特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

愛スクリーム(公開コメント版)

2007-08-30 06:21:00 | Weblog
甘くて冷たいアイスクリーム。
子供の頃からの好物で、大人になった今でも、その好みは変わっていない。
特に、今のような暑い季節には格別の食べ物。
冬の暖房の中で食べるのも、またオツなんだけどね。


この季節、一体、一日に何リットルの汗をかいているのだろうか。
猛暑の中の肉体作業では、こまめな水分補給が欠かせない。
私は、一日に、何リットルものスポーツドリンクと水を飲んでいる。
しかし、日中にトイレに立つことはあまりなく、ほとんど汗となって発散されているのだろうと思う。

規則性のない私の仕事では、昼食をとるタイミングを逸することも多い。
普通だと、自分の空腹感が燃料補給の必要を訴えてくるのだが、水分で満たされた胃は、なかなかそれを訴えてこない。
それをいいことに、ガス欠寸前の身体を放置しておくと、夏バテになってしまう。




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目に汗、心に涙(公開コメント版)

2007-08-27 07:03:00 | Weblog
私は、歳を負うごとに涙もろくなっている。
ちょっとしたことでも、すぐに泣いてしまう。
どうしてだろう・・・自分でも分からない。
昔は、Cool&Dryを誇っていたくらいの私なのに。

blogの書き込みにもちょくちょく泣かされる。
こんな堕blogでも、それをヒントにして生きる術を模索してくれる人がいることに、目頭が熱くなる。
それは、安堵や喜びの涙ではなく、感謝の涙。
「こんな俺でも、少しは生きている価値があるんだな」
と思わせてくれる感謝の涙だ。
私にとっては、自分の存在価値を感じられることは滅多にないことだから。

その他の場合では、人に優しくしてもらったときも弱い。
私自身が、人に優しくできないタイプの人間だから。
そして、人が人に優しくしている時・・・人のために、よろこんで自分を犠牲にしている人の姿を見るときは、涙腺をくすぐられる。
私自身が、自分のためにしか生きられないタイプの人間だから。





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牛丼(公開コメント版)

2007-08-24 06:51:55 | Weblog
どちらかと言うと、私は大食いの方だと思う。
どこで何を食べても通常の一人前では全然足りず、ライス大盛でも満腹にはならない。

高校~大学の頃は特に大食いで、最盛期には一度の食事で三合の御飯をたいらげていた。
スポーツや身体を動かすことには縁がなかった私だったのに、それでも当時は太ることはなく、体重は標準数値を少し下回るくらいで維持されていた。
今とは比べものにならないくらい新陳代謝がよかったのだろう。

満たされない心を腹で満たそうとしたって身体を壊すだけなので、今は腹八分で過ごすことを心掛けている。

そんな私は、食事のスピードが早い。
モタモタと食べるのは空っぽの胃が許してくれないのだ。
また、いつまでもモグモグやっていては、せっかくの食べ物が口の中で腐ってしまいそうだし。
噛む回数が少なく、ほとんど丸呑みしてしまっているのかもしれない。

そんな私は、素早く豪快に掻き込めるワンディッシュフードを好んで食べる。
一口に〝ワンディッシュフード〟て言っても、そのメニューは様々。
皿物・器物、そして丼物。

私の中で上位に位置している丼物は牛丼。
どこかの宣伝文句の通り、〝旨い・安い・早い〟から。




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企業戦士(公開コメント版)

2007-08-21 07:33:14 | Weblog
「会社、辞めてえなぁ・・・」
ホロ酔いになった頃、居酒屋のテーブル越に友人はそう溜め息をこぼした。

友人の勤め先は一部上場企業。
学生当時、第一希望にしていた会社。
しかし、理想と現実・夢と実際は大きくかけ離れ、やりきれないジレンマにストレスを抱えているようだった。

友人は、経済社会という戦場で、生き残りをかけたサバイバルを繰り広げる企業戦士。
本音風の建前を吐き続けているうちに自分の本心が分からなくなり、仲間風のライバルと付き合っているうちに真の友を見失い、〝俺は回りの人間とは違う!〟と孤高を張っているうちに孤独な身の上になってしまった。
頼りにしていた上司は他部署へ移動になり、新しい上司は肌の合わない頭脳派イエスマン。
そんな上司に相談できることは何もなく、気心の知れた妻子には仕事の話は通じない。
妻子が起きる前に家を出て、妻子が寝た後に帰宅する毎日。
家族とは会話らしい会話もなく、子供はとっくに父離れし、妻は能面のような顔で愛想笑い一つしない。
休日に家にいると、粗大ゴミか家政夫扱い。
妻と結婚した当初の頃が夢のように脳裏を過ぎり、それからの妻の変貌ぶりが悪夢となって自分を襲う。




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他人事 (公開コメント版)

2007-08-18 07:32:17 | Weblog
「あー、疲れたー!今日も一日、よく働いたー!」
「それにしても、よくやるよなー!」
一日の作業を他人事のように振り返っていたある日の夕刻、私のもとに一本の電話が入ってきた。

「こんな時間にスイマセン」
「いえいえ、どうされましたか?」
「知人がコドクシしましてね」

電話の主は私と同年代くらいの男性。
やけに落ち着いた口調と明るい声に、他の言葉を〝孤独死〟と聞き間違ったかと思った私は、受話器を左に持ち変えて替えて尋ね返した。

「スイマセン、よく聞こえなかったもので・・・もう一度お願いします」
「あ、ハイ、知人が死んじゃいましてね」
「そうですか・・・何かと大変でしょうけど、詳しい状況を伺わせて下さい」
「ハイ、何なりと」




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天井(公開コメント版)

2007-08-15 08:29:54 | Weblog
「暑いっ!!」
余計に暑くなると分かっていても、ついつい吐いてしまうコノ言葉。
一体、この暑さは何なんだろうか!
30年前、子供の頃の夏ってこんなに暑くなかったように記憶しているけど、気のせいだろうか。

気温自体は例年通りなのだろうが、今年の暑さは身体にこたえている。
夏もまだ中盤なのに、クタクタ・ヘナヘナになっているのだ。

その原因を自己分析してみると、五つのことを思いつく。
①ひとつ歳を増して、体力が衰えている。
②休みがなくて、疲れがたまっている。
③水分補給ばかりで、ろくに食べてない。
④水回りの特掃が連発し、汚れまくっている。
⑤自殺現場が多くて、精神疲労が激しい。




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新天地

2007-08-12 07:13:45 | Weblog
住み慣れた街・見慣れた景色に囲まれて変わりばえのしない生活を続けていると、少し遠い土地に行っただけで、カビた心に新鮮な風が通る。
旅行とかレジャーに縁がない生活をしている私だから、特にそう思うのかもしれない。

人生の節目などで新天地に立つことは、真間ある。
転居・就職・転職・進学・転校etc。
私自身も、ここまで生きてくる中で、色んな新天地を経てきた。
保育園・小学校・中学・高校・大学、各種バイト、転々と暮らした街々、そして死体業。

それぞれの新天地に踏み入るとき、それぞれに不安と期待、その先へかすかな希望をもっていた。
しかし、死体業だけは違っていた。
20代前半の頃に身を投じたこの仕事、期待も希望もなく、単に投げやりな気持ち。
「あとは、どうにでもなればいいや・・・」
と、短絡的なマイナス思考まっしぐら。




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ロンリーチャッポリン ~アウトドア編~

2007-08-09 06:50:09 | Weblog
子供達の夏休みも折り返し地点にさしかかってきた。
地域によっては、既に後半に入ってるところもあるのだろうか。

「今のうちに、思いっきり遊んでおけよー」
「大人になったら、なかなか大変なんだからなー」
無邪気に楽しめる時間は、人生の宝。
真っ黒に陽焼けした子供達が走り回っている光景は、微笑ましいかぎり。

子供の頃の夏休みって40日もあって、本当に楽しかった。
見るモノ聞くモノ全てが新鮮で、ちょっとしたことにでも感動を覚えていた。
一体、あの時の感受性はどこに行ってしまったのだろうか。
もう、そんな純真無垢には戻れないと思うと、お盆を過ぎ、夏休みの残り日数が少なくなってきたときのような寂しさを感じる。
ま、今にして思うと、何もかもが遠い夢だね。

この季節の土日の道路は、いつもと違った混み方をする。
各高速道路の午前中は下りが渋滞し、午後は上りが渋滞する。
だから、そのルートに乗らないと現場に行けないときは、時間に余裕を持たせる必要がある。
そんな日は、朝も早くから夜も遅くまで仕事は続く。




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ロンリーチャッポリン ~インドア編~

2007-08-06 06:49:23 | Weblog
梅雨が明け、本格的な猛暑が続くようになってきた。
ジッとしてても身体から汗と脂が滲みでてくるのに、身体を動かそうものなら汗は吹き出しすような勢いで流れでてくる。
私の仕事に限らず、この季節の肉体労働はキツいよね!

そんな一日を終えて入る風呂は格別。
汚仕事をして自宅に帰ると、まずは浴室に直行。
まずは風呂に入らないと、何をどうすることもできない。

夏場は、バスタブに湯を張ることは少なく、シャワーだけで済ませることが多い。
でも、暑くても、ゆっくりバスタブに浸かって寛ぎたいときがある。

でも、しばらく使わないでいると、バスタブはザラザラになっている。
そんなバスタブは湯を張る前に洗わなければならない。

「面倒臭いなぁ」
そう思うのだが、そんな時は自分が今までにやってきた汚腐呂掃除の苦労を思い出す。
すると、面倒臭さなんかどこかに消え失せ、普通のバスタブが洗えることを幸せにすら感じるのである。




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電話談義(後編)

2007-08-03 09:13:08 | Weblog
慣れたこととは言え、食事中に電話が鳴ると、ちょっと慌てる。
親しい相手ならいざ知らず、仕事の電話は口にモノを入れたままでは喋れない。

そんな時、「電話にでない」ことが許されない私には、二つの選択肢しかない。
一つは「急いで飲み込む」、もう一つは「吐き出す」。
もたもたしていると電話が切れてしまうので、即断・即決・即実行が求められる。
言うまでもなく、前者を選択する方がベターなのだが、モグモグし始めたばかりの段階では後者を選択するしかないときがある。
もちろん、人前ではできないけどね。




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