映画「最強の二人」(UNTOUCHABLE)を観た。
フランスでの大ヒットのニュースを聞いて、気になっていた。
首から下、全身麻痺の大富豪と、スラム街出身の黒人男。
芸術や文学の素養も、介護の経験も全くない、下ネタ炸裂のこの男が、
「生きる」ことを教えてくれている。
身分を飛び越えて、厚い友情と絆で結ばれてゆく二人。
イニシアチブをとっているのは、雇い主の方ではなく、この黒い男だ。
私は彼から「生きる」ということ、そして
「品格」というものを教わったような気がする。
人の、人としての品格とは何か。
それは生まれや育ち、教養や身分ではなく、
偽りの無い気持ちと、優しさと、潔さ。
黒い肌と瞳が、とても美しかった。
ありがとう!を、いっぱい言いたい気持ちだ。
~生きる勇気が湧いて来る~
キャッチコピーは正解だった。
乾いた土に恵みの雨が降るように、
冷たい部屋にストーブの火が点くように、
暗い道に街灯が灯るように、
しみじみと、じんわりと、泣かせてくれる映画だった。
Merci beaucoup !!!
心から。
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