「石のむろじ」さんで作ってもらっている門灯と映画「武士の一分」を見に、板柳町と弘前市へ出かけました。
午前10時頃に出発したら、丁度お昼の時間に板柳町の「石のむろじ」さんの工場に着いてしまいます。映画は1時と3時のどちらかです。
先に映画を見せて頂きました。「石のむろじ」の若旦那さん申し訳ありませんでした。
映画 武士の一分
監督 山田洋次 原作 藤沢修平 主演 木村拓哉
『あらすじ』
三村新之丞(木村拓哉)は、最愛の妻、加世(檀れい)とつましく暮らす、海坂藩の下級武士。「早めに隠居して、子供がたに剣を教えたい」、見果てぬ夢を語りながらも笑いの絶えない新之丞の平和な日々は、藩主の毒見役をつとめて失明した日から暗転する。そんな彼をさらに絶望の淵に追い詰めたのは、妻への疑惑。言葉巧みに言い寄る上土、島田藤弥(坂東三津五郎)が仕掛けた罠に加世は落ちたのだった…。義を重んじ、卑怯を憎む侍としての「心」と、ひとりの男としての「愛」の狭間で、新之丞の怒りは激しく燃え上がり、「一分」をかけた復讐を心に誓う。しかし島田は藩内きっての剣のつかい手。新之丞の無謀な果し合いに勝機はあるのか、そして失われた夫婦の愛情は再び取り戻せるのか…。
藤沢周平の短編作品と寅さんの山田洋次監督が組み合わさるとこんな作品になるのか と妙に考えてしまいました。
短編の作品に加えて人情派の山田監督の作品、分かりよくて不思議な時代劇でした。
斬り合いの真剣がぶつかる音は、実際の真剣をぶっつけ合って録音したとのことで、オーディオを気にする私には絶妙のシーンでした。
いつも映画を見ると眠ってしまう私ですが、眠らずに見れた映画でした
今まで「石のむろじ」さんと言っていたお店は弘前のお店で、私たちが最初にお邪魔し今回のお仕事をお願いしたのは弘前のお店「石のむろじ」さんです。
「石のむろじ」さんのHP
8月23日、「石のむろじ」さんの社長さんと若旦那さん(社長さんの弟さん)が我が家を訪れてくださり、若旦那さんが担当で10月の24日から玄関前の工事が始まりました。
門灯は板柳町(青森県)の「安田(やすた)石材店」で作られていました。他に、青森市にもまだ見てはいませんが「無漏路」というお店もあります。
板柳町のお店も大きな立派な石材店で、とても広い工場で、たくさんの石を磨く機械がありました。当市の石材店の工場を覗いたことがありますが、数十倍もの規模の工場でした。
今朝、若旦那さんに電話でお邪魔したいと伝えた時は「門柱はまだ4本しか立っていませんが・・・」と言うお話でしたが、お昼ご飯時を避け、先に映画を見せて頂き、午後4時頃にお邪魔させて頂くと門柱は全て立っていました。
図に描いて頂いた物とも、その後お話に聞いた物とも違うデザインの門灯でした。
私が想っていた門柱の推移は、以下のような具合でした。
A,最初に見せて頂いた図面から、4cm角の長い角柱が螺旋状に 巻き上がる門柱
B,次に、お話では石の板を放射状に並べて螺旋状に巻き上げ、石 と石の間から、中の照明が細い線でかすかに見える門柱
C,今日お邪魔して、見せて頂くまでは、予想の出来なかった上の写 真の門灯
率直な私の感想です。
A と B は、製作技術、石を接着部分が線ですので強度がでません。
特に A は、地中に深く差し込んでモルタルで固めると立っていますが見ていると不安定な感じがするのではないでしょうか。
Bの放射状に板状の石材を並べることは良いアイディアで、出来た時には1級品の門柱になるだろうと思いました。でも、立てた板状の石材を接着することは困難だったのではなかったのではと思います。仮に石の内側に金属の輪を入れそれに結び付けるなどができたら、素晴らしい作品になるのではと思ってしまいました。
さて、C は23枚の板状の石材が部分的に接着され、光が漏れながらも、十分な強度が保たれて見るから立派に見えます。正直に言って、門柱としては、これまで見たことのないデザインなので、見慣れて納得するまでやや時間がかかりました。
このCの門柱や、もしBの門柱が完成して、弘前の「石のむろじ」店の玄関前に展示したら、お出で頂いた様々のお客様はどんなふうにお感じになり、どんな感想を述べるでしょうか。
私には、きっと注文の多いお店になるのではと思います。
若旦那さんと一緒に門柱のデザインを考えることができ、物を作ることの楽しさや難しさを勉強することが出来たことに感謝します。
門柱は螺旋状、どんな角度で、どの位置に、設置したら最良でしょうか。
13日の最終の工事を楽しみにしています
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