出した。みんなに悪い事しちゃったなぁ~。
今日は、強制避難区域の富岡町の駅の構内にボスとなって居ついたダチョウと餌やりする松村直登とのその後を書きます。1月2日、3日と大バトルになった彼らだが、昨日はもう1月7日でどうなったのか?気になっていて、彼から夕方の早い時間に連絡があって飛びつくように僕はそのことを聞いた。
彼は、相変わらずボスダチョウに狙われているらしい。彼のトラックを見つけるとドッ、ドッ、ドッ、ドッと走って来て車の前で止まり、両羽を体の後ろで交差させてバシッバシッと交互に羽を動かし音を出し、首を左右に振り「今日はちゃんと勝負するんだろうな!」と威嚇すると言っていた。
ダチョウのそのポーズは戦いの儀式らしいのだが、「あいつは頭がいいよ!にわとりと違って、ちゃんと俺の事や車の事を覚えてるんだから」と、いささか呆れたように彼は言った。毎日餌をあげに行くのに毎日追いかけられてさすがに彼も考えた。
車から出て餌をあげるのは危なくてもう出来ない。トラックの荷台に餌を置いて食べさせても食べ終えたらボスダチョウは、「さあ、飯食ったから次はおまえの番だぜ!」ってな感じだから、今までの倍以上の時間を駅前のボスに取られ他の動物たちの面倒を見るのに遅れるためダッシュ作戦なるものを考えた。
僕は、このダッシュ作戦に笑った。またしても大笑いした。その作戦はダチョウが彼の車を見つけると「アイツだ!」と走って来るから、車に近づく素振りを見せたらいきなりアクセルを目一杯踏んでスピードを出し200mくらいダッシュし、ダチョウに追いつかれる前に外に出て、急いで餌の袋を取りダチョウの一日分の量を地面に撒いて逃げる作戦だ。
その作戦を敢行していると言ったが、ダチョウは足が速くて餌を撒くのに手間取ると確実にバトルになってしまうので、彼は失敗しないように気合を入れて餌袋の位置などを確かめてからダッシュすると言った。何故なら、それでもダチョウが5m先までに迫り冷や汗ものだと彼はうんざりして言った。
餌をやるのに真剣勝負!に、僕は笑ったよ。彼の話は毎日面白くて涙が出そうだ。ライオンかトラにでも餌をあげているみたいな話で、悪いけど笑った。これはもう、ペットではない!間違いなく猛獣である。
そんな事を毎日やっているの?と聞いたら「うん、毎日だ。」に僕は笑った笑った。ダチョウは猛獣扱いになっていると彼は言っていたが、僕は少し心配してることがある。それは、他の人が軽トラックで来て駅前のボスダチョウのいる前で車から出てきたら、ボスダチョウに襲われないか?って事を。
彼にそのことを言ったら、「普通の人は怖くて車から降りてくる人はいないと思うよ。」と言ったが、もしも襲われたらダチョウは殺処分されちゃうよね?と聞いたら、彼は「うん、そうなったら処分されちゃうだろなあ」と。コメントに地元の人からダチョウに遭遇したと書いてもらったが、絶対に外に出ないで欲しいと思う。
このブログを見てくれている地元の人にお願いします。絶対にダチョウに近寄らないで下さい。車から出ないで下さいね!小さいお子様をお連れの人は特に注意して下さい!宜しくお願いします。
彼は言った。檻を頑丈に作ってもう一度捕獲してみようかと。事故が起きる前に何とかしなくちゃと考えたのだろう。ダチョウにトラックを蹴られて壊された時に、ダチョウの足に血がうっすらとにじんでいるのを見て、ダチョウの足は案外弱いんだと言っていた。
今度は二人で捕獲して保護することを提案した。ボスダチョウ以外のオスでも100kg以上の体重があり、トラックの荷台に持ち上げるにも抱きかかえて乗せないとダメなので、ダチョウを傷つけないようにするには人数が多ければ多いほどいいだろうと話した。
そんなわけで今回初めて連続3日間、ダチョウの話しになってしまいました。今日も強制避難区域の富岡町で動物の命を守る松村直登を支援してくださる全国のみなさんに感謝いたします。今日の写真は昨日と同じです。オスのダチョウと一撃でへこんだボディと松村本人の腰の傷跡です。それでは、みなさんまた会いましょう。