癒しの庭Ⅲ

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今日は登山

2008年11月09日 | Weblog

 

    風邪がほとんど治った今日は登山の日です。来年3月に行われる「オジナオバナ」は五の宮岳の五合目にある「薬師山」から麓まで担ぎ上げた13の島(カヤを束ねたもたの)に火を点す伝統行事です。私たち3人の無形文化財調査委員は市内2カ所で行われる「オジナオバナ」をビデオと報告書に残すことが仕事です。

   今日は村の方々が薬師山までの13カ所まで茅(カヤ=ススキ)を担ぎ上げる日です。午前8時30分までに集会所へでかけました。22~23名位の方が集まっていました。自治会長さんの挨拶の後くじ引きが行われました。

 

    

                             

    島(カヤ)は高いところから順に1月、2月、3月と下がってきます。例年であれば12月で終わりなのですが、来年は旧暦では閏年ということで島は13個作ります。山の途中まで軽トラックで運び、その後は一人一人がカヤ5把ずつ背負って登ります。くじは一番上まで登る人を決めるくじでした。背負って登る人は19人でした。山に登った軽トラックも19台でした。

         

 

  1つの島を作るためには5人の背負った25把(5人×5把)が必要です。

                               

 

 全部を1回ででかすためには65人(25把×13島÷5把)は必要になります。その為13月や12月の下の島が出来た人はまた軽トラックで麓のカヤ置き場まで戻ってまた持ってくるのです。 

 

                     

             

              

 

   縄が足りなくなったグループは藤や葛(くず)の蔓を取って島を作っていました。

                           

  9時に行動を開始して11時30分に終わりました。

   3月の「オジナオバナ」の時は、まだ消えていない雪の斜面を島に火をつけるために登らなければなりませんが、今日の一人5把ずつ背負って山を登って島をつくるのが一番大変だと思いました。

   「昔は背負う人が50人も60人もいて楽しいものだったが・・・」とお年寄りの方が話していました。また、「一昨日村で亡くなった方がいてそちらに行っている人もいて今年は昨年よりも人数が足りず、時間も30程多くかかってしまった。」とも話していました。

  でも、若い方の参加もあって、始めてカヤを背負った若者はカヤの背負い方(縄のかけ方)を丁寧に教えてもらっていました。作業の途中での楽しい会話や笑い声もあり、江戸期から受け継がれている伝統行事の素晴らしさを実感することが出来ました