みなさん、GW期間中ですがいかがお過ごしでしょうか?
始めに福島モノローグBSスペシャルをご覧になってくださったみなさん、本当にありがとうございました。
今回の福島モノローグ完全版は昨年に続き大きな反響があったと聞いて嬉しかったです。
先月末に富岡に行ってきました。
肋骨3~4本にひびが入っているのに医者にも行かず治すって言っていたけど、まだ少し痛みがあるが大丈夫だと言って牛たちの餌やりやミツバチの管理をした松ちゃんでした。
心配してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
前回よりは断然に良い感じでしたよ。
笑顔で作業していたし、痛そうなそぶりは一切見られなかった。
5月に入って田んぼ一面に水が入り田植えを完了した田んぼが多くなりましたね。
昨年、富岡の松ちゃんも米つくりに挑戦し良い成果を出しましたが、今年も昭和初期の田んぼを作るということで始動しました。
山の湧き水を田んぼに引きカエルやヤゴ、ドジョウやメダカ、タニシにゲンゴロウが住める無農薬、除虫剤を一切使わない人間にとっては過酷な米つくりを今年もやります。
人間と動物と昆虫たちとの共生、無農薬、除虫剤を使わない米つくりって、本当に大変なんてもんじゃないんですよ。笑えません。
1週間前に僕は松ちゃんから電話を貰い、千葉県山武郡横芝光町にある椎名人工孵化場へ出向きました。
田んぼに生える雑草取りの助っ人として合鴨の雛鳥30羽を引き取ってから、その足で富岡に向かいました。
椎名人工孵化場にはいくつかの鶏舎があり、鳥たちの鳴き声がたくさん聞こえました。
椎名人工孵化場に着いたら社長さんが応対してくれて、僕らのふるさと双葉郡の話をしてくれました。
笑顔で話してくれた椎名社長の印象は、とても優しい穏やかな人でした。
原発事故以前は福島県双葉郡内の顧客が30数件あったそうです。
原発事故以前に日本テレビの人気番組だったダッシュ村(浪江町)に出演されていた三瓶さん(故人)も、うちの合鴨を使ってくれたのだとか、いろいろ話をしてくれて僕には楽しい時間でした。
孵化場を気分よく走りだしたのだけど、この日は常磐自動車道で乗用車5台が絡む事故のおかげで富岡までノンストップで5時間かかり、着いたのはPM3時半でした。ひどく疲れました。
福島の朝晩はまだ寒い日があり外にある鳥小屋でなく温かい屋内の玄関で飼育するため松ちゃんは簡易の巣箱を作った。
1羽ずつ2つ連結させた簡易巣箱に入れてあげる松ちゃん。
去年の引き取りの時に松ちゃんから「鳥も車酔いするらしいから注意して」と聞いてかなり慎重に運転したのだけど、椎名社長が成鳥より幼鳥の方が丈夫だから心配しなくて良いですよと言ってくださって気持ちが軽くなりました。
水と餌を入れてあげると2部屋の鴨が一斉に集まり元気に水と餌の前に大集合。
去年の雛鳥より体が大きくて今年の子たちは安心です。
松ちゃんはこの日、昼飯を食べないで待っていてくれて午後3時半に食べた昼食。
二人で遅い昼飯を食べてから作業開始。
去年、ウイルス性の病気で数を減らしたため、新たに購入したミツバチの管理をする松ちゃん。
去年飼っていたミツバチと違って凄くおとなしくて良いミツバチだと松ちゃんは喜んでいました。
松ちゃんは去年、数匹の蜂に顔を刺されてフランケンシュタインみたいな顔になり2,3日、町を歩けなかったことがあったのです。
あの松ちゃんが刺されたんだから、相当気の荒い蜂だったと思う。
見事な巣板を完成させていたミツバチ。
人間と同じでミツバチにも性格があり、利かない蜂は凶暴でいきなり刺しに来る蜂がいます。
実は僕もサラリーマン時代に刺されてフランケンシュタインの顔を経験しました。
会社を休むわけにもいかないしマスクで隠そうとしても喉から顔・耳までパンパンに腫れて、本当に恥ずかしくてどうしようもなかったです。
ちょっと早めの夕ご飯を食べる牛たち。
5月を迎えて今年も良い収穫の日を迎えられるよう願っています。
養蜂の管理も無農薬米つくりも牛の飼養と両立させながらやるのは大変だけどやりきってほしい。
そういえば、また外国のメディアの方がやってくるとか松ちゃんが言っていたけど、そこは相変わらずでした。
彼にとっては取材も生活の1部みたいなものですからね。
それではみなさん、また近いうち富岡町に行ってきますので、今日はこの辺で失礼します。
どうか良いGWをお過ごしください。
またお会いしましょう。