今日は。
本格的な入梅になりましたね。この一週間は雨模様。
政治では、都会議員選挙、解散・総選挙が話題です。鳩山民主党代表の個人献金が問題になっていますね。故人の名前や献金の覚えのない人の名前、また5万円以下の名前を出さなくてよい献金者が突出して多い事実など。公設秘書個人の責任だと解任した由。今後の調査、対応が注目です。
経済では、底を打ったと政府は言っておりますが、庶民感覚では給料、ボーナス減と失業者の増加などでまだの感です。日経平均株価は7000円台の底から1万円にまで戻しておりますが。
芸能面では、マイケル・ジャクソン氏(50歳)の急死には驚きました。8歳から歌とダンスに才を発揮し、一大旋風を巻き起こし、遺産が何百億円とあるそうです。幼少期からの活躍に美空ひばりさんを思い出します。彼は顔の整形や黒茶色から白顔にしたりして、痛み止めなどの薬を多く服用していたとの情報もあり、疲労と薬物による早死にかも知れませんね。今テレビで後追い自殺者が十名に達したと。命は大事にしたいものですね。
野球は、巨人が昨夜ヤクルトに東野投手の頑張りと山口投手の安定した押さえで、また打撃人では松本選手、ラミレス選手、谷選手が適時打を放ち4:3で辛くも勝って、40勝20敗6分で2位のヤクルトに4ゲーム差となり、ほっとしました。ここにきて投手陣が安定し、打撃陣も各人の持ち味が出てきました。後は、李選手の一層の復調とクルーン投手、マイケル中村投手のカムバックです。前にも書きましたが、余り突っ走ると面白みが薄れるし、ドキドキハラハラさせられるのも心臓に悪いです。悩みは尽きませんが、巨人を一生涯応援いたします。太田選手の成長が楽しみです。
さて、小説の方はやっと第1回『鶴』シニア自分史大賞入選作(1998年)の改訂版を出版しました。これは『ホンニナル出版』10作目となります。入選作の評価として、社長、編集長からは1.婆ちゃまが生き生きと描写されている 2.描写が細かすぎるところがある 3.場面転換が不鮮明なところがある 4.余韻を持たせるように また友人からは1.婆ちゃまは作者の母親をイメージしていると思われる 2.当て字があるので、辞書を引く 3.古い言い回しは新しい言葉に 4.地の文が短文で、体言止めが多くて脚本を読んでいるようである 5.性描写が物足りないとのコメントを頂きました。今回これらを参考に改定しましたので、処女出版作の改訂版をご一読願えれば幸いです。
本の紹介:彼との絆に縛られた雪絵の運命舟の行方は・・。都会の片隅で健気に生きる雪絵の半生。両親と末妹が亡くなり、生活保護を受けながら婆ちゃまに育てられた雪絵が、中卒後、同期入社の大卒の昇一に出会い、テニスの手解きを受け、頭角を現わす。憧れ、恋、結婚に関する2人の時間差が心のすれ違いを生んだ。部長の娘と結婚した彼は出世の階段を昇る。
10年前に75万円の大金で自費出版した理由と自分史なのに主人公が女性の理由については本のあとがきで明らかにされます。あなたの推理は?
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出版界は不況と言われていますが、太宰治生誕100年記念イベントが活気を呈し、また村上春樹著『1Q84』が140万部の売れ行きと聞いて、驚嘆しました。やはり、文学賞を受賞し、有名にならなければと痛感する次第です。でも、口コミも馬鹿に出来ません。一読され、面白かったら友人、知人に他の著作を含めお伝え下さい。ネット検索で『高木』と入力すれば30社のブログに入れますので。よろしくお願い申し上げます。
最後に、43作目の『旅愁散文詩』の続きをご笑覧下さい。
四十三. 米国、ニューヨーク (自由の女神の大修理)の続き
昭和六十年五月
公衆トイレに驚いた。隣の足がよく見えて、落ち着かない気がした。出入り口でペーパーを渡す男が居て、チップを払う男も居る。
パン、ジャム、ハム(ベーコン)、ミルク(コーヒー)の食事に飽きてきたなり。和食を求めて歩くなり。和食の店の従業員は皆日本人なり。ホッと一息ついた。隣に座った小父さんに話し掛け、お子さんへの土産にと十円、五十円、百円の硬貨を渡せば、義理堅くコインをくれにけり。腹は一杯、ビールでほろ酔い。支払いの段になり、チップの一割計算に酔いは覚めた。胴巻きにトラベラーズチェックと現金で百万円相当を入れていた。治安の悪さは天下一品、ニューヨーク。新聞、テレビ、映画で、殺人は日常茶飯事に起こっている事を知っている。静かにホテルに帰るなり、テレビのスイッチをひねるだけ。ピーコ、ピーコ、ピーコ、窓から入るパトカーのサイレン続けざま。
学会場のニューヨークヒルトンを出でて、目と鼻の先にあるセントラルパークへ。赤信号なのに渡る人が何人もいてびっくり仰天! 自分の責任において行動するのがアメリカ人なのだと言う事を、後日、日本に帰ってから新聞で知った。
雲一つなきアメリカ晴れ。スラーッとしてがっしりとした体躯の黒人青年の群れに道を空けた。パークの池で魚釣りを楽しむ孫と老人。話し掛けたら、「おお、日本から。このラジオは日本製よ。中々性能良いね」と言われ、いい気分。
教会のあの高さ、あの荘厳さ、エンパイヤステートビルにも驚いた。いかに地震が無いとは言え、よくもまあ上へ上へと延ばしたもんだと感心した。
ブロードウエーを南下して、マジソン広場、チャイナタウンを経て、バッテリーパークにバスで着いた。身体中包帯だらけのリバティー島の『自由の女神』が向こうに見える。大分重傷とのとの事。運悪く、大修理の真っ最中であった。
<了>
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