走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

五感でコミュニケーションする

2009年10月26日 19時18分53秒 | つぶやき
 最近、仕事柄コミュニティについてよく考える。
 前にも語ったことがあるのだが、時代が緩やかに過ぎていた時代には、地域コミュニティが主流だった。
 しかし、時代は移ろい、個人のライフスタイルも多種多様化し、価値観でコミュニティが形成されるようになった。
その背景には、核家族化やモータリゼーションの発達、さらにはさまざまなモバイルの進化やブロードバンドなどの通信網の発達がある。

 そして、今、コミュニティの基本であるコミュニケーションの質の変化についても疑問を持ち始めた。
文明の発達に反して、コミュニケーションの中身が豊かになるよりも貧相になったと感じるからである。

 「なぜだろう」と自問自答する。

 そして、気づき始めたのがコミュニケーションは単に音声情報を伝達し続けたり、文字情報のみで成立させようとすると無理が出てくるということである。
つまり、五感全てを使って行うのが真のコミュニケーションではないかと。

 つまらない話に聞こえるが、実は人として、重要なものを欠如し続けると、当人以外にも影響が出始めるということである。
それが、今、地域社会の中で絆や互助機能が成立しなくなった要因ではないかと思うようになったのである。

 難しいことではない。
 ひたすら五感を使って表現しながら会話をするだけでいいのである。

 そうすれば、相手がいかに真剣で一生懸命なのかが伝わる。
 伝われば相手も何とか理解しようと努める。

 母が舌癌の手術後、舌の大半を切除したため、何を話しているか分からなかった。
お医者さんからは、「コミュニケーションが円滑にいかないと、本人のモチベーションが下がってきて認知症等になる可能性もありますので、なんとかがんばってコミュニケーションを取るようにしてください」と言われたことがある。

 そして、一生懸命話す母を観て、何が言いたいのかを理解しようと努めた。
 そのおかげで、今は聴き返すことなくコミュニケーションができるようになった。

 「五感でコミュニケーションする」大切なことだと思いませんか?