今日のテレビ「情熱大陸」は鉄拳さんだった。
彼は、スケッチブックに漫画を描いて紙芝居風に見せる立派なコメディアンである。
そんな彼がパラパラ漫画で「振り子」という題材の作品を発表したところ、ユーチューブで大ブレイクした。
モノクロのパラパラ漫画なので、無声映画のような風情である。
しかし、その内容は思わず涙する。
そんな長くない作品だが、いつまでも胸にしみ余韻が残る作品である。
どのようにしたら、このような作品ができるのだろうか、興味があった。
いつも驚かされるメークの下には、とてもナイーブな素顔があった。
コメディアンとは思えないくらい、本当に繊細な心をもった人物であった。
だからこそ、幼くして母親を亡くし、その思いが今回の作品に影響を与えたのだろう。
彼の創り出す作品には、心通う、人として大切にしなければならないものを伝える力があるように思う。
一方でパラパラ漫画作品を創り出すためには、根気と忍耐が必要である。
そういう意味では、少しでも早く、一つでも多く彼の作品を見たいと思うが、急ぐまい。
時間に追われ肉体も精神もボロボロではこのような作品は生まれまいから...