トーネードの無職生活

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ヒトラーは生きて脱出したのか

2016-04-11 04:37:48 | 日記
 CATVのドキュメンタリー専門チャンネルで歴史やミリタリー関係の番組を録画して見ています。今、見ているのが公開された新資料から、ヒトラーは自殺せずに生き延びてドイツから脱出してアルゼンチンに逃れて生存していたのではないかという番組です。全八回のうち二回目までを見たところです。

 アルゼンチンは元親衛隊でユダヤ人虐殺に深くかかわったアドルフ・アイヒマンが潜伏していたのを、イスラエルの諜報機関が探索して捕らえた例もあるので。ナチ関係者が戦後逃れてきたことは大いにあると思います。しかし、ナチの大物はヒムラー、ゲッペルスは自殺し、ゲーリングなどは生きて捕らえられてニュールンベルク裁判にかけられています。唯一生死不明だったのがマルチン・ボルマンですが、その後死亡したと認められています。

 定説ではヒトラーはベルリンでソビエト軍が攻め込んできましたが脱出せずに、総統地下壕で愛人のエファ・ブラウンと結婚した後、拳銃で自殺し遺体はガソリンで焼かれたとされています。他のナチの大物は死ぬか捕まり、ヒトラーだけが生き延びるというのもちと不自然ではあるのですがね。

 この番組では、公開された資料をもとに、ヒトラーが本当に自殺したことを証明できるのか、生きてアルゼンチンに逃れた可能性があるのではないかと調査をしていく過程が描かれていますが、公開された資料というのは本物のようですし、捜査員は経験のある人物のようです。ただ、歴史家が一切登場してきませんので、公開された資料をもとにストーリーを作って、それに従って捜査員たちがあちらこちらで捜査をしてみて、ヒトラーは生きてアルゼンチンに逃れた可能性もないではない、という感じに話を収斂させるのかなあという感じです。

 もし本当のドキュメンタリーなら歴史家が出てきて資料や捜査の評価をしなければなりませんが、大学教授のような専門家は登場していないので、もしかしたらそんなこともあるかもよという話を作ってみたというものかなと思います。まあ、あれこれと取材したりしているので、へぇーという感じで面白がって軽い気持ちで見る程度の番組ですね。ちとドキュメンタリー専門のチャンネルが放送するにはレベルが低い番組だなあとは思います。


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