走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

失敗を許さない社会

2008年03月07日 17時45分01秒 | その他
★★★ 誰も不思議と思わない!?

 たまたまある先生が書いた文書に目を通していて、このように書かれていました。

 「夢を持つ大切さに気づいてください。夢を持つのとそうでないのでは、自ずとその成果はちがってきます。夢をかなえるために、ひたすらがんばる強い意志と努力によって、夢を実現してください。そして、その次にくる夢に向って更なる精進をしてください...」

 思わず「え!?」と言ってしまいました。何に驚いたかというと、この文章は失敗が前提にないのです。
 例えば、子どもが野球をやりたいとリトルリーグに入ったとします。
でもレギュラーに成れるのは9人です。そこで、挫折感を味わいます。
中学に入り、今度こそはとがんばったんだけど、レギュラーに成れるのはやはり9人です。また、挫折感を味わいます。
それでも悔しいから高校に進学し、レギュラーにはなれたのだけど、甲子園には出れませんでした。またまた、挫折感を味わいます。
その悔しさをバネに六大学に進みレギュラーを獲得し、神宮のスターになりましがプロ野球からは声がかかりませんでした。さらなる挫折感を味わいます。
 この子の「夢」はイチローのように大リーグでスター選手になることでした。

 この子は駄目な子なのでしょうか?

 また、リトルリーグでレギュラーになれなかった子がサッカーを始めたとしても駄目な子なのでしょうか?
そして、サッカーでもレギュラーになれなかったからといって駄目な子なのでしょうか?

 「教育」とは、教え育(はぐく)むと書きます。
挫折したときに、いかに温かい声や手を差し伸べられるのかが教師だと思うのです。

 大切なことは、どんなに挫折してもちがう道を見つけたり、ちがう機会でがんばろうと思う子に育てることだと思うのです。