特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

カワの味(公開コメント版)

2008-03-29 08:12:00 | Weblog
だいぶ暖かくなってきたせいか、川でマリンスポーツを楽しむ人を見かけるようになってきた。
その光景は、いつも仕事中、車での移動で橋を渡るときに見かける。
別にマリンスポーツをやりたい訳ではないのだが、その〝余裕〟をいつも羨ましく思いながら眺めている。
〝余裕〟とは・・・つまり、経済的余裕と時間的余裕。

〝マリンジェット〟とか言う水上バイクは、買うと結構な金額しそう。
購入費用だけではなく付属備品費や維持管理費もかかるのだろう。
それに、近場で気軽に遊べるものでもないから車も必要だし、その移動経費もバカにならないのではないだろうか。
また、仕事帰りの夜に遊ぶわけにもいかないだろうから、休暇もきちんと必要。
となると、〝お金と時間にそれなりの余裕がある人でないとできない遊び〟ということになる。

ただ、気になることが一点。




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弱気弱腰(公開コメント版)

2008-03-25 07:26:54 | Weblog
私の仕事は、わすかな頭脳労働とそれなりの精神労働が混ざった超?肉体労働。
日々、そんな労働に勤しんでいる私は、身体のあちこちを弱めている。
中でも、膝腰は傷めやすい部位である。
治りかけた頃にまた傷める・・・慣れた仕事とは言え、寄る年波には勝てないのだろう、年を追うごとに傷みやすく治りにくくなっているのが自分でもわかる。
ドラッグストアに売っているパッケージ抜群の塗薬でごまかしているけど、それが効いているのかいないのか、私にも分からない。
まぁ、〝効果が分からない〟ということは、〝効いていない〟ということなのだろうが。
とにかく、仕事ができなくなるくらいの重傷を負わないようには、充分に気をつけている。

しかし、身体の調子が悪いと、気まで弱くなってしまう。
〝病は気から〟・・・〝気は健康から〟だね。
普段は当り前のように思っている健康がどれだけありがたいことか、実際に身体傷めて(病んで)みると、あらためて身に沁みるものがある。




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風に吹かれて(公開コメント版)

2008-03-21 08:33:01 | Weblog
一度現場に入ると、昼休憩もとらずにぶっ通しで作業をすることが少なくない。
腹も、現場に向かう車中のブランチで保たせる。
汚れた装備の脱着が面倒なせいもあるけど、中途半端に休憩なんかとってしまうと、気持ちが萎えてしまうことがあるからだ。

ただ、涼しい季節はそれで何とかなるけど、さすがにこれからの季節はそういう訳にはいかない。
春先でも重労働になると汗が流れる。
それが、夏場になると尚更。
外は炎天下、屋内はサウナ状態、そんな環境での作業にはこまめな小休止と水分補給が不可欠。
作業に集中し過ぎてそれを怠ると脱水症状で倒れかねないため、その辺は慎重にならなければならないのだ。

晴天の日には、現場を少し離れて外の風に当たることが多い。
これが、何とも爽快!
マスクをしているとは言え、鼻にも口にも肺にも、何かよからぬモノが入っているような気がする私は、外の風を吸うだけで心身が浄化されるような気分になれる。
意識的にやっているわけではなく、自然と気持ちが空を欲するのだ。
・・・さしずめ、〝風で一服〟といったところか。




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花一輪(公開コメント版)

2008-03-17 07:46:27 | Weblog
先日、とある現場でのこと。
そこは、道の狭いエリアで建物の前には車は停めておけず、少し離れた有料駐車場に置いておいた。

私が作業を終えて現場を離れる頃には、陽は傾き肌寒い夕風が吹き始めていた。
駐車場までの道をゆっくり歩いていると、前方の道端に小さな黄色が目についた。
近づいてよく見ると、それはアスファルトを割って芽を出した一輪のタンポポ。
土埃で汚れてはいたけど、一仕事を終えて心身ともに疲れていた私には、それがヤケにきれいに見えた。

花屋の店先に並ぶ華やかな花々もきれいだけど、無機質なアスファルトに咲く花にも独特の美しさがある。
固いアスファルトを突き破る生命力・孤独に負けない彩色・土埃にもへこたれないで立つ姿は、私を、柄にもなく花を愛でる気分にさせる力強さがあった。


ある日の夜、仕事の問い合わせが入った。
電話をしてきたのはアパート大家の女性。
その穏やかな話し方と声からは、女性が結構な年配者であることが伺えた。

依頼の内容は、遺品・不要品処分。
〝アパートの住人が亡くなったので、残った家財・生活用品を処分してほしい〟とのこと。
詳しく訊いてみると、故人は高年の男性で、部屋で孤独死。
ただ、発見が早かったらしく、緊急の要請でもなかったため、私は、翌日の仕事の合間を見て現場を見に行くことにした。





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冬支度(公開コメント版)

2008-03-13 08:34:07 | Weblog
この時季、週休1日くらいはとれている私。
週休2日制・祝祭日休みの世間一般に比べると少ない休日だけど、夏場の月休2日比べれば、随分と身体は楽。
冬の冷暗さに心を縮み上がらせながらも、天気のいい日には澄んだ空気を浴びて爽快な気分を蘇らせている。

しかし、私は、せっかくの休みでも一日中布団に潜っていることがある。
普段の朝は、欝だろうが何だろうが、仕事の責任と食うために、布団から起きて活動しなければならない。
それが休日ともなると一変。
ただでさえ根性がないうえに、仕事の責任から解放されることで気持ちが緩むのだろうか、暗い疲労感と倦怠感に襲われて身体に力が入らなくなるのだ。

その昔、一日中寝ていて、夕方になって急に起き上がろうとして倒れたこともある。
頭の血が急に下がって、貧血を起こしたのだ。
それで具合を悪くして、結局、そのまま朝まで寝込んでしまった。
まったく、情けない話だ。



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Telephone shocking(公開コメント版)

2008-03-09 08:32:51 | Weblog
食べ物と飲み物・日用消耗品以外、普段は買い物らしい買い物をしない私。
ウィンドウショッピングの類もかなり苦手。
そんなことをする時間があるなら、家で寝ていたいタイプ。

そんな具合だから、服や靴も、何年も同じものを身に着けている。
「アイツは、いつも同じ格好をしているな」と、私の身近でそう思っている人も多いだろう。
ダサい服装が全く気ならないわけでもないけど、センスのない私には充分に我慢できるレベル。
芸能人やファッションモデルでもあるまいし、そんなこと考えること自体が面倒臭い。

また、人にはそれぞれの趣味嗜好があって当然だけど、自意識過剰が自己満足を着て歩いてるような人を見かけて、滑稽に思うこともある。
美人タレントのファッションや髪型・化粧を真似てるんだろうけど・・・中身がともなってないんで・・・
そんな厳しい現実にもへこたれない姿は、神々しいくらい?

それにしても、服って、なかなか痛まない。
作業服ならいざ知らず、私服が着られないくらいまで傷むには、一生かかるんじゃないかと思うくらい。
だいたいの人は、物理的な障害よりもサイズと流行によって買い換えているのだろう。
しかし、体型も変わらず流行にも疎い私は、服を買い換える必要もなく・・・だから、何年も同じ様な服装でいるのだ。




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春の訪れ(公開コメント版)

2008-03-05 08:20:41 | Weblog
普段、私は首都圏を縄張り?として仕事をしている。
依頼によっては関東近郊をはじめ地方にも出向くことはあるけど、やはり東京界隈の陽のあたらないところを這い回っていることが多い。

転勤・就職・進学・・・この三月は、春を前に、それぞれの人がそれぞれの新天地に移り住んでいく時期。
この東京にも、多くの人が越してくる。
中でも、進学のために地方から上京してくる若者は、かなり多いのではないだろうか。
彼等・彼女等が、大きな希望と小さな不安を抱えて新生活をスタートさせる様を思い浮かべると、羨ましくもあり微笑ましくもある。
しかしまた、私特有の憂いもある。

親の方は、大きな心配と小さな夢をもって子供を送り出しているのだろう。
そんな親は、社会ピラミッドの厳しさを痛いほど知っている。
しかし、親の現実と子供の夢は合致せず、子供は才能もリスクも無視して突っ走る。
その行く末を悲観してばかりでもつまらないけど、呑気に楽観してもいられない現実もある。



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生き腐れ(公開コメント版)

2008-03-01 11:30:27 | Weblog
あ゛ー!何なんだ!?
この虚しさは!この疲れは!

私は、ただでさえネガティブ思考の強い弱虫なのに、更に冬場はそれが顕著に表れる。
際立って困難な状況に陥っているわけではないのに漠然とした不安感に苛まれ、大したことをやっているわけではないのに不可解な疲労感に襲われている。
死んだ人なら暖かい季節の方が腐りやすいのだが、私という生モノは今のような寒い季節の方が腐りやすい。
肉体疾患なのか精神疾患なのか、はたまたその両方なのか微妙なところだ。

そんな私の朝は、完全な欝状態で始まる。
一日を清々しくスタートしたいのは山々なのに、実際にそうできることはほとんどない。
数少ない休日の朝だってそう。
毎朝、欝々・悶々としたものを引きずりながら、心を泣かせながら布団を這い出ているような始末なのだ。




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