今日は。
『風天の寅さん』の町柴又の隣町高砂も久方ぶりに晴れ渡り、2階の書斎は温室です。
新聞記事などから小説の題材は浮かび上がりますが、既刊本9冊の宣伝に追われています。無料で紹介してくださるサイトを探し、依頼しておりますので、小説の執筆再開は正月位からになります。
『物書きネット』では9月26日から、『でじたる書房』では11月26日から電子本の宣伝を開始しました。今回、初めて『でじたる書房』から『愛と死の絡繰―北京の月季の増補版―』のご購読がありました。有難う御座いました。読むには6から8時間位掛かるでしょう。読後感をお待ちしております。
配本販売の『ホンニナル出版』からは、お陰さまで昨年6月から現在までで50冊のご購読です。低価格な電子本は更に多くの方にお読み頂ける事を期待しております。
『愛と死の絡繰―北京の月季の増補版―』は400字詰め原稿用紙550枚の大長編恋愛小説ですので、製本代がかさみ、3150円となってしまいました。当初は高価格で売れないから短縮版を考えましたが、折角新風舎出版賞で2次通過なので、そのまま出版しました。
あのスマトラ沖大地震の際には、テレビを深夜まで1週間見続け、1ヶ月近く新聞を隅々まで読み、大自然の猛威に怯えたものです。暫くして、そうだ、『北京の月季』(1750円で8冊販売)の主人公がこの大災害に遭遇していたなら、どんな人生になっていただろうと、命を落とされた方々のご冥福を祈りながら、構想を練り、書き上げたのが『愛と死の絡繰―北京の月季の増補版―』です。配本で3冊のお買い上げがあり、驚きました。
従姉の元教師から、「あそこまで詳しく書いて大丈夫?」と電話があり、中国の性風俗、性愛描写を心配しておりました。「小説だし、体験、伝聞、想像の部分が何処か当ててみたら・・。それに、ぽっくりころりと死ねれば良いが、寝たきりになった時に読んで楽しみながら永久の眠りに就きたいからね」と返せば、笑っていました。また、昔喫茶店デートをした中学時代のクラスメートからのEメールは、『性愛描写に関して、他の女の人や男性はどう感じるか判らないけれど、自分としてはもう少しえん曲的な言い回しの方が好きです。後半の物語の展開は面白く、先を読みたくなりますが家事で中断され残念です』と告げており、『理系だからか、直接的な物言いになってしまう。以前にも投稿の評価で性場面がどぎつくなく、余韻を持った言い回しにしたほうが良いと言われている。今後は他の作家の表現を参考にします』と返しました。その後、新聞小説や他の小説を読んで、メモに書き写し利用しています。
『でじたる書房』の閲覧、印刷可で配本の八分の一である390円の超安値にしました。
他の作品も一般的な価格である300円とか500円の半額にしてあります。一人でも多くの方に数作品をご愛読頂き、何なりと評価なり、感想を頂けたら嬉しいです。印刷して、友人、知人に回覧、またブログ閲覧をお勧め下さい。
それでは、恒例の『旅愁散文詩』の31作目です。
三十一. 新潟県佐渡 (流人との語らい)
昭和五十七年六月
(一) 海の青さ 白い波頭
静かに進み往く フェリー
両津の港 我を迎える
聳ゆる主峰 金北山
(二) バスから見ゆるは 水平線か
いやいやあれは 地平線
島にして 島にあらず
驚きの 佐渡の広さよ
(三) 流人の島 佐渡島
順徳上皇 日蓮よ
観世元清 爲兼
佐渡の文化は 育まれ
(四) 伝統の 佐渡の金山
栄枯盛衰 幾度か
苦役人 女郎の涙
怒涛の荒波 流し去る
(五) 湯に浸かり 旅の疲れ癒されし
今の世に 生まれしことは
摩訶不思議
暫し 時の逆戻り
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