トーネードの無職生活

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Fw200でスペインに飛ぶはありえない

2016-04-12 08:03:23 | 日記
 昨日も書いた、ヒトラーは生きてアルゼンチンに潜伏した可能性を追った番組の三回目と四回目を見ました。話の流れとしては、ヒトラーは総統地下壕からトンネルや地下鉄を利用して地上にでずにテンペルホフ空港に行き、Fw200コンドルの航続力を伸ばした改造機でスペインまで飛び、スペインでUボートに乗ってアルゼンチンに行くというものです。

 番組の中では総統地下壕から地上にですにテンペルホフ空港までいけるか調査することと、アルゼンチンでUボートから上陸して後に沈められたUボートを探すという展開でした。一番肝心なFw200でスペインまで飛ぶということが全く検証されていません。これからするのかなあ。

 というのもFw200コンドルは大戦初期にはUボートと協力して大西洋で輸送船を爆撃して被害を与えていましたが、もともと旅客機としてつくられた機体で、アメリカのB-29のような強力な爆撃機ではありません。絶対的な連合国の制空権下で四発の鈍足な機体でスペインまで飛行するなどということは、まずもって不可能であります。

 唯一可能性があるのは、番組でも触れていましたがハンナ・ライチェがベルリンまで飛行して脱出したように、シュトルヒのような小型の機体で超低空で敵機に見つからないようにしてベルリン脱出。夜間にUボートが準備されたドイツ支配下の軍港まで突っ走るというものです。

 では、Uボートはアルゼンチンまで行くことはできるのか。Uボートは大戦中期までは大量に連合国の輸送船を沈めまくりましたが、連合国の護衛艦艇が充実して、ソナーまたはアスディック、レーダーを装備し、新型の潜水艦攻撃兵器のヘッジホックも装備され、輸送船団には護衛空母も随伴し、哨戒にはB-24も充当されるようになると、Uボートが浮上しようものならどこからか連合国の艦艇や飛行機が飛来して攻撃を受けるという状態でした。

 ですからUボートはシュノーケルを使って、出航からシュノーケルの先端だけ海面上に出してずうーつと潜行して進むという状況でした。それでもUボートは出撃を続けていて、ドイツ敗戦時も多数のUボートが大西洋に出撃していました。多くのUボートは連合国に降伏しましたが、降伏を潔しとしない艦の中には潜航を続けてアルゼンチンに行き、武装解除をうけたUボートもありました。そのことからはUボートでアルゼンチンまで行くことは可能です。

 しかし、ヒトラーのような菜食主義者で薬物依存症みたいな人物が、潜水艦という劣悪な環境、特に食事は、に耐えられたとは思えませんなあ。

 いずれにしろ、Fw200でスペインまで飛行するというのはありえないですね。それからヒトラーが乗ったUボートの沈んだところを探すのは良いのですが、そのUボートの艦長はだれでU何号なのかは調べないのですかねえ。ドキュメンタリー的ドラマとしてもちと杜撰ですな。


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