その日の作業予定は、とあるアパートの汚腐呂掃除と遺族が残していった家財の撤去。
汚腐呂はライト級。
大方の家財は遺族が片付け、残された家財は大型のモノばかりで数量も少なめ。
「軽作業」とは言えないものの、私にとっては決してハードな作業ではなかった。
そして、その日は、それが終われば帰宅できるはずだった。
しかし、急な予定変更は、この仕事の宿命。
で、作業の最中、動物死骸処理の依頼が入ってきた。
が、特掃魂には一件分しか燃料を入れておらず、私は、まったく気分を乗せることができなかった。
そうは言っても、依頼が入ったからには、誰かが応答しなければならない。
そして、うちの会社では、そんな仕事に応答するのは、私の役目みたいになっている。
そんな汚仕事は、まず先に私に回ってくる。
いい言い方をすれば「頼られてる」、悪い言い方をすれば「うまく使われてる」、そんな感じ。
仲間内でも、私を押しのけて自らすすんで行こうとする者はいない。残念ながら。
ただでさえ世の中が嫌う仕事をやっているのに、その中で、更に仲間も嫌う仕事に進んでいかなければいけない私・・・
それでも、「努力・忍耐・挑戦は自分にためになる」と自分に言いきかせ、“特掃隊長”を着るのである。
続きはこちら
汚腐呂はライト級。
大方の家財は遺族が片付け、残された家財は大型のモノばかりで数量も少なめ。
「軽作業」とは言えないものの、私にとっては決してハードな作業ではなかった。
そして、その日は、それが終われば帰宅できるはずだった。
しかし、急な予定変更は、この仕事の宿命。
で、作業の最中、動物死骸処理の依頼が入ってきた。
が、特掃魂には一件分しか燃料を入れておらず、私は、まったく気分を乗せることができなかった。
そうは言っても、依頼が入ったからには、誰かが応答しなければならない。
そして、うちの会社では、そんな仕事に応答するのは、私の役目みたいになっている。
そんな汚仕事は、まず先に私に回ってくる。
いい言い方をすれば「頼られてる」、悪い言い方をすれば「うまく使われてる」、そんな感じ。
仲間内でも、私を押しのけて自らすすんで行こうとする者はいない。残念ながら。
ただでさえ世の中が嫌う仕事をやっているのに、その中で、更に仲間も嫌う仕事に進んでいかなければいけない私・・・
それでも、「努力・忍耐・挑戦は自分にためになる」と自分に言いきかせ、“特掃隊長”を着るのである。
続きはこちら