特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

備えあれば(公開コメント版)

2012-03-16 08:43:34 | Weblog
大震災から一年が過ぎた・・・
何をどう書いても書ききれず、何をどう書いても軽くなる・・・
これを歴史に片付けるには、まだ相当の時間がかかりそう・・・
しかし、時に後退はない。
個人的にも社会的にも、明るい話題を集めて憂鬱な世相を払拭したいところだ。

今年は、四年に一度のうるう年。
オリンピックイヤー。
夏にはロンドンオリンピックが開催される。
日本にも世界にも、これを楽しみにしている人は多いだろう。

ただ、私の場合、オリンピックにはほとんど興味がない。
これは、昔から。
国家的イベントなのだから、一国民として興味をもってもよさそうなものだけど、そもそもスポーツというものに興味がない。
そうはいっても、日本選手の健闘活躍を願う気持ちはある。
一つでも多くのメダルを持って帰って欲しいと思う
今の日本は、明るいニュースに飢えているから。

ホント、私はスポーツに縁がない。
幼少期から通じて、スポーツを熱中してやったことがない。
部活も“帰宅部”、引っ込み思案で目立たない少年だった。
精神と肉体を酷使する人生が待っていることがわかっていれば、少しは鍛錬を積んでおいたかもしれないのに・・・
イヤ、その前に、それがわかった時点で違う道に進むことを考えるべきだな。

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人間臭(公開コメント版)

2012-03-06 11:10:11 | 死臭 異臭 消臭
人は一人一人、顔や身体が違う。
不思議なくらい異なる。
同じように、五感の感覚も異なる。
臭覚も個人差があり、敏感な人もいれば、鈍感な人もいる。

一般的な健康診断には“臭覚検査”というものがない。
自分の視覚や聴覚の良し悪しはだいたい把握しているものの、臭覚については、一体、自分の感覚がどの程度なのか把握する機会は乏しい。
だから、自分の臭覚に何らかの問題がありながら気づかないままでいることも多いのではないだろうか。

「自分の臭覚は標準的」と思ったら大間違い。
ニオイを感じるレベルや感じ方、また、その好みは十人十色。
仕事柄、臭覚は鋭敏であったほうがいいのだが、私は、自分の臭覚を平均的なものだと思っている。
第三者が感じるニオイを感じなかったり、逆に感じたりすることがあるから、そう判断している。
だから、現場における臭気確認も、依頼者をはじめとする第三者を含めた複数の人間(少なくとも三人)によって行うことが肝要。
自分一人では客観的な判断もできなければ、客観的であることを説得することもできないから。

とにもかくにも、“ニオイ”っておもしろい。
よく「いい匂い」とか「わるい臭い」とか言うけど、判断基準や境界線はかなり曖昧。
同じニオイでも、人によって“いい匂い”にもなり“わるい臭い”にもなる。
顕著な例は食品。
その代表格は、納豆、チーズ、クサヤ等の発酵食品。
これらのニオイは、好む人もいれば嫌う人もいて、賛否両論がある。
また、これらのニオイは、熟成によって変化することも多い。
それによって、悪臭だったものが芳香に感じられることもある。
また、視覚や味覚がニオイの感じ方に影響することもある。
こういったことから、「ニオイは鼻で感じるものだけど、鼻だけで感じるものではない」ということがわかる。

ちなみに、子供の頃の私には、ニオイについて変わった好みがあった。
ひとつは、母親が使っていた除光液のニオイ。
これが好きで、瓶の蓋をとっては、鼻を近づけてウットリしていたものだ。
また、タクシー(ガス燃料)の排気ガス臭も好きだった。
タクシーを見つけると、後ろについてはマフラーから出る排気ガスを嗅いでいた。
しかし、よくもまぁ、そんなバカなことをしていたもの・・・
鼻がどうかしてる前に頭がどうかしていたとしか思えない。
ひょっとして、今の自分がこんななのは、その後遺症なのかも?

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