女社長のブログ《伴海日記》

おかげさまで今年は10周年を迎えます
伴海エンタープライズ株式会社の社長であり歌手
浜砂伴海の日記

牛に引かれて善光寺

2009-05-23 | 音楽
思い立って行って参りました。
「善光寺」
偶然にも七年に一度の御開帳は今月一杯。
滑り込むようなタイミング。

ちょっと思い悩むことあり。
そんな時ふと、ある人から聞いた善光寺の「回向柱」の話。
その柱(紐で御本尊とつながってる)に触ると、
胸の中の振り子が、どちらかに傾く。
迷った時は行くのだと、その人は言った。

「日曜日は4時間待ちだったよ」なんて、タクシーの運転手さん。
でも私が行った時は夕方。
団体客も減り、1時間ぐらい並べば良いんじゃない?と言われる。

触れなかったら夜中にでも来ようと、
まず、御開帳の金ぴかの御本尊をゆっくりお参りする。
とことこ階段を下りて行くと、なんと
「回向柱」の正面に人が居ない。
私は両手で柱に触れた。

とたんに、涙が溢れた。
さらさらと、後から後から涙が流れた。
「私に勇気をください」泣いたのが先なのか、
心の中でそうつぶやいたのが先なのか、
何故そんなことをつぶやいたのか、
全くわからなかった。

とにかく私は、夢中で柱に触っていた。
気の済むまで触って、涙が流れるままにして、
ふと目を開けたらものすごい人達が群がっていた。
私が、すんなり柱を触れたのは本当に幸せな偶然だったのだろう。

一体なんだったのだろう?
初めてパリのサクレクールに行ったときも、
涙が溢れたのだった。
時々あるんだよなぁ。神聖な場所、霊場に行くと。
いつもではないのだけど。

まるでプールで沢山泳いだあとの様な、
甘く気怠い疲労感をまとい、
仲見世を抜け、参道を降りて行った。

来て良かった。
なんだか、すっきりした。
ありがとう。
ありがとうございます。


(後日談)
回向柱の話をしてくれた方は、
「丑年」生まれの方だった・・・
ありがとう。私の牛さん。