癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

華鬘草(けまんそう)と獅子舞のけまん模様

2015年01月13日 | ガーデニング

 


緑のアーチの横で

両手を広げるかのように

タイツリソウ(華鬘草)が風にゆれている・・・

そんな風景をなつかしく思い出しながらの

今日のブログです。

 


 

華鬘草(けまんそう)は

仏具の装飾として用いる華鬘(けまん)に

花の形が似ているから

華鬘草というのですが

別名のタイツリソウ(鯛釣り草)という名前の方が

分かりやすいですね。


きょうはけまんそうの

「けまん」とはちょっと違う

別の「けまん」のお話です。

 

 

面白い獅子舞が展示されているというので

 庭師と二人で見に行ってきました。

 

 

 

なんとまあ

紫根染の布をまとった獅子頭でした

模様はなんと大枡の絞り模様

鹿角に伝わる伝統の絞り模様です。




獅子舞とは何なのか?

着る衣装とは・・・?

などなど

 大変考えさせられてしまいました


 

20131230-shishimai.jpg


お正月には日本の各地で

「獅子舞(ししまい)」行事が行われます。

今晩のNHKの火曜コンサートの新春祭りでも

二頭の夫婦獅子舞が踊っていました


獅子頭を頭にかぶって舞う伝統芸能の獅子舞は

幸せを招くと共に疫病退治や悪魔払いとして

古くから正月行事や晴れの日

例大祭などで舞われます。


獅子に頭をかまれると

その年は無病息災で元気に暮らせるとも言われます。

獅子舞は

大自然の霊力を

私たちに授けてくれるいとも不思議な芸能です。


 

お正月の獅子舞の獅子の胴体は

緑の布が多いのですが

緑地なのは文殊菩薩が騎乗する獅子が

緑だからだそうです。


  ダイナミックに舞う獅子舞に

 崇高優美な紫根染の衣装が果たして似合うかしら・・・

ふっとそんなことも考えてしまいました。

直射日光や洗濯に弱い

桐の箱に保管するというあの雅な王朝文化の紫根染が・・・


 

毛卍文



これは獅子舞の毛卍(けまん)文という模様です。

三日月を放射状に並べた円形の模様は

唐獅子の身体の巻き毛を図案化した

「獅子毛」で

毛の房が「卍(まんじ)」のように追いかけあう形なので

「毛卍文(けまんもん)」と呼ぶのです。

 

「唐草文様」だと勘違いしておられる人もいるようですが

正しくは唐獅子の体の巻き毛を図案化した

 「けまんもん」という模様です。

(たまに唐草模様の獅子舞もありますが・・・)

 

日本伝統の民俗芸能「獅子舞」は

古代ペルシアから

中国の唐を経由して日本に伝わってきたもので

 唐獅子

太陽の力を宿す聖獣の象徴とされました。

だから獅子舞の体にその模様が使われているのです。


唐獅子は

ライオン(獅子)を美術的に装飾化したもので

太陽の力を宿す架空の聖獣として

この唐獅子の名があるのです。

だから

唐獅子の体表の巻き毛は

太陽の象徴でもある吉祥のしるしなのです


何気なく見慣れた模様にも

由来と意味があるのはおもしろいです。


 

ジパング俱楽部2015 

1月号に飛騨に伝わる郷土の力が載っていました。

地域の宝

伝承される獅子舞が特集で取り上げられ

飛騨地方の方々が脈々と受け継いできた

熱い伝統芸能の素晴らしさがじーんと伝わってきました。



伝統を受け継ぐことって簡単なことではありませんが

とても大切なことです。

今年も

紫根染・茜染研究会のすばらしい仲間のみなさんと

王朝文化がしのばれるという

鹿角の伝統の文化と真剣に向き合いながら

楽しい活動を進めていきたいな~と

あらためて考えさせられた一日でした。

 

 

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