走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

垣根を越えた新た取り組み

2008年03月08日 17時47分22秒 | その他
☆☆★ NPOの新たな動き

 NPO法が日本で最初に生まれたときに、当時、経済企画庁(廃止)が所管しており、私の部下のOY君がその部署に研修生として派遣されていたという縁もあって、補助金をいただきNPOを根ざすための研究会を立ち上げたことがあります。
 その時はまだ「NPOて何?」から入っていき、先進的活動をしている欧米でも欧州と米国では、その取り組みや行政との連携の方法が異なることが見えてきました。
特に、米国は政府が「小さな政府」を目指すために、NPOとの連携関係を築きながら活動をしており、当時の私としてはこちらを指示していました。
ですから、松山にNPOが根付くとしたら、行政と連携関係にあるNPOがたくさん生まれることを期待していました。

 しかし残念なことに、一部のNPOでアウトソーシング的な団体が増え始めたことに危惧し始めていました。
そして、何よりもスウェーデンで知った市民活動が気にかかっていました。

 スウェーデンでは、国が進めた介護政策が一時破綻をします。
そこで立ち上がったのが各地の有志による介護プログラムです。
なによりも優れていたのが、そのスキームです。
 まず、現場のスタッフと専門的知識を持った学識経験者、そして市民(サービス利用者)によってチームが組織されます。
 そして、そのチームによってプログラムが組まれ(企画立案)、何度も何度もチームの中で叩きます。
 次に、そのプログラムを行政が評価します。
 そのプログラムが評価されるとモデル事業がスタートします。
その時に大事なことは、擬似市場(本物の市場の縮小版)を準備し、本格展開をする場合に環境にズレが生じないようにすることです。
 モデル事業についても、行政が評価します。
 そして、いけると踏んだ時に、本格導入です。
 当然、評価と改善はそれ以降、スキームの中に組み込みます。


 昨日、松山NPOサポートセンターの佐野事務局長と友川社会福祉士が訪ねて来られ、先日複数のNPOが協力して行った事業の報告に来ていただきました。
時間をいただき、上記の経験談をお話させていただきました。
彼らも、今回の事業がかなりの自信につながったようで、私の話に傾聴してくれました。
一団体で難しいことも、複数の団体で力を合わせれば、さまざまな取り組みができます。
 そして、彼らが考えた企画が松山で形になるのもそう遠い話ではないでしょう。