史跡めぐりの研修旅行で
岩手美術館で開催されている
プライスコレクション、江戸絵画の美と生命
「若冲が来てくれました」
行ってきました~
収集家のアメリカ人プライス氏と奥さん悦子さん(日本人)は
2年前の東日本大震災に際し
何か日本の力になりたいという思いから
「美しく、生命力にあふれ、日本人の誇りとも呼ぶべきもの」
つまり江戸絵画を、宮城、岩手、福島で開催することを決意したそうです。
この展覧会は東日本大震災の復興を支援するために
多くの人々や機関の善意によって開催され
すべての収益が東北にもたらされます。
被災された方々が
苦しくとも勇気をもって、一歩ずつ進み、
幸せを取り戻せますように願って・・・
伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は江戸時代中期の画家です。
足をなめているトラがお出迎え
迫力があります
若冲は動植物、特に鶏を得意とし、
細かい模様を一枚一枚描き込んだ羽根の美しさ
群れ集う様子は若冲の真骨頂
「命の息吹」
が、大胆に表現されていると言われています。
生命の輝きが、
プライスさんが若冲に惹かれた理由、
そして、被災地の方々に見てもらいたいという理由でもあるそうです。
生命のパラダイス
「花も木も動物も、みんな、みんな生きている」
タイル画のように細かく区切られた画面の中に
白象と鳳凰を中心に
多くの獣や鳥が所狭しと描かれている若冲の大作です。
明るく楽しげな場面に
いのちの美しさが表現されて
プライス夫妻が一番東北の人に見せたかったものだそうです。
大慈寺竜宮門
美術館の後は、盛岡の町めぐり
原敬墓所の大慈寺や下町資料館などを散策。
旧和田家町屋(鉈屋町いづみや)では
高畑タイさんの展示会が行われていました。
88歳の米寿の記念に
デコバージュや七宝焼きなどの作品が展示され
あまりの素晴らしさに感嘆の声をあげてしまいました~
大枡絞りの紫根染の座布団が
さりげなく置かれていました
あふれんばかりの美しい花が
高畑さんの情熱と若さを象徴しているかのよう・・・
煌めく作品に感激の盛岡町屋の楽しいひとときでした
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