特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

Run away

2007-06-28 08:16:40 | Weblog
「俺って、何でこんなにつまらない人生を過ごしてるんだろう・・・一度きりしかない人生なのに・・・あ~ぁ、この現実から逃れられたら楽だろうなぁ・・・」
気分が低滞しているときや、心身が疲れているときは、ついついそんなことを考える。

私は、自分で自慢できるくらいのネガティブ男。
社交性も乏しく内向的な私は、友達も少ない。
気を使うばかりで、実社会に通用するコミュニケーション能力が低いのだろう。

まぁ、そもそも、プラス思考で何事にも積極的に取り組めるような男だったら、こんな仕事はやってないだろうね。
そういう意味では、天職なのかもしれない?
天職だとしたら、転職なんてとても無理だね。




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奥歯の痛み

2007-06-25 09:08:38 | Weblog
歯の一番奥を〝親知らず〟って言うけど、なんで「親知らず」って言うんだろう。
何らかの意味・語源があるんだろうな。

20台後半の頃、左上奥の〝親知らず〟が急に痛みだした。
斜めに生えていたその歯は、長年、モノを噛む役には立っていない歯だった。
その内部が、知らず知らずのうちに虫歯になっていて、ある日突然に歯が崩壊(ビックリ!)、激痛が走った。

私は、駆け込むように歯科医院へ行った。

私は、子供の頃から大の歯医者嫌い。
いい歳をしていても、歯医者に行くと緊張して(恐くて)心臓がバクバクする。

「いらない〝親知らず〟だから、治療せずに抜きましょう」
医師は、事もなげにそう言った。
「抜歯」の一言に、バクバクしていた私の心臓は凍りついた。




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兄妹

2007-06-22 07:22:04 | Weblog
「〝兄弟(姉妹)〟は〝他人〟の始まり」
という言葉がある。
もともと〝兄弟(姉妹)〟とは、親子とは違って他人同然になりやすい関係なのだろう。

子供のうちは寝食をともにし、身近で親しい存在であった兄弟姉妹でも、成長するにしたがってそれぞれの人間関係ができ、大人になって家族を持ったりすると次第に疎遠になってくる。
交流と言えば、正月の年賀状交換くらい。
それさえも単なる社交辞令。
お互いの在所を知っているだけで、何年も音信不通になっているような兄弟(姉妹)関係も少なくないのではないだろうか。


「バカ兄貴が!」





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明暗

2007-06-19 08:30:58 | Weblog
いや~、暑くなってきた!
私のような日陰者でも、夏はやはり暑い。

暗くて寒い冬は精神的にツラいけど、夏は肉体的にキツい季節。
〝どっちがいいか?〟と言うと・・・やっぱ夏かな。
今の私にとっては、夏は明で冬は暗。

学生の頃から夏は苦手で、どちらかと言うと冬の方が好きだった。
しかし、ここ数年来でそれが逆転してきている。
年齢に逆らって、精神は若返っているのだろうか?

暑くなると、当然に大量の汗をかく。
夏の現場では、汗が水をかぶったように身体の表面を流れ、流れた汗は、あちらこちらに滴り落ちる。
時には、目からも。

元人間の上に自分の汗が落ちるとき、生死の明暗が浮き彫りになる。
腐敗汚物は死の証、汗は生の証。

失った水分は、速やかに補給しなければならない。
でないと、体調を悪くしてしまい仕事にならなくなる。
隊長が体調を崩して、他人様が倒れた所を片付けながら自分が倒れてしまっては、笑い話にもならないからね。




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親父と家族(後編)

2007-06-16 06:54:57 | Weblog
昔、私が学生だった頃、何も見通せない自分の将来を漠然と考えながら、父親と話していたときのこと。

「自分の人生にとって大切なものは何?」
と父親に尋ねてみた。
すると、少し間を置き、
「家族・・・やっぱり家族だな」
父親は、静かにそう応えて頷いた。

もっと派手なきれい事を期待していた私は、なんだか肩スカシを食らったようで拍子抜けした。
そして、更に、
「しょぼーっ!全然楽しくなさそうじゃん・・・俺は、そんな生き方はまっぴら御免だ!」
と思ったものだった。



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親父と家族(前編)

2007-06-13 08:49:52 | Weblog
人生を生き抜くことって、決して楽なことじゃない。
苦労や困難なことも多く、疲れてしまうこともしばしば。
疲れているのは私だけではなく、世の中、ほとんどの人が何らかの〝疲れ〟を抱えているのではないだろうか。

人生の幸せを追い求めることに、社会を生き残ることに、食べて生活していくことに、肉体や精神が疲労する。
それでも、何とか生きている。
何とか生きるしかないのである。

生きるエネルギーの源は何だろう。
それは、人それぞれ違うのだろう。


その男性と始めて会ったのは、特掃現場の見積に出向いた時のことだった。




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トイレへGO!

2007-06-10 08:23:02 | Weblog
私は晩酌をする人間なので、夜中に尿意をもよおすことが多い。

トイレへGO!
せっかく寝ているところを尿意で起こされるのは辛い。
ただでさえ、不眠症なのに・・・。
だったら、酒を飲まなきゃいいんだけどね。
自業自得。

私は若い頃、どんなにトイレに行きたくても丑三時(深夜2:00頃~4:00頃)には起きなかった。
時計を見て、その時間帯だと我慢していたのだ。

何故かって?
「丑三時は、幽霊がでやすい時間帯」
って聞いたことがあって、私はその類が大の苦手だから。
〝足がない〟とされるそれらのモノと、会いたくなかったんだよね。
でも、よく考えると、幽霊なんてトイレだけにでるもんじゃないはず。
そう考えると、自分の恐怖心がバカバカしく思える。




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死なん指南

2007-06-07 20:10:56 | Weblog
本blogの読者書き込み欄は、公開Verと非公開Verがある。
こんな形態になった事情は一年前のblog記事に遡ってもらえれば分かるけど、このスタイルにしてからは特に荒れることもなく平穏に維持できているみたいなので何よりである。

たった一年前のことなのに、コメント欄が荒れていた頃が懐かしく思える。
一年経って、更新頻度も落とし、中身もだいぶ様変わり。
とても、同一人物(私)が書いているとは思えない?
時は、確実に過ぎている。
私も少しは成長している?

一部の書き込みについて、所感を記そう。




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他人のニオイ

2007-06-04 09:47:42 | Weblog
私も〝オヤジ臭〟がする年齢になってきた。
ただ、人工的な(化粧品の)ニオイは好きではないので、香水系のものはつけない。
たまにつけるのは、業務用の消臭芳香剤くらい。

これからの季節はオヤジ臭に汗臭さがプラスされて、更によくないニオイになる。
更に更に!特掃作業では、例のニオイを全身に纏うわけで、それによって誰もが忌み嫌うウ○コ男が完成されるのである。

特掃現場で圧倒的に多いのは孤独死の現場。
しかも、周囲に悪臭が漏れ出すまで、誰にも気づかれないケース。

「人間関係が希薄になっている」
と言われるようになってから久しい。




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失礼!

2007-06-01 06:37:56 | Weblog
平々凡々と生活する中で、知らず知らずのうちに人に失礼なことをしていることってないだろうか。
私は、たまにそういうことをやらかしてしまう。

特殊清掃撤去の依頼が入った。
私は、依頼者と決めた日、いつものように約束の時間より早く現場付近に到着した。

「確か、この辺のはずだよなぁ・・・」
地域によっては、同じ番地の家が複数あるところや、一軒だけ飛び地しているところ、何桁もある番地で分かりにくいところがある。
この現場は、同じ番地が複数ある地域だった。

目的のエリアに入った私は、路上に車を停め、歩いて目的の家を探すことにした。
キョロキョロと辺りを見渡しながら、グルグルと町内を歩きまわった。

「ん!この家だな・・・」




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