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特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

ぽっぽっぽ(前編)

2007-02-08 09:11:46 | Weblog
前回は、交通事故について書いてみた。
その続きをもうちょっと。

私は、車で犬猫を轢いた経験はない(はず)。
ただ、鳥と衝突したことはある。
野鳥が一度・鳩が一度、ともに高速道路を走行中のことだった。。
走る車の前を低空飛行で横切ろうとする鳥に当たったのだ。
鳩にぶつかったときは、花火が破裂したかのように羽根が飛び散り、胴体がクルクルと舞い落ちる様がバックミラーで見えた。

「今のは俺か悪いんじゃないよな?」
「不可抗力!不可抗力!」
平和の象徴を殺した私の心中は穏やかではなかった。



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事故と人間

2007-02-06 08:39:40 | Weblog
自殺に比べると数は少ないものの、交通事故で亡くなる人も少なくない。
そして、事故遺体は身体に何らかの損傷があることが多い(遺族の要望に応じて、修復することも多い)。

私の周辺でも、今までに何人かの友人・知人が交通事故で逝った。
「え!?アイツが?まさか・・・」
「え!?アノ人が?まさか・・・」
そんな時は、人の命の妙を思う。

私も細かい交通事故に遭ったことはあるが、幸いどれも人身事故ではなかった。
恥ずかしながら、昔は飲酒運転をしていたこともある。
もちろん、今はしない。絶対に。
それにしても、思い出すと恐ろしい。
とにかく、事故にならなかったことに感謝だ。

これまでのブログにイヤと言うほど書いてきた通り、特掃業務は(人間の)死体がらみが多い。



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蒼天

2007-02-04 09:06:21 | Weblog
今日の東京は、気持ちのいい晴天。
朝から、きれいな青空が広がっている。
私は、空を見上げるのが大好きだ。

思い出してみると、意識的に空を見上げるようになったのは高校生の頃からだと思う。
私の通っていた高校は、それなりに偏差値が高い、いわゆる進学校だった。
生徒のほとんどは大学に進学し、卒業後に就職したり卒業前に中退する者はクラスに一名いるかいないか程度。
そんな中で、私の成績は下の方だった。
学校の勉強はどんどん嫌いになっていく上、もともとが怠惰な性分なのでコツコツ勉強することもできなかった。
そんな高校生活は、私にとってモノ凄くつまらないものだった。



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家族(後編)

2007-02-02 08:53:54 | Weblog
管理事務所からの急な要請が入り、私は再び現場に戻った。
「当夜、依頼者が来るから、それまでに清掃を終わらせてほしい」
と言う内容だった。
「まだ見積料金も提示していないのに、大丈夫かなぁ」
私は不安があったけど、依頼者も管理事務所も急いでるらしかったので、とりあえずやることにした。

車から道具・機材を降ろして、再び上階の部屋に向かった。
エントランスや廊下ですれ違う住人達は、私に丁寧に会釈をしてくれた。
多分、私が何者かを知ったら驚いて逃げ去ったかもしれない。
「哀愁のマットレス」の時のように。


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