「ヒトラーの元帥マンシュタイン」の下巻を読み終えました。戦後のフォン・マンシュタイン元帥について書かれていた部分を読みました。昨日ニュルンベルク裁判にかけられたようだと書きましたが、それは間違いでした。ちゃんと読んでいないのに書いたのは良くなかったですね。
正しくはニュルンベルク裁判に証人として収監されていました。その時点では戦犯として本人が裁かれたわけではありませんでした。裁判ではざっくりいうと国防軍は戦争犯罪にはかかわっていないということを主張したということになります。
ところが裁判が終わってからもイギリス軍に捕らわれたままで推移して、そして私の受けた印象としては国防軍の元帥のひとりでも戦争犯罪人として罰しないといけないという雰囲気のスケープゴードにされた感じで、フォン・マンシュタイン元帥は裁判を受け捕らわれの身となることとなります。
要因は色々とありましたが、これもざっくりというと、独ソ戦でドイツ軍が占領地を増やしている段階で、フォン・マンシュタインの部隊が占領した地域で、ユダヤ人の虐殺やパルチザン退治、捕虜の虐待などなどが行われたにもかかわらず、フォン・マンシュタイン元帥はその行為を防いだり止めようとしなかったということです。
元帥は戦闘が忙しくそのような話は聞いいたこともなく、自分のあずかり知らぬところで行われたことで責任はないと主張しましたが、裁判では認められませんでした。
ナチスドイツでは、ドイツ軍が占領した土地に特別行動隊という親衛隊の部隊を送りこみ、占領地のユダヤ人やパルチザンの虐殺などを行わせました。これは隠れてこそっと行う程度ではなくて、徹底的に堂々と実施されました。ですから司令官であるフォン・マンシュタイン元帥も実際に現場を見たことはなくても、部下から報告が上がったりしていたのではないかと私も思います。
ただ、元帥からしてみると国防軍のやるべきことはソビエト軍の撃破であり、占領地のとりあつかいについていちいち気にしている暇もなければ、口をさしはさむべきものではないと考えたのかもしれません。実際にどうだったのかは墓場まで持っていかれましたので、誰もわからないというのが実態です。
「ヒトラーの元帥マンシュタイン」は上下巻にわたりかなりのボリュームがありましたが、本の厚さを気にすることなく読みやすい本でした。翻訳もののなかには、訳者の力量なのかいかにも読みにくい本もありますが、この本はとてもスムースに読むことができました。なかなかお勧めの本であります。
正しくはニュルンベルク裁判に証人として収監されていました。その時点では戦犯として本人が裁かれたわけではありませんでした。裁判ではざっくりいうと国防軍は戦争犯罪にはかかわっていないということを主張したということになります。
ところが裁判が終わってからもイギリス軍に捕らわれたままで推移して、そして私の受けた印象としては国防軍の元帥のひとりでも戦争犯罪人として罰しないといけないという雰囲気のスケープゴードにされた感じで、フォン・マンシュタイン元帥は裁判を受け捕らわれの身となることとなります。
要因は色々とありましたが、これもざっくりというと、独ソ戦でドイツ軍が占領地を増やしている段階で、フォン・マンシュタインの部隊が占領した地域で、ユダヤ人の虐殺やパルチザン退治、捕虜の虐待などなどが行われたにもかかわらず、フォン・マンシュタイン元帥はその行為を防いだり止めようとしなかったということです。
元帥は戦闘が忙しくそのような話は聞いいたこともなく、自分のあずかり知らぬところで行われたことで責任はないと主張しましたが、裁判では認められませんでした。
ナチスドイツでは、ドイツ軍が占領した土地に特別行動隊という親衛隊の部隊を送りこみ、占領地のユダヤ人やパルチザンの虐殺などを行わせました。これは隠れてこそっと行う程度ではなくて、徹底的に堂々と実施されました。ですから司令官であるフォン・マンシュタイン元帥も実際に現場を見たことはなくても、部下から報告が上がったりしていたのではないかと私も思います。
ただ、元帥からしてみると国防軍のやるべきことはソビエト軍の撃破であり、占領地のとりあつかいについていちいち気にしている暇もなければ、口をさしはさむべきものではないと考えたのかもしれません。実際にどうだったのかは墓場まで持っていかれましたので、誰もわからないというのが実態です。
「ヒトラーの元帥マンシュタイン」は上下巻にわたりかなりのボリュームがありましたが、本の厚さを気にすることなく読みやすい本でした。翻訳もののなかには、訳者の力量なのかいかにも読みにくい本もありますが、この本はとてもスムースに読むことができました。なかなかお勧めの本であります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます